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初代スポーツ庁長官・鈴木大地に聞く、日本のスポーツ事情とは

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年6月5日 11時0分

初代スポーツ庁長官・鈴木大地に聞く、日本のスポーツ事情とは

6月4日(日)、スポーツライター金子達仁がメインパーソナリティを務めるラジオ番組「The Deep」(ニッポン放送・毎週日曜20時~20時20分)が放送。ソウル五輪100m背泳ぎ金メダリスト・鈴木大地が出演。東京オリンピック・パラリンピックにかけていた想いを明かした。

一流アスリートたちをゲストに迎え、スポーツの面白さや、アスリートの心の奥底にある想いを届けていく番組、「The Deep」。鈴木は、1988年ソウルオリンピックでは「バサロスタート」を駆使し、100m背泳ぎで金メダルを獲得。2015年から2020年まで初代スポーツ庁長官を務め、アスリートへの支援強化やスニーカー通勤を促すなど、幅広い政策に取り組んだ。今回番組では、「本来考えていたものとは違いましたけどね」と東京オリンピックに対する気持ちを吐露する場面があった。

鈴木大地

金子:まずはですね、元スポーツ庁長官だった鈴木さんに、お伺いしたい。現在の日本のスポーツをどのように感じていますか?すごくざっくりした質問なのですが。

鈴木:今年は、ワールド・ベースボール・クラシックが盛り上がりまして。ちょっと前まで、サッカーW杯が盛り上がって。スポーツ本来の熱が、また戻ってきたなっていう感じがしますね。

金子:かえすがえすも、無観客の東京オリンピックは、惜しかったですよね。

鈴木:今ね、言葉を選んだのだと思いますけど……。

金子:はい。

鈴木:あの時代に、オリンピック・パラリンピックができたのは日本しかない、と言われますけど。実際競技としてできましたけど、まあ、本来考えていた、オリンピック・パラリンピックとは違いましたけどね。

金子:例えば、2002年サッカーW杯がありました。あの後から、僕は体感的に、ヨーロッパでラーメン屋さんが激増していった印象があるんですよ。で、2019年ラグビーW杯。あれでまたさらにターボがかかった気がするんですが。日本にいらっしゃった方が、日本の食文化であったり、文化に惚れて、日本のファンを増やしていくって作業をずっと繰り返してきて。東京オリンピックが、その集大成になるんじゃないかと思ったんですけど……。

鈴木:まさにそういうのを、私たちも想定しながらやってきたと。地元で、大きな大会をすると、メダルの数だとか、それだけじゃなくて。スポーツの価値ってそれだけじゃない。インバウンドの数や、その食文化を体感すると、インフルエンサーになって各地で広めてくださるとか。自国でオリンピック・パラリンピックを開催することで、スポーツへの関心が高まって、「じゃあ自分もスポーツしてみよう」って、その、スポーツ実施率とか。さまざまなことを想定していたんですけどね。私自身は、オリンピック・パラリンピックを完全に成功させて、スポーツの価値をあげるっていう仕事で、5年間やらせてもらって。最後、それを迎えないという……そういう終わり方だったんで……何ていうか、こうなんか、もぞもぞした感じでですね。

金子:オチがないまま終わっちゃいましたね。

鈴木:ですから、どうだったんだろうって、関係者と作った強化策。これがまあ、なんだかその……無責任な感じがとても嫌でしたね。

金子:なるほど……。

金子達仁

リスナーからの質問で、鈴木が高校時代に出場した、ロスオリンピックについて話が及ぶ場面も。今回の番組の収録に、金子は、スポーツ庁長官時代の話を、鈴木から聞いたという。「これがめちゃくちゃ面白くてですね、なんとか別の形でまたご紹介できたら」と言い、次の対談を期待する様子だった。

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