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国民年金保険料の納付期間 5年延長議論開始 「『嘘をついていました』と政府は謝り、きちんと説明すべきだ」辛坊治郎が苦言

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年10月26日 18時10分

国民年金保険料の納付期間 5年延長議論開始 「『嘘をついていました』と政府は謝り、きちんと説明すべきだ」辛坊治郎が苦言

キャスターの辛坊治郎が10月26日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。国民年金の保険料を支払う期間について、厚生労働省の社会保障審議会の年金部会が5年延長して65歳になるまでの45年間とする案の議論を始めたことを巡り、「政府は『嘘をついていました。ごめんなさい』と謝り、きちんと説明すべきだ」と苦言を呈した。

※イメージ

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国民年金の保険料を支払う期間について、厚生労働省の社会保障審議会の年金部会は5年延長して65歳になるまでの45年間とする案の議論を始めました。委員からは「基礎年金の給付水準を保てる」として賛成意見が相次いでいる。その一方で、保険料の負担増加や、追加で必要となる国庫負担の財源をどうするか検討すべきだという指摘も出された。厚労省は、2024年中に制度の改正案をまとめたいとしている。

辛坊)5年延ばしたい理由は、これだけ高齢者の平均寿命が延びてきて現役世代が少なくなると、基礎年金部分をかなり減らさなければ、つじつまが合わなくなってしまうからです。

政治家はしっかりと説明しなければいけません。「マクロ経済スライドにより、事実上は入ってくるお金で支払い金額が固定される制度になっているので、掛け金を現行の40年間払う制度だと、国民年金部分がどんどんやせ細ることが目に見えています。これ以上やせ細らないためには、申し訳ないけれども支払い期間を5年延長させてください。20歳から65歳まで払い続けるという制度に変えますが、その代わり現状だとこれぐらい国民年金が減りそうなのが、減らずに済みます」と。

ところが、政治家は説明しません。なぜかというと、説明しても「なんだ、増えないのか」「減らないだけか」という世論になるからです。そうなると、政治的に得をしないから、誰も説明しないわけです。そのせいで、理解する人がほとんどいなくなって、インターネット上などでは「5年も支払期間が延びても、いくら年金が増えるのかも分からないじゃないか。だいたい、年金で生活はできないだろう」といった議論になってしまうんです。つまり、取られ損のような議論です。

政治家は、取られ損ではないことをしっかりと説明すべきです。「今のまま放置すると、本当に将来的な国民年金が先細り、制度的にどうにもならなくなります」と。これを政治家が説明しない理由は、もう1つあります。2004年の年金大改正です。当時、大騒ぎになったことを私は鮮明に記憶しています。

当時、政治家は「100年安心プランで、もう打ち止めです」と言っていました。「この年金大改正によって年金は持続可能です」と言っていたんですよ。持続可能なら、そのまま続ければいいはずです。それにもかかわらず、5年延長を言い出してきました。

政治家はしっかりと説明すべきです。「2004年の年金大改正は不十分で、持続可能ではなくなりました。想定外に平均寿命が延び、現役世代が減りました。このまま放っておくと、老後の生活を支えるだけの年金がもらえなくなります。ですから、年金改革をしなければならなくなりました。その第1弾として、国民年金の保険料を支払う期間を5年延長させてください。2004年の年金大改正では、嘘をつきました。ごめんなさい」と。政府は謝ったうえで、そこまで説明して国民に理解を求めないと、世間が反発するのは当然です。

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