ビッグモーター・兼重社長 調査報告書まで不正請求を把握せず 「『知らなかった』で済む話か」辛坊治郎が苦言

キャスターの辛坊治郎が7月25日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎　ズーム　そこまで言うか！」に出演。中古車販売大手ビッグモーター（東京）による自動車保険の保険金不正請求問題を巡り、同社の兼重宏行社長が同日午前、記者会見し、6月に特別調査委員会の報告書が出るまで一連の問題を把握していなかったと明らかにしたことについて、「『知らなかった』で済む話か」と苦言を呈した。

【ビッグモーター会見】会見する兼重宏行社長＝2023年7月25日午前、東京都港区　写真提供：産経新聞社

25日午前、中古車販売大手ビッグモーターの兼重宏行社長が東京都内で記者会見し、辞任を表明した。一方、損害保険ジャパンが2011年以降、計37人をビッグモーターに出向させていたことが24日、分かった。これを受け、損保ジャパンの白川儀一社長は25日朝、テレビ局の取材に対し、「不正を見抜けなかった」と陳謝した。

辛坊）損害保険会社からビッグモーターへの出向は、損害保険ジャパンだけではないことが次々に明らかになっています。例えば、東京海上日動火災保険は営業部門に3人を出向させていました。また、三井住友海上火災保険も板金部門に3人を出向させていました。

板金部門は今回の問題を巡り、従業員がゴルフボールを靴下に入れて振り回して車体をたたくなどしていたことが発覚した部門です。この行為については、記者会見した兼重宏行社長が「ゴルフを愛する人に対する冒涜です」と発言したことで、インターネット上では炎上しているようですね。

ビッグモーターは約6000人の従業員を抱える規模の大きな会社です。したがって、損害保険会社との関係も非常に強かったはずです。兼重社長は記者会見で、6月に特別調査委員会の報告書が出るまで一連の問題を把握していなかったとしていますが、「知らなかった」で済む話なのでしょうか。