「男がなぜ、猟銃を所持できていたのか」辛坊治郎が銃規制のあり方に疑問呈す 長野・立てこもり殺人事件
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年5月29日 21時50分
キャスターの辛坊治郎が5月29日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。長野県中野市で男が猟銃を発砲するなどして警察官2人を含む4人が死亡した事件を巡り、「男がなぜ、猟銃を所持できていたのか」と銃規制のあり方に疑問を呈した。
長野県中野市で4人が殺害された事件で逮捕された青木政憲容疑者(31)が4人を襲撃後、駆けつけた別の警察官にも猟銃を向けていたことが28日、分かった。
辛坊)110番通報を受けて事件現場に駆けつけた警察官2人が猟銃で撃たれ、亡くなりました。このニュースは、青木政憲容疑者が亡くなった2人とは別の警察官1人にも銃口を向けていたというものです。日本で所持が認められている猟銃は2連発までです。ですから、3発目を撃つためには、弾を銃に込め直さなければならず、時間がかかります。そうした理由から、青木容疑者は3人目の警察官を撃たなかったのだと思われます。
一方、亡くなられた警察官2人は警察車両内にいる状態で、いきなり至近距離から撃たれました。2人の警察官は当時、防弾チョッキを着用していませんでした。事件発生当初、防弾チョッキを着用していなかったことの是非が、いくつかの報道で論じられました。しかし今回の状況からは、防弾チョッキの着用はほぼ意味がなかったと思われます。そもそも、防弾チョッキで守ることができるのは、胸や腹、背中くらいで、頭とか顔などに弾が当たったとしたら、どうしようもありません。
今回の銃撃に使われたのは「スラッグ弾」といわれています。小さな弾が広範囲に飛び散る散弾とは異なり、スラッグ弾は1発だけが飛び出します。狩猟では、散弾が鳥などの小さな動物に使われるのに対し、殺傷能力が高いスラッグ弾はクマやイノシシなど大型の動物に対して使われます。ライフルの弾より、はるかに重くて大きな弾です。今回、防弾チョッキを着用していたとしても、命を守ることは難しかったと思われます。
そして、こころの問題の視点から、青木容疑者がなぜ、銃を所持することができていたのかが銃規制の制度上の疑問です。
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