新型コロナ医療費“全額自己負担”報道 「明らかな誤報というか意図的な誘導」辛坊治郎が指摘

辛坊治郎が3月2日（木）、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』に出演。新型コロナウイルスの感染症法上の扱いが5類に移行したあと、医療費が“全額自己負担“になるとの報道について「明らかな誤報というか意図的な誘導」と指摘した。

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現在は公費でまかなわれ、患者の窓口負担がない新型コロナウイルスに罹った際の医療費。厚生労働省は、感染症法上の扱いが季節性インフルエンザと同じ5類へ移行後、新型コロナに関わる医療費にについて「患者の自己負担」とする方向で検討を進めている。

この動きに関する報道について辛坊は、5類移行に反対する勢力が医療業界を中心に増しつつあるとしたうえで「5類移行で全額本人負担になりますみたいな報道が、見出しも含めて結構ある。これ、明らかな誤報というか意図的な誘導で、全額自己負担なはずがない」と言及。「通常の病気になるわけだから、普通の人は3割の窓口負担で、7割健康保険の公費負担」と述べ、もちろん健康保険の適用対象になると指摘。5類移行後も健康保険で公費負担があるのに、「全額自己負担」の見出しが躍る報道に不信感を示した。

さらに、「新型コロナで重症化して、ECMO等の治療には1000万円以上の費用がかかるみたいな報道もあるが、人工透析だって1000万円近くかかるが、本人負担は高齢者で1割の窓口負担。それに加えて、高額療養費制度がある」と語り、全額自己負担はあり得ないと批判。「新型コロナにかかって重症化すると何千万円も医療費取られるみたいなネット報道、イメージとして全額自己負担みたいな報道が続いている。そうすると、『それは大変だ』と（5類移行に）反対って言う」とも語り、「かなり意図的に今、世論が誘導されているよなという感覚を持っている」と持論を述べた。