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ジャパンモビリティショー取材記(2) 空飛ぶクルマ&自動運転

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年11月2日 17時20分

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「報道部畑中デスクの独り言」(第345回)

ニッポン放送報道部畑中デスクのニュースコラム。今回は、空飛ぶクルマと自動運転について—

スバルが世界初披露した「SUBARU AIR MOBILITY Concept」

スバルが世界初披露した「SUBARU AIR MOBILITY Concept」

ジャパンモビリティショー、前回は次世代EVについてお伝えしましたが、注目すべき点はまだまだあります。今回、いたるところに見られたのは円盤のような車体……そう、「空飛ぶクルマ」です。

「空の移動革命を実現する新たなエアモビリティへの期待が高まっているなか、より自由な移動の未来を示した」(SUBARU・大崎篤社長)

SUBARU(スバル)が出展した「エアモビリティコンセプト」はまさに世界初披露、サプライズでした。現在は飛行実証中の段階ということです。

空飛ぶクルマ スズキはSkyDriveとタッグを組む

空飛ぶクルマ スズキはSkyDriveとタッグを組む

スバルの前身は中島飛行機で、戦前は軍用飛行機「隼」「疾風」などを製造していました。戦後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)が航空機の生産・研究を禁止し、製造の道が一時、断たれます。中島飛行機は十数社に分割。その後、一部が富士重工業を設立し、自動車事業に参入します。

現在、スバルはすっかり自動車メーカーのイメージが強くなりましたが、いまも航空宇宙部門を持ち、ヘリコプターやパイロット訓練用の練習機などを製造しています。

自律飛行と車体構造の高い技術、そして、それらの開発を自社で完結できるのが強み。そもそも、スバルの運転支援システム「アイサイト」も航空技術から生まれたものだそうで、そう考えると、スバルが空飛ぶクルマに着手するのはごくごく自然なことかも知れません。

SkyDriveのブース 飛行試験に成功した「SD-03」

SkyDriveのブース 飛行試験に成功した「SD-03」

一方で、関係者はあくまでも自動車らしいデザインを目指していると話します。幅6m、全長4.5mほど、確かに白いスリムなボディに、前方にある一対の「角かっこ型」の薄型ヘッドライト(?)、中央にある六連星のエンブレムは、どことなく自動車の雰囲気を醸し出していました。飛行距離や実用化の時期は不明ですが、2人乗りを想定しているということです。

一方、スズキも空飛ぶクルマに挑んでいます。

「これまでの事業の枠を空にも広げていく。モビリティの新しい価値を提案する」(鈴木俊宏社長)

ホンダの自動運転車両「クルーズオリジン」

ホンダの自動運転車両「クルーズオリジン」

こちらはSkyDrive(スカイドライブ)という、いわゆる「スタートアップ企業」とタッグを組みます。来年(2024年)には、スズキグループの工場で試作機の生産を始めるということです。このスカイドライブという会社、未来のモビリティ社会を体感するコーナー「東京フューチャーツアー」でもブースを展開していました。

スカイドライブによると、現在3人乗りの商用機を開発中。2025年の大阪・関西万博を皮切りに順次運行できるエリアを広げていくことを目指します。安全性の認可というハードルが待ち構えていますが、エンジニアが一致団結して開発を進めているということです。

「クルマのように、日常的に空を移動できるものとして普及させたい。その概念が浸透するとうれしい」……PRチームの大石梨紗さんはこのように話していました。

ソニー・ホンダモビリティのEV「アフィーラ」も展示されていた

ソニー・ホンダモビリティのEV「アフィーラ」も展示されていた

続いては自動運転。前回お伝えした「次世代EV」は多くが自動運転も視野に入れていますが、自動運転を前面に押し出していたのはホンダ。「クルーズオリジン」というワンボックスカーは大人6人がゆったり過ごし、自動運転により、移動時間を自由に使うことができるということです。

「時間的制約からの解放に大きな価値がある」(ホンダ・三部敏宏社長)

2026年初頭には、この車両を使った自動運転によるタクシーサービスを日本で開始予定だということです。

トヨタ紡織の車両シミュレーター「MX221」 スマホで「JOLF」と登録してみた

トヨタ紡織の車両シミュレーター「MX221」 スマホで「JOLF」と登録してみた

同じく、自動運転のライドシェア(自家用車を使い、一般のドライバーが有料で客を運ぶサービス)を想定した出展は部品メーカーにありました。トヨタ紡織の車両シミュレーターはスマホで予約すると、あらかじめシートを適切な位置に動かしたり、好みの温度にしてユーザーの元に到着するということです。

車内に入ると、大型のディスプレイが天井から下りてきます。ディスプレイの前に手をかざすと、さまざまなサービスを選択できます。移動中は動画鑑賞やジェスチャーゲームなども可能。車両が緊急事態に陥ったときは、シートが振動したり、室内の照明が変化する仕掛けもあるということです。

私が気に入ったのは「忘れ物検知システム」。スマホなどを置いて車外に出るとアナウンスで知らせる他、照明で忘れ物の場所も教えてくれました。

車内には大型ディスプレイ

車内には大型ディスプレイ

これらは2030年を目指す自動運転「レベル4」(限定された領域でドライバー不在でも走行できる「ほぼ完全な自動運転」)でのライドシェアを想定しています。

ライドシェアは政府や国会でも、導入への議論がここへきて本格化してきました。タクシー不足の解消には朗報となりますが、地域ごとで事情も異なり、法的整備も含めて導入には時間がかかりそうです。

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