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日本のiPS細胞研究、存在感が低下 「政府は税金をどこに使っているんだ」辛坊治郎が苦言

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年8月28日 19時25分

日本のiPS細胞研究、存在感が低下 「政府は税金をどこに使っているんだ」辛坊治郎が苦言

キャスターの辛坊治郎が8月28日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。日本の人工多能性幹細胞(iPS細胞)研究の存在感が低下していることに触れ、「日本政府が最先端の研究分野に拠出する資金の額は海外の民間企業とほぼ同じ。これでは勝負にならない。日本政府は、どこに税金を使っているんだ」と苦言を呈した。

iPS細胞 ~科学技術振興機構(JST)HPより https://www.jst.go.jp/pr/announce/20081010/index.html

iPS細胞 ~科学技術振興機構(JST)HPより https://www.jst.go.jp/pr/announce/20081010/index.html

日本で世界に先駆けて作られたiPS細胞の研究開発の優位性が揺らいでいると、28日付の朝日新聞朝刊が報じた。論文や特許の数は海外にリードを許していて、製薬企業が患者に試している段階の治療法の件数は近年、海外の製薬企業に追い上げられているという。

辛坊)iPS細胞の研究者といえば、2012年にノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥氏です。山中氏は京都大iPS細胞研究所の所長も務められました。私は研究所を何度も見に行ったことがあるのですが、研究資金が少ないことが悩みの種でした。かわいそうなことに、研究者は終身雇用ではなく、一定年齢でクビになってしまうんです。

こうした状況の中、山中氏は民間からの寄付を募るとともに、政府にも働きかけて研究資金の確保に奔走していました。山中氏は自身の研究を進めるよりも、ほとんどの時間を研究資金集めに割いていましたが、それでも研究資金が足りなかったそうです。

この手の最先端研究に関する資金に関して、日本政府が拠出する単位の額と、アメリカなど海外で1つの製薬会社が投じる額は、ほぼ同じです。国家と民間企業の拠出額がほぼ同じでは勝負になりません。その結果として何が起きたかというと、新型コロナウイルス禍で我々が大量に接種したワクチンは海外製で、日本製は影もないという悲しい事態になっています。

国民が納めている税金の規模からすると、日本はかなりの大国です。それだけに、「日本政府は税金をどこに使っているんだ」という気がすごくします。

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