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フェンシング・見延和靖 「限界からが勝負」

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年11月21日 14時59分

フェンシング・見延和靖 「限界からが勝負」

11月20日(月)元アーティスティック日本代表・青木愛がパーソナリティを務める「青木愛 スポーツ to you」(ニッポン放送・毎週月曜21:00~21:30)が放送。

ゲストは見延和靖。
1987年、福井県生まれ。高校時代にフェンシングを始め、法政大学に進学後エペに専念。日本男子エペ個人で初めてワールドカップで優勝し、2016年リオ五輪で個人戦6位入賞。そして東京 2020五輪では団体で悲願の金メダルを獲得。
去年の世界選手権では日本選手初となる個人戦準優勝、団体3位と健闘。来年のパリ五輪でも注目のアスリートだ。

毎回ゲストに頂いている「リスナーの将来に活きるような、前向きで未来に残したい」とっておきの言葉『To you word』。

見延の『To you word』は・・・

『限界からが勝負』

見延:フェンシングを始めた当初の高校の先生、恩師の言葉でもあるんですけど。限界というのは自分で勝手に決めてしまうものだなと思います。高校から始めたフェンシングでしたけど、当初は経験者に絶対勝てないな、と思いながら当たり前のようにやって当たり前のように負けていたんです。でもそれって、自分で勝手に限界を作っちゃってたんだ、と思っています。例えば1本でも多く取ってみようとか自分の限界までチャレンジしたらきっと…ちょっと話は長くなりますけど、フェンシングを始めた当初は当たり前のように先輩たちにフェンシングで負けて、先生のところに行ってアドバイスをお願いしていました。さっき負けてしまいましたので何かアドバイスください、って言うと、先生からはアドバイス?何しに来たんだ?そもそもおまえ、勝つ気がなかっただろ?という話をされて。そこに対してはアドバイスのしようがない、と。限界までぶつかっていって自分の全力を出したのか?だったら勝つまでやってみなさい、と先生に言われて。そこで何か、自分の中で、ハッとして。

青木:うんうん、わかります。

見延:限界までやったけど、ここがやっぱりダメでした。だから次は何をやったらもう1点でも多く取れますか?という聞き方だったらアドバイスのしようがあるし、それをすればもしかしたら1点でも多く取れると思いますし。これってたぶん、自分の限界を超えて成長していくものだと思っているので。7割8割で止めるんじゃなくて、自分の限界を設けずチャレンジし続けていくことこそが自分の成長につながるのかなと思うので。限界まで来た、もう無理だ、と思ったらそこがきっと成長のチャンス。そこからもうひと踏ん張り、ができるかどうかが次のステップに行けるかどうかの大きな分岐点になるはず。それで“限界からが勝負”を自分の座右の銘にしています。

青木:確かに。限界、って思ってからのもうひと踏ん張りって厳しいですもんね。そこでけっこうあきらめちゃうっていうか。もう無理だって思っちゃう人は多いですけど。そこからもう一歩ですね。

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