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「はしかワクチン」接種済みかどうか 母子手帳がない場合は「抗体検査」で確認を

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年4月11日 11時20分

「はしかワクチン」接種済みかどうか 母子手帳がない場合は「抗体検査」で確認を

神奈川県衛生研究所・所長の多屋馨子氏が4月4日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。はしか(麻疹)の予防ワクチンについて解説した。

※画像はイメージです

1978年10月、はしか(麻疹)ワクチンの定期接種制度がスタート

飯田浩司アナウンサー)そもそもはしか(麻疹)のワクチン接種はいつごろから始まったのですか?

多屋)1978年10月から、はしかワクチンの定期接種制度がスタートしました。2023年4月1日現在で、50歳6ヵ月以上の人は1回も公的な予防接種の機会がありませんでした。この年代の人は麻疹に罹ってしまった方も多いと思います。

飯田)50歳6ヵ月より上の方は。

多屋)一方、50歳6ヵ月よりも若い方で、33歳くらいの方は1回だけ受けるチャンスがありました。接種を受けた方も多いと思いますが、1回だけです。次に33歳よりも若い人は、2回ワクチンを受けるチャンスをもらえていたのですが、受けているかどうかはご自身の記録を確認しないとわかりません。

飯田)そうですね。

多屋)定期接種が始まったあとも、はしかの流行は繰り返されています。2001年には1年間で27万8000人くらいのはしかの患者さんがいたため、当時ははしか輸出国と言われていました。その後、日本はワクチン接種を頑張ったので、2015年に世界保健機関(WHO)からはしか排除を認定してもらいました。

ワクチンを接種したかどうかは母子手帳で確認する ~抗体検査でもわかる

飯田)世代によってワクチンを受けたかどうか、免疫を持っているかどうかが分かれてしまうのですか?

多屋)そうですね。ご自身が接種を受けているかどうかは、記録を見ていただきたいと思います。

飯田)古い母子手帳などであっても、必ず記録がある。

多屋)あります。

飯田)しかし、母子手帳がどこにあるかわからない人も多いと思いますが。

多屋)その場合は抗体検査という方法もあります。

飯田)血液で検査してもらうのですね。

新行市佳アナウンサー、多屋馨子氏、飯田浩司アナウンサー

コロナ禍でワクチン接種率が2008年以来の最低に

新行市佳アナウンサー)コロナ禍で接種するタイミングを失ってしまったお子さんも多いと思います。

多屋)世界中でお子さんたちがはしかワクチンを受けそびれています。2021年には世界中で約2470万人がはしかワクチンの1回目接種を逃してしまい、また約1470万人が2回目接種を逃してしまったと推定されています。

飯田)それほど多い。

多屋)2008年以来、最低のワクチン接種率になっているという発表もあります。はしかワクチンを1回も受けていないお子さんが世界中に約2500万人いるという、記録的な多さで、世界中で大規模なはしかのアウトブレイクが起こっています。はしかは世界中のあらゆる地域にとって、差し迫った脅威だと言われています。

20歳になったらはしかのワクチン接種を受けているかどうかの確認を

飯田)はしかワクチンはなぜ2回接種するのですか?

多屋)1回だけでは免疫が付かない人が5%くらいいます。免疫が一旦付いても下がってきてしまう人もいます。そのような人に免疫を付ける、あるいは強化する目的があります。受け忘れた人に受けてもらうという意味もあるのですが、とにかく2回接種することが大事です。

飯田)世代によって違うという話ですが、大人の方で受ける機会はあったけれども、もしかすると受けていない、または流行した際にも罹っていないので、免疫がない人もいるかも知れませんね?

多屋)いらっしゃるかも知れません。そこで、ぜひ20歳の確認をお願いしたいと思っています。

飯田)20歳の確認?

多屋)妊娠中にはしかに罹ると、流産や早産になってしまうことがあります。女性は妊娠する前に、子どものころも含めていいので、1歳以上で2回ワクチンを受けているかどうか、記録を確認して欲しいです。ぜひ男性も一緒に確認して欲しいと思っています。

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