長引く鶏卵不足 「鳥インフルエンザだけの影響ではない」辛坊治郎が指摘
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年4月13日 19時20分
![長引く鶏卵不足 「鳥インフルエンザだけの影響ではない」辛坊治郎が指摘](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/nipponhoso/nipponhoso_431044_0-small.jpg)
キャスターの辛坊治郎が4月13日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。長引く鶏卵の供給不足について、「鳥インフルエンザだけの影響ではない」と指摘した。
![](https://news.1242.com/wp-content/uploads/2023/04/24491054_sRS.jpg)
※イメージ
牛丼チェーンの吉野家は、期間限定メニューとして昨年販売した親子丼について、今年の春は販売を見送ると発表した。鶏卵の供給不足のため。
辛坊)鶏卵不足の要因は鳥インフルエンザだといわれています。鳥インフルエンザで殺処分されたニワトリは国内のニワトリ全体の1割くらいです。しかし、現在の鶏卵の数不足や価格上昇は1割減、1割増ではありません。物不足や価格高騰とは、こうして起きるのだということを目の当たりにしている感じがします。
鶏卵不足の原因には、もう1つ大きな要因があります。日本のニワトリが食べている餌は、ほとんどがアメリカ産のトウモロコシです。そのアメリカはインフレで、さらに円安のため、飼料となるトウモロコシの価格がものすごく高くなっています。養鶏業者としては経済効率を上げなければなりませんから、同じ量の餌を食べながら、産む卵の数が少ない高齢のニワトリを殺処分しているわけです。同じ殺処分でも、鳥インフルエンザとは別の理由です。
鳥インフルエンザは季節性のものですから、春先が過ぎれば急激にリスクは下がります。ところが、すぐに鶏卵の供給数と価格が元通りになるかというと、残念ながらそうではありません。養鶏業者は採算を考え、ニワトリの入れ替えを行いますが、タイムラグが生じるため、すぐには入れ替えができないからです。ですから、鳥インフルエンザだけの影響で鶏卵の不足と価格上昇が起きているわけではありません。
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