旅好きなら季節駅弁で春を満喫! 「たけのこごはん弁当」の上品さとは?
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年3月31日 11時55分
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。
春休みのお出かけ、東京駅の駅弁売場も、いつも以上ににぎわっています。たまにしか出かけない方は、いつもの定番駅弁を選ぶという方も多いもの。でも、ちょくちょく出かける旅好きの方であれば、その時期しか販売していない「季節限定駅弁」を積極的に選んで、春の旅を彩りたいものです。今回は、東京駅の春の季節駅弁、「たけのこごはん弁当」をいただいてみました。
春本番を迎えたこの時期、都心の移動は、車窓に桜の景色が広がって楽しいものです。なかでも中央本線(中央線快速電車、中央・総武線各駅停車)の飯田橋~市ヶ谷間は、外堀の桜が映えて、まさに春爛漫といった雰囲気。でも、年度末と年度初めが重なって、お出かけもままならないという方も少なくありません。その意味では仕事の移動であっても列車の窓から見える満開の桜は、一時の癒しとなりますね。
東京から春の旅に出掛けるとなれば、やっぱり、春ならではの駅弁を選びたいものです。日本ばし大増が製造、東京・新宿・上野・品川・大宮などJR東日本クロスステーションの各売店で販売されている春の季節駅弁といえば、「たけのこごはん弁当」(1500円)です。パッケージも緑を基調に、黄色い菜の花や春の花がデザインされていて、春らしさが満開。程よい大きさで、約1~2時間の新幹線の乗車でも、心地よくお腹を満たしてくれそうです。
【おしながき】
・たけのこごはん(穂筍煮、飾り人参、グリーンピース)
・さわら柚庵焼き
・鶏肉のねぎ味噌だれ焼き
・玉葱入りさつま揚げ
・玉子焼き
・鯛磯辺揚げ
・じゃがいももち
・こごみ醤油漬け
・はすのしそ酢和え
・江戸うま煮(人参、こんにゃく、がんも、蕗、南瓜)
・桜餅
ふたを開けると、折箱のなかには、“春”が広がっていました。メインのたけのこごはんは、見た目はもちろん、上品な味付け。おかずにも、さわら(鰆)の柚庵焼きや山菜のこごみが入って春らしさを感じさせてくれます。もちろん、自慢の江戸うま煮をはじめ、デザートの桜餅も入って、春旅のお供にはぴったりの存在。なお、日本ばし大増は、明日(4/1)付で、JR東日本クロスステーションと合併しますが、駅弁のブランド名としてそのまま残ります。
たけのこごはんの駅弁をいただいたら、たけのこ掘りへお出かけしたくなる方もいるかも知れません。首都圏近郊では、房総半島の内陸部にたけのこ掘りが楽しめる観光農園が点在しています。週末に新宿から房総半島へ乗り換えなしで行ける列車といえば、特急「新宿さざなみ」「新宿わかしお」号。朝7時台に新宿を発車する列車に乗れば、午前中から房総の鉄道旅を満喫できそうです。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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