ナインティナインならではのコラボに横浜アリーナに集結したリスナー1万1000人が熱狂! ニッポン放送「ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭」イベントレポート
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年10月28日 23時30分
ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭
ナインティナイン(岡村隆史・矢部浩之)がパーソナリティを務めるラジオ番組、ニッポン放送『ナインティナインのオールナイトニッポン』(木曜:25時~27時)の番組イベント「ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭」が10月28日(土)、横浜アリーナで開催された。番組ゆかりのaiko、秋山竜次、ジャッキーちゃん、ジョイマン、鈴木福、高須克弥、知念里奈、ニューヨーク、和田アキ子のほか、サプライズゲストとして伊藤英明、小石田純一、4/7、矢部美幸も登場。番組ならではの様々な企画と一夜限りの豪華コラボレーションで、1万1000人のリスナーを熱狂させた。
「ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭」2023年10月28日(土) 横浜アリーナ
今月11日、前日の番組収録で右足のアキレス腱を断裂したことを発表していた岡村。今回の番組イベントが、怪我発表後初の客前イベントとなった。今週26日放送の『ナインティナインのオールナイトニッポン』内でケガについて触れた岡村は、イベントが迫っていることに対して「本番どうなるかね……」と不安を吐露。しかし、「皆さんがどういう状態の岡村隆史を目の当たりにするか楽しみにしてもらって」とコメントしていた。
そうしてスタートしたイベントのオープニング映像は、アキレス腱断裂前に撮った岡村vs矢部のバチバチの対決風映像になっていたものの、岡村のアキレス腱断裂のニュースを受けて「岡村、不戦敗か?」という文字が……。
リスナーが固唾を飲んで見守る中、ナイナイバンドによる「Riding High(汚れた英雄)」の生演奏と共にメインステージに登場したのは、総合格闘家風のガウンに身を包み、青のオープンフィンガーグローブを拳に付けた矢部。ゆっくりと花道を歩き、中央ステージへと移動。続いてメインステージに登場した岡村は、短尺のガウンに身を包み、赤いオープンフィンガーグローブを着用。心配していた右足はギプスで固められ、リングコーナー風の丸椅子に座っている状態で、矢部を挑発するように指をクイッと動かし、メインステージに矢部を呼び戻す。そして2人睨み合った状態での「ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭 in 横浜アリーナ!」のタイトルコールでイベントはスタートした。
オープニングを飾るのは、リスナーお馴染みの名曲「POISON~言いたいことも言えないこんな世の中は~」。昨年はコロナ禍での実施となったため、事前にリスナーから送ってもらった「POISON」の掛け声を一緒に流すという演出をしたが、今年は声出しが解禁。リスナーにマイクを向けると「POISON!」と声が返って来て、2人は満足そうな笑顔を浮かべた。曲中の岡村は、ギプスをした右足をギターのようにかき鳴らす姿も見せた。
その後のMCでは、再びリスナーの声を聞きたい岡村が「元気ですか!」とコール&レスポンスするのだが、矢部が「誰が言うてんねん!」とツッコミ。心配されていたアキレス腱の状態を伝えつつ、「当初予定していた演出はちょっと変更になっています。でも、声は出ますので!」と足のことは心配無用でリスナーを楽しませる準備は整っていると語り、リスナーを安心させた。
豪華すぎるゲストが登場することでも話題となっている本イベントのトップバッターを飾ったのは、同番組の歌姫・知念里奈。番組の校歌と呼ばれる「DO-DO FOR ME」を熱唱し、リスナーを盛り上げた。2年ぶりの出演となった知念は、このナイナイ歌謡祭のことを「ホームのように感じている」とのこと。「DO-DO FOR ME」も今ではこのイベントでしか披露する機会がなくなり、「歌う度に15歳の頃を思い出しています。愛してもらえて本当に嬉しいです!」と感謝を述べた。
そんな知念を労うため、岡村が王座風の車輪付き椅子に乗って登場。椅子を引いているのは、過去にナイナイを担当していた大谷チーフマネージャー。手伝える人を探したところ、「松坂世代」ということで抜擢されたという。その後も、知念とお馴染み「ちんねん」トークで盛り上げた。
続いてのゲストは、ニューヨーク。岡村が気に入って、番組恒例となっているショートコント「ハプニングバー」を披露するのだが、実は屋敷裕政はこのネタをもうやりたくない様子。「俺、もう結婚してんすよ。ハプニングバーの話とかやりたくないんすよ」と言っても、岡村の煽りによってリスナーからアンコールが起こり、もう1回やることに。「いい加減、普通にトークしたい……」と嘆いていた。
続いて、爆笑の渦に巻き込まれた会場を癒やすように、鈴木福が登場。「今日はよく会場にこれたね~」と子供に話すような言い方をする岡村に、鈴木は「横浜アリーナにはもう何度も来ています」と大人になったことをアピール。しかし岡村は納得できないようで、「んなアホな~」といつまでも子ども扱い。そんな鈴木とは、横浜アリーナを使って「背比べ対決」を実施。岡村と鈴木はこれまでも何度か背比べをしているのだが、岡村のズル(ヒールを履いたり、鈴木をしゃがませたり)によって偽りの勝利を飾っていた。
リスナーの前だから「今回はズルできませんよ」と指摘する矢部。岡村は「わかってる」と言いつつも、なぜか「準備がある」とステージをはける。そして準備を終えて戻って来たのは、岡村フェイスマスクを付けた長身の大谷マネージャー。ズルを経て再び勝利した岡村に対し、鈴木は「僕は良いですけど……岡村さんは良いんですか?」と大人なコメントをしていた。
さらに鈴木とは、リスナーにもダンスを練習してくるよう呼び掛けていた「マル・マル・モリ・モリ!」を一緒に披露。「皆さんの前で披露するのはかなり久しぶりなので、緊張しています!」と言いながらも完璧に歌い踊った鈴木を、岡村は「福ちゃん立派になったね~」と最後まで子供扱いしていた。
続いてのゲスト・ジョイマンは、お馴染みラップネタを披露。さらに、今年5月にリリースした「ジョイササイズ」もリスナーと一緒にやろうとするのだが、7分もあることからナイナイに「今日は無理」と中断させられてしまうのだった。
そして、目玉企画のコーナーへ。番組で話題になって、X(旧Twitter)でトレンド入りも果たした「二代目矢部浩之オーディション in 横浜アリーナ」を実現化。番組内で改名を提案され「フィット竹村」となり、昨年の本イベントで初めてネタを披露したジョイマンの池谷和志が再び登場したほか、小石田純一が「やべひろゆき」でトレンディな“あいうえお作文”を披露。
そしてなんと、サプライズゲストとして伊藤英明が登場すると、ナイナイだけでなくリスナーも驚きの声を上げる中、伊藤は「二代目矢部浩之になりたいんです!」と堂々宣言。「伊藤くんがそう言うなら、もう決定です」と矢部も太鼓判を押した。
伊藤は岡村と接点があり、麻布十番のバーでバッタリ遭遇。「アニキ!」と話しかけられ、黒ビールを奢ってもらったと岡村は番組内で話していた。それを再現するように、伊藤は岡村に今気付いた様子で「アニキじゃないっすか!」と話しかけ、思い出の黒ビールを大量に差し入れ。岡村は大喜びしていた。
4人目のエントリー者もサプライズゲスト。矢部の“本当のアニキ”である、矢部三兄弟の長男・矢部美幸が登場。「歌謡祭ということで、歌いたいです!」と言う美幸に「カラオケボックスちゃうんやから」とツッコむ矢部。しかし、岡村を含め3人がとんねるずに憧れていたということで「ガラガラヘビがやってくる」を一緒に歌唱した。さらに、美幸がマネジメントを担当してるアイドル4/7(ナナブンノヨン)にもオーディションを受けさせたいとのことで、ステージ上に呼びこみ。「LOVE&GIRLS」を披露した。
そしていよいよ「二代目矢部浩之」の結果発表に。初代矢部浩之が選んだのは……なんと「全員合格」。「これが一番平和かな。落選者が出ると時間が伸びそうやし」と選考理由を述べた。たくさんの「二代目矢部浩之」を生み出した選考会は、急遽音頭をとった伊藤の「1、2、3、アニキー!」という掛け声で締めくくられ、会場を一つにした。
豪華ゲストが続く中、またしても大物が会場に到着。新作映画公開に合わせて来日した、アジアン・エンターテインメント界の巨星、ペリー・キー(ロバート秋山)が「TIRO-TIRO-TIN」「サファイアの馬車道」「俺はASIAのディスコ☆スター」を大熱唱。伸びやかな歌声でリスナーを圧倒。大爆笑の渦を巻き起こしたのだが、“カリスマボイストレーナー”ロバート秋山として登場したMCではナイナイからのムチャ振り「質問FAX」攻めに大苦戦する場面も。
そこに、CMでもお馴染みヘリコプターのプロペラ音が聞こえてくると、今回も「ペアで東京を一望!ヘリコプタークルーズの旅」という豪華賞品を持ってきてくれた高須院長が登場。背中の骨を鳴らすのが得意だという矢部が、その音で何を言っているのかを当てるクイズ「矢部浩之のポキポキクイズ」を実施。ヘビーリスナーにしかわからない「カラムシ」という答えを見事当てた男性に、豪華賞品がプレゼントされた。
番組のヘビーリスナーで、構成作家の小西マサテルが小説本を出した際にサイン会に応募するも落選したジャッキーちゃんのネタ&「TOKYO SATURDAY NIGHT」の歌唱を挟んだ後は、ライブパートに突入。ベンツに見立てたトロッコに乗り、サングラス、黒いジャケットと浜田省吾風衣装に身を包んだ矢部が登場した。
矢部の顔が印刷された偽札の小道具を派手に客席にバラまきながら「MONEY」を熱唱。さらに「いやらしい歌を歌った後は、またいやらしい歌を歌いたくなる」と次の選曲「愛と欲望の日々」へ。先日、フジテレビの番組を通じてサザンオールスターズの茅ヶ崎ライブを観に行った矢部。「やっぱりかっこいいなと思いました!」と憧れのサザンへの愛を語り、そんな彼らの楽曲を高らかに歌い切った。
そして会場が暗転したと思ったら、LEDライトで光る衣装に着替えた矢部が再登場。大都会の映像をバックに、沢田研二の「TOKIO」をステージ上空の宙を舞いながら気持ちよさそうに歌い上げた。
続いての岡村も、キラキラ光る自走カートをトロッコに乗せて登場。「WON‘T BE LONG」を歌いながら、ギプスをした右足を上げたりして元気をアピールした。2曲目は、アキレス腱断裂のため一度は歌うのをやめようとした楽曲であるYOASOBIの「アイドル」。しかし、リスナーから「歌わねえのかよ!」という叱咤激励のメールが寄せられたため、「チャレンジしよう!」と決断したという。動けはしないものの手でハートを作ったり、全力で歌う岡村。そんな彼を応援するように、リスナーはピンクのサイリウムを振ってエールを送った。
その勢いに乗って、続く海援隊の「人として」の替え歌「シソとして」へ。会場のリスナー全員に配られた「シソうちわ」は、ここで活用するためのもの。岡村の歌声に乗せて左右に振り、会場は一体感に包まれた。
続いて登場したaikoはラジオ好き、さらに番組ではヘビーリスナー代表として有名な存在。お馴染みのコール&レスポンスで会場中を盛り上げながら、歌詞にラジオが出てくる「メロンソーダ」、岡村の結婚祝いにラジオで歌った「ボーイフレンド」、ラジオ好きのために作った「ラジオ」という、ラジオリスナーに向けた3曲を立て続けに披露した。
さらに、そんなリスナーに「良いことがありますように!」と、ナイナイと一緒に「ストロー」も歌唱。リスナーの近くで歌を届けようと、ステージ外周を回りながら歌う3人。矢部の手を引っ張りステージ外周を走るaikoに対して、補助器具に乗る岡村が遅れてしまい、歌い終わったあとには「なんで走るの!?」「なんで置いていくの!?」と笑って文句を言う場面も。しかし、元気いっぱいのaikoにパワーをもらったようで「楽しくて盛り上げてくれてありがとうございました!」と心からの感謝を述べた。
イベントのトリを飾ったのは、和田アキ子。今年9月にひざ関節の手術をした経験から、岡村の足を見て「何しとんの?」「イベントに間に合わんかったらどうするつもりやったん?」と、愛を込めて説教する。
そんな岡村と和田には“疑惑の夜”があり、岡村は大昔、独身の頃、和田の家に泊まったことがあるという。「私のパジャマを着せた」「アッコさんに酔わされた」など、元恋人のように思い出を語る2人。六本木の警察に挨拶に行ったのだが、それを見た人に「和田アキ子が警察に捕まっている」と騒がれたことを振り返り、会場の爆笑をさらった。
トークで会場を沸かせた後は「リスナーの皆さん、配信をご覧の皆さんの心に、明日からも希望の鐘が鳴りますように」と「あの鐘を鳴らすのはあなた」で力強い歌声を会場に響かせ、更に会場を盛り上げた。
エンディングは、矢部浩之withオールスターズで「HOWEVER」を熱唱。矢部の音程がはずれて全員がズッコケるという流れも、このイベント恒例のシーンだ。当初、岡村のアキレス腱断裂でどうなるか不安の声が上がっていたが、最後まで笑顔のたえないイベントに、岡村は「この状態でできることを精一杯やりました。次回があった時には、また動き回れるようにしたいです」と次回開催への意気込みを語った。
ステージに揃った各ゲストがリスナーへ感謝の挨拶をすると、会場は温かい拍手に包まれた。最後は、ナインティナインの2人と会場の1万1000人で番組の締めの挨拶である「わーわーゆうております、お時間です。さようなら。」の言葉と共に、大盛況のイベントは幕を下ろした。
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