現地の医療機関とAMATが「外来と入院」に分けて災害医療に対処する
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年6月7日 11時20分
![現地の医療機関とAMATが「外来と入院」に分けて災害医療に対処する](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/nipponhoso/nipponhoso_441649_0-small.jpg)
東京都医師会救急委員会委員長で「平成立石病院」院長、救急科医師の大桃丈知氏が5月31日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。災害医療の受援について解説した。
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※画像はイメージです
災害医療の受援とは ~外からの支援には限界がある
飯田浩司アナウンサー)災害医療について、支援と受援という話があります。支援の部分はAMAT、DMATなどがあると思いますが、受援の部分ではどんなものがあるのでしょうか?
大桃)外側から入ってくる支援の力は、とても大事なのですけれど、移動するには移動手段も必要ですし、移動していただく準備も必要です。発災直後、スーパーマンのように被災地外からすごいパワーを持ったチームが駆けつけてくれる、というのは理想ですけれども、現実的には難しい。
激甚災害が発生した場合、中心になるのは地域の医療機関 ~助けに来てくれたチームの力を借り、地域の医療復興に向かっていく
大桃)万が一、激甚災害が発生した場合に頼りになるのは、その地域で普段から医療提供を行っている医療機関と、医療機関で働く皆さま方になります。
飯田)その地域の医療機関の方々。
大桃)普段、自分の診療所やクリニックで勤務なさっている方々も、地域によっては、そのままそこで診療を続けることもあります。しかし、大抵の場合は病院の近くに仮設の診療所を設け、そこに軽症者の方々を受け入れて治療を完結させる。
飯田)災害時の際は。
大桃)もしくは、どの方が重症、あるいは中等症なのか、病院で治療を受けなくてはいけないのかを判定させていただく。トリアージと言いますが、こういったことを行うために従事していただくような仕組みを、それぞれの地域でつくっています。
飯田)各地域で。
大桃)自分たちが地域の医療復興に向かうためには、助けに来てくれたチームの力をお借りして、地域医療を行いながら、自分たちも復興に向かっていく。そのようなバランスを管理するために、それぞれの地域の医師会や保健所が中心になり、災害医療をマネージメントする。その仕組みが、広い意味での受援の仕組みになると思います。
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新行市佳アナウンサー、大桃丈知氏、飯田浩司アナウンサー
現地の医療機関とAMATが外来と入院に分けて災害医療に対処する
新行市佳アナウンサー)AMATがどんなことを目標に活動しているのか、教えていただけますか?
大桃)AMATが最も長く活動したのは、令和元年の台風災害のときです。安房地域の会員病院が被災してしまい、当時はたくさんの傷病者の方々が搬入されてきました。このときは発災直後から支援させていただき、ある程度落ち着くまで、2週間~3週間ぐらいのスパンで日本全国からいろいろなチームが参集し、地域医療の支援を行いました。
飯田)令和元年の台風災害の際。
大桃)その地域のなかには核となる医療機関が1つしかなかったので、その救急外来を継続的に支え、そこで普段から勤務なさっている方々には、入院患者の方々のケアに注力していただきました。
飯田)現地の医療機関には。
大桃)「外来と入院」という部分に分けて、主に病院の外来の部分を継続的に担当させていただいたというのが、わかりやすい実績ではないでしょうか。雨もそうでしたが、暑さでエアコンが効かず、熱中症が起きるような状況に陥って、熱中症の方々も数多く病院に搬送されていました。
飯田)やはり災害ごとに変わるので、柔軟に対応しなければならない。
大桃)フェーズや災害の種類、起こる季節によってもすべて違います。
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