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仲介役が不在で「難しい方程式」のよう イスラエル・パレスチナ情勢

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年11月7日 11時35分

仲介役が不在で「難しい方程式」のよう イスラエル・パレスチナ情勢

ジャーナリストの須田慎一郎が11月6日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。イスラエル・パレスチナ情勢について解説した。

October 7, 2023, Gaza city, Gaza Strip, Palestinian Territory: Smoke and flames billow after Israeli forces struck a high-rise tower in Gaza City, October 7, 2023. Palestinian militants have begun a ‘‘war‘‘ against Israel which they infiltrated by air, sea and land from the blockaded Gaza Strip, Israeli officials said, a major escalation in the Israeli-Palestinian conflict. (C)Bashar Taleb/APA Images via ZUMA Press Wire/共同通信イメージズ

October 7, 2023, Gaza city, Gaza Strip, Palestinian Territory: Smoke and flames billow after Israeli forces struck a high-rise tower in Gaza City, October 7, 2023. Palestinian militants have begun a ‘‘war‘‘ against Israel which they infiltrated by air, sea and land from the blockaded Gaza Strip, Israeli officials said, a major escalation in the Israeli-Palestinian conflict. (C)Bashar Taleb/APA Images via ZUMA Press Wire/共同通信イメージズ

イスラエル軍がガザ地区の中心都市ガザ市を南北から攻撃

イスラエルのガラント国防相は11月4日、パレスチナ自治区ガザの中心都市ガザ市を南北から攻撃し、市街地に入ったと明言した。イスラエル軍の地上部隊はガザ市を包囲しながら市街戦を続け、5日には地上作戦の開始以降、2500ヵ所以上のハマスの拠点を攻撃したと発表している。

「戦闘の一時的な停止」をイスラエルが承認するかどうかが今後の焦点

飯田)10月7日にハマスがイスラエルへの大規模攻撃を行ってから、約1ヵ月が経過しました。

須田)国際世論が求める即時停戦は受け入れられないでしょうから、「戦闘の一時的な停止」に「イスラエルが乗ってくるかどうか」が今後の焦点になると思います。

飯田)一時的な停止。

須田)停戦となると、ハマスに反転攻勢を準備する時間を与えてしまうことになるので、絶対に乗れないはずです。いまの状況で戦闘行為が続いていくと、一般市民への被害があまりにも拡大してしまうので、落としどころとしては一時的な停戦が最もいいのではないかと思います。

飯田)一時的な停戦の間に、市民の退避を促すことになるのですか?

須田)そうですね。

ファタハとの関係を強化し、イスラエルに一時停戦を求める

飯田)この情勢に関しては、もともとハマスが非戦闘員に対して人権の蹂躙、殺害や誘拐・拉致行為を行ったところから始まっていますが、国際社会を巻き込んだ政治ゲームのようになっていますね。

須田)そのような状況で、日本は国連経由ですが、ガザに対する約100億円の人道支援を決定しました。パレスチナの正当な代表は、ガザ西岸にあるファタハなので、関係を強化していくなかで一時停戦を求めるべきだと思います。

仲介役が不在 ~気になるイラク、シリア、イランの動き

飯田)アメリカの対応も、少しずつ変わってきているようなところがあります。イスラエルに対して「全面支援だ」と言っていたけれど、「人道にも配慮して欲しい」という方針に変わってきている感じです。

須田)アメリカも全面支援を続けると、国際的に孤立してしまいます。今回の件で最も難しいのは、仲介役が不在だということです。アメリカもその任ではありませんし、オスロ合意のときのようにノルウェーのような国が出てくるかと言えば、いまのところそのような環境にもない。とは言っても、アメリカが動かざるを得ないところもあります。

飯田)特にブリンケン国務長官は、中東とアメリカを行ったり来たりしながらいろいろと動いており、今度のG7外相会合にも出ますし、直前には再びイスラエルやヨルダンを訪問しています。

須田)そのなかでイラク、シリア、イランの動きが気になるところです。

飯田)レバノンのヒズボラなどがハマスと連携しているという報道があり、イランがバックにいるのではないかとも言われています。

非常に難しい方程式のようなもの

須田)その辺りが合意しないと戦闘行為は終わらない。「どう道筋をつけていくのか」というところなのだと思います。

飯田)「誰がイランと話せるのか」ということでしょうか? そうなると、アメリカは難しいですし、アラブ諸国もいまは妥協的なことはできないかも知れない。

須田)非常に難しい方程式のようなものです。「あちらを立てればこちらが立たず」というような状況になってしまいますからね。

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