ラッキィ池田が黒木瞳から受けた「無茶振り」な振り付け
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年11月20日 11時20分
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「黒木瞳のあさナビ」(11月13日放送)に振り付け師・タレントのラッキィ池田と振り付け師の彩木エリが出演。振り付けについて語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「黒木瞳のあさナビ」。11月13日(月)~11月17日(金)のゲストは振り付け師・タレントのラッキィ池田と振り付け師の彩木エリ。1日目は、黒木瞳との出会いについて—
黒木)ラッキィ池田さんと言えば、自由気ままな素晴らしい振り付けを、有名な曲からちょっとマイナーなものまで、さまざまなジャンルで担当し、タレントとしてもご活躍されていらっしゃいます。
池田)黒木さんとは舞台もやりましたし、CMの振り付けもさせていただきました。
黒木)おふたりには、いろいろと振り付けをしていただきました。
池田)長いですよね。
彩木)何年ですかね?
池田)『ママ・ラヴズ・マンボ』の舞台からなので。
黒木)20年くらいだと思います。
池田)当時、(黒木さんが)フラをやられていて、それを取り入れたミュージカルでしたが、とても面白かったですね。
黒木)「綺麗な女性が助手についていらっしゃるな」と思ったら、それがエリさんでした。当時はたまたまフラの先生がフラダンスのダンスシーンをつくってくれたのですが、それがあまりにも「ザ・フラダンス」だったので、ご無理を言って、フラダンスをダンスにアレンジしていただきました。
池田)ステージ用にね。そのときは男性陣もいたり、踊りが得意でない方もいたので、いろいろアレンジしました。
黒木)いらっしゃいましたね。全然関係のないダンスまで私が無茶振りしたのですよね。
池田)「なんちゃってフラ」になってしまいましたが。あの無茶振りから「パーン」と黒木瞳さんのイメージが変わりました。
彩木)あの瞬間からね。
池田)あの瞬間から「カオスな人だな」と。
彩木)「あれ?」っていうね。イメージと違う。
黒木)カオスですか?
池田)ミステリー小説を読むように、ページをめくったら「あれ? この人ってこんな人だったんだ」というような感じでした。
黒木)その「こんな人だったんだ」の前は、どんな人だと思っていたのですか?
池田)その前は、宝塚ご出身なので「清く・正しく・美しく」という感じだったのですが、清く・正しく・美しいけれど「ミュージカルとはこういうものだ」というものをお持ちの方だと……。
彩木)固まっている方だと思っていたのね。
池田)そう思っていたのですが、ある日、「どっちがいいですか?」と聞くと、選ばれたのが「え? こっちなんだ!」という方をチョイスされて、「なるほどね~」と思いました。
彩木)私たちもよく「少し壊す」ことを心掛けていますが、そういうところがあるのだなと。いい意味で、「面白い方向に壊す」と考えるのは難しいことですよね。
池田)ミュージカルは何曲もありますし、一辺倒だと面白くないので、ペアで組んだり、飽きさせないようにいろいろな要素を入れるではないですか。
黒木)では、私はいい意味でカオスだったのですね。
池田)めちゃめちゃいい意味でカオスだったのです。
黒木)その後もラッキィさんに無茶振りしましたよね。
池田)そうなんですよ。
黒木)時代劇でタップが踊れない方と一緒に「タップをやりたい」とか。
池田)しかも下駄で。
黒木)「よいやさ!」みたいなものをやりたいとか。明治座で2回ほどやりました。
池田)やりましたね。
黒木)今年(2023年)も!
池田)今年は何と朗読劇なのに!
黒木)私が「ダンスを取り入れたい」と言い出して……。
池田)ダンスシーンを入れたいと。
黒木)それを快く。
池田)しかもダブルキャスト!
彩木)でも、私たちもそういう黒木さんの発注には燃えるのですよね。「え?」とは思いますが。
池田)お題に燃えますね。
彩木)お題に、「ん?」と火がついてしまうのですよね。
池田)大喜利と言うか、「なるほど、このお題がきましたか」というような。
黒木)なるほど。そのときは私が脚本を書いたのですが、読んでいただいて「ちょっとえぐいですよ」と言ったら、最後は「笑いました」と言ってくださって。「共感する部分が一緒なんだな」と思い、嬉しくて、またお願いしました。
ラッキィ池田(ラッキィいけだ)/振り付け師・タレント
■1959年・東京都墨田区出身。
■スネークマンショーのビデオに参加したことを機に、振り付け師としてのキャリアを始める。
■舞台やコンサートに振り付け師・ダンサーとして参加する一方、芝居やお笑いにも幅を広げる。
■1980年代より独創的な発想の振り付けが各界の注目を浴び、テレビ番組、CM、映画、舞台など数えきれない程の作品を手掛ける。
■自由で形にとらわれない発想のダンスで、子ども番組でも楽しくてキャッチーなダンスを数多く提供。近年はアニメ『妖怪ウォッチ』の『ようかい体操第一』『ゲラゲラポーのうた』が爆発的人気となり、NHK・Eテレ『いないいないばあっ!』『にほんごであそぼ』ではレギュラーで振り付けを担当した。
■現在は振り付け師としての仕事はもちろん、作詞、雑誌連載、吉本総合芸能学院(NSC)の講師など、多彩なシチュエーションで活躍。
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