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放送法めぐる『行政文書』問題 「自民党は高市さんを守ろうとする機運に乏しい」政治ジャーナリスト・青山和弘氏が解説

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年3月8日 19時25分

放送法めぐる『行政文書』問題 「自民党は高市さんを守ろうとする機運に乏しい」政治ジャーナリスト・青山和弘氏が解説

政治ジャーナリスト、青山和弘氏が3月8日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、辛坊と対談。放送法の「政治的公平」の解釈に関する文書をめぐり、松本剛明総務相が「行政文書」だと認めたことにより、当時の総務相だった高市早苗経済安全保障担当相がメンツをつぶされた形になったことについて、「自民党は高市さんを守ろうとする機運に乏しい」と解説した。

参院予算委で立憲民主党の小西洋之氏の質問に挙手する高市早苗経済安保相=2023年3月8日午後、参院第1委員会室 写真提供:産経新聞社

辛坊)今回、流出した内部文書は読まれましたか。

青山)読みました。

辛坊)どんな印象を受けましたか。

青山)これだけ細かく書いてあるので、全体がねつ造というのは考えにくいですね。ただ、当時の総務相だった高市早苗経済安全保障担当相は、当時の安倍晋三首相と電話で意見交換したことも、大臣室での情報流通局長とのレクチャーについても、本日8日の参院予算委員会で否定しました。つまり、安倍さんから「放送法の解釈がおかしい」との発言があったというような記述や、高市さんが「そもそも、テレビ朝日に公平な番組なんてある?」と発言したというような記述について、事実ではないと否定しました。

仮に、文書内の記述が多少違うという程度であれば、ねつ造とはいえないと思います。しかし、電話での意見交換やレクチャーそのものがなかったということであれば、ねつ造といわれても仕方ないですね。

辛坊)もし、そうであるならば、別の問題が生じます。当時の総務相だった高市さんのあずかり知らぬところで、事実とは違う文書を総務省の官僚が作って、省内に回していたわけですからね。これは、公文書偽造の違法行為ですよ。高市さんが、被疑者不明で告訴してもおかしくないです。

青山)その通りですね。ねつ造文書が公文書として残っていたということ自体が大問題です。また、当時の総務相は高市さんだったわけですから、「ガバナンス(組織統治)はどうなっていたんだ」と、自分自身に跳ね返ってくる可能性がある事態でもあります。
いずれにしても、高市さんが自身の言動に関する記述に関して「ねつ造だ」と否定したうえで、文書が捏造でなかった場合、閣僚や議員を辞職する考えを示したため、大きな問題になっています。

辛坊)高市さんが否定した直後に、松本剛明総務相が「行政文書」だと認めてしまいました。高市さんとしては、メンツ丸つぶれのような形になりました。これは、現閣僚の中で高市さんが浮いているということなのでしょうか。

青山)高石さんは、安倍さんが亡くなった後、守ってくれる人がいないのは事実です。今回のことでも、自民党の幹部は「なんで『辞める』なんて言っちゃうんだ」と、しらけムードです。

辛坊)自民党は高市さんを守ろうとする機運に乏しいという印象です。

青山)要するに、「あんなことで『辞める』とか『ねつ造だ』とか言わなきゃいいのに」というムードが自民党内に蔓延している状況ですね。松本総務相としても「変に隠して後から明らかになるよりは、すぐに認めてしまったほうがいい」という判断に傾いたのだと思います。

辛坊)なるほど、そういうことですか。実際に存在した文書ですからね。

青山)そうです。加えて、自民党は高市さんを守ろうという機運に乏しいということもいえると思います。

辛坊)今後、どうなりますか。

青山)ねつ造かどうかが大きな焦点です。ですから、ねつ造なら誰がどんな目的で書いたのか、ねつ造でないなら高市さんがどのように責任を取るのかに注目が集まるでしょう。この問題は、岸田文雄首相も頭が痛いと思いますよ。

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