名古屋の駅弁屋さんが創業100年! 記念駅弁のこだわりとは?
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年2月24日 11時55分
![名古屋の駅弁屋さんが創業100年! 記念駅弁のこだわりとは?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/nipponhoso/nipponhoso_420234_0-small.jpg)
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。
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百年の天下とり御飯
“人生80年時代”と言われたのはひと昔前、いまでは“人生100年時代”とも云われます。とはいえ、一世紀にわたって命をつなぐことは大変なこと。それは会社でも同じだと思います。令和4(2022)年11月、名古屋駅の駅弁屋さんが創業100年を迎えました。いま、これを記念して、名古屋コーチンを使ったちょっと豪華な駅弁が登場しています。
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キハ85系気動車・特急「ひだ」、東海道本線・稲沢~尾張一宮間
名古屋・大阪~高山・富山間を高山本線経由で結んでいる特急「ひだ」号。来たる3月18日(土)のダイヤ改正で、定期列車は、新しいハイブリッド車両のHC85系に統一されます。これに伴って平成元(1989)年のデビュー以来、30年以上にわたって活躍してきたキハ85系気動車は定期運行を終了。ハイデッカーの座席に腰掛けながら“ワイドビュー”な窓に広がる飛騨路の美しい車窓を楽しむ旅も、あと3週間あまりとなります。
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百年の天下とり御飯
これからの時期、キハ85系「ひだ」の“お名残乗車”を予定されているかも知れませんが、一緒に楽しみたい駅弁を、「ひだ」が発車する名古屋駅11番線・ホーム岐阜寄りにある松浦商店の売店で見つけました。その名も「百年の天下とり御飯」(2000円)と言います。大正11(1922)年創業で、名古屋駅弁を手掛ける松浦商店が、昨年(2022年)11月、創業100周年を迎えたことを記念して作られた駅弁です。
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大須の商店街
松浦商店のルーツは、明治時代から名古屋・大須にあった「八千久(やちく)」という料亭です。名古屋駅では開業当初から服部商店が駅弁を手掛けていましたが、後継者がいなかったため、大正11(1922)年、松浦商店が鉄道構内営業者の役割を引き継ぎました。以来、一世紀にわたって、料亭で培われた料理人の技を駅弁づくりに惜しみなくつぎ込んでいて、焼き魚や煮物、玉子焼きなど、随所に“料亭の味”を感じることができます。
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百年の天下とり御飯
【おしながき】
・鶏だし炊き込みご飯
・鶏そぼろ
・たまごそぼろ
・鶏肉の照り焼き
・鶏つくね串
・アスパラ巻き(柚子胡椒)
・薫り薫製ハム
・しぐれ煮
・たまご巻き
・自家製煮物(ごぼう、竹の子、椎茸、えび)
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百年の天下とり御飯
「百年の天下とり御飯」は、名古屋駅随一の歴史と、高い人気を誇る「天下とり御飯」の特別な豪華バージョン。鶏と玉子のそぼろがのった、鶏の出汁で炊いた炊き込みご飯はもちろん、鳥の照り焼き、つくね串など、全ての鶏肉料理に、贅沢にも名古屋コーチンを使い、より一層、味わい深い駅弁となっています。もちろんおかずには「八千久」の伝統をいまに伝える、自慢の煮物もたっぷり。より印象深い旅の思い出になることでしょう。
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383系電車・特急「しなの」、中央本線・千種~大曽根間
「百年の天下とり御飯」は、名古屋駅10番・11番ホーム、岐阜寄りの松浦商店売店で、数量限定販売中。「ひだ」が発着する11番線の反対・10番線からは、中央本線経由で運行されている長野行の特急「しなの」も発車しています。名古屋からの在来線特急の旅を楽しむときは、ちょっぴり時間を作って、いつもよりチョット豪華な“いまだけの”駅弁を選んでみてはいかがでしょうか。
連載情報
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ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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