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Jアラート訂正 「北ミサイルを『見失った』のが本音なら、心もとない」辛坊治郎が解説

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年4月17日 21時40分

Jアラート訂正 「北ミサイルを『見失った』のが本音なら、心もとない」辛坊治郎が解説

キャスターの辛坊治郎が4月17日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。北朝鮮の弾道ミサイル発射を巡り、政府が13日、北海道周辺を対象に全国瞬時警報システム「Jアラート」を出し、その後に訂正情報が出されたことを巡り、「ミサイルを『見失った』との政府発表がブラフ(はったり)ではなく本音だとすれば、心もとない」と解説した。

2023年4月13日に行われた新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星砲18」型の試射(朝鮮中央通信=朝鮮通信)=クレジット:朝鮮通信/共同通信イメージズ

北朝鮮の弾道ミサイル発射を巡り、政府は13日、北海道周辺を対象にJアラートを出したが、その後、訂正情報が発表された。この経緯を巡り、自民党の萩生田光一政調会長は「混乱がみられた。国家の安全に関わる」と改善を要求し、立憲民主党の泉健太代表も「国民の信頼が得られる情報発信を求める」とくぎを刺すなど苦言が相次いでいる。

辛坊)今回のミサイルは3段式の推進体で、1段目の推進体が通常軌道で発射された後、2、3段目の分離、点火以降はロフテッド軌道と呼ばれる高角度で飛行したとみられています。つまり、通常軌道で発射された1段目の弾道計算をしたところ、北海道周辺に着弾するかもしれないということから、日本の政府中枢に緊張が走り、Jアラートが出されました。

2段目の推進体は角度を変えて上昇していったのですが、日本の防衛レーダーから消失してしまいました。要するに、見失ったわけです。政府も、そう発表しています。しかし、それが発表通りだとすると、かなり心もとないです。つまり、見失ってしまったら、迎撃できないわけですからね。ただし、全ての軌道を把握していたうえでの発表だとすれば、日本のミサイル探知能力を隠すためのブラフ(はったり)なので、問題はありません。

ただ、どちらが本音なのか、今のところは分かりません。とはいえ、発表されている状況から判断すれば、Jアラートは役に立たないということになります。

北朝鮮のロケット技術はすごいですよ。甘く見ていいような技術ではありません。どんどん進化しています。北朝鮮のロケットは約6000キロの高度まで上がっていますからね。今回のミサイルも、1段目は北海道周辺に着弾する軌道で発射しておいて、2段目の角度修正に失敗したとしても、爆破命令を出して上空で爆発させれば、着弾はしません。

元防衛相である自民党の小野寺五典安全保障調査会長は「実際に対抗(迎撃)しなければならなかったかも含めて検証すべきだ」と言及しています。この発言がブラフだとするならば、日本の防衛システムに問題はありません。しかし、この発言が本音なのだとすれば、心もとないです。

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