英語を上達させるには、「英語でコミュニケーションする場を増やすこと」 同時通訳者が指摘
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年11月30日 11時20分
![英語を上達させるには、「英語でコミュニケーションする場を増やすこと」 同時通訳者が指摘](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/nipponhoso/nipponhoso_480433_0-small.jpg)
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「黒木瞳のあさナビ」(11月23日放送)に同時通訳者の田中慶子が出演。同時通訳者という職業について語った。
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※画像はイメージです
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「黒木瞳のあさナビ」。11月20日(月)~11月24日(金)のゲストは同時通訳者の田中慶子。4日目は、同時通訳する際、心掛けていることについて—
黒木)英語を上達させるためには、英語力を高めるのではなく、英語におけるコミュニケーション能力を高めることが大事だと田中さんはおっしゃっていましたが、本当にそうですね。言語はコミュニケーションですものね。
田中)どなたかと話すチャンスがあったら、「無料で英会話レッスンを受けているのだ」というくらいの気持ちでどんどん喋って欲しいと思います。
黒木)田中さんは最初にアメリカに行ったとき、「まったく喋れなかった。そのときにいちばん大事にしたのはスマイルだった」と書かれていますが、そうですよね。私もわからないときは「んん?」と笑ってしまいます。何を言っているのかわからないけれど、「んん?」と笑うと、「敵対心はないよ」ということは伝わる。そういうことですよね?
田中)「あなたへの敵対心はないし、むしろ仲よくなりたい」ということを笑顔で伝えるのが大切ですね。
黒木)通訳するには国の文化も違いますし、人それぞれの心の模様もあります。ただ訳すだけではなく、それらを読み取らなければいけません。どの辺りに同時通訳の面白さがありますか?
田中)面白さであり、難しいところでもあるのですが、私が通訳学校で訓練を受けているとき、先生から「何を言っているかを訳すのではなく、何を言わんとしているかを汲み取って訳しなさい」と言われました。私たちの仕事は伝わらないと仕事をしたことにならないので、仕事の前には訳させていただく方のことをすごく勉強します。
![田中慶子](https://news.1242.com/wp-content/uploads/2023/11/27be8054fbacf26ba0ee99f42eddaaef.jpg)
田中慶子
黒木)どんなことを考えている方なのか、著書などを調べてから通訳に臨まれるそうですが、それはそうだなと思いました。その方の価値観や美学なども、すべて通訳に影響してくるのですよね?
田中)その方がおっしゃっている言葉を、前準備で得た知識と合わせて「こういう意味で言っているな」と可能な限り汲み取りながら訳します。私は英語の通訳者なので、日本語から英語、英語から日本語に訳すときに、「訳される側の言語の人にはどう言ったら通じるかな」と考え、その場で訳しています。しかし、仕事が終わったあとの帰り道で「あそこは違う表現で訳した方がよかったな」など、いまでも毎回ウジウジ思いながら帰っています。
黒木)時代ごとに使う言葉も変わりますからね。
田中)そうですね。次々と新しい言葉も出てきますし、英語だったものが日本に入ってきて、カタカナで使われる場合もあります。
黒木)意味が変わってきてしまいますよね。
田中)一部の人だけカタカナで使っていたけれど、徐々に一般的に使われるようになることもあります。普段から日本語のメディアなどをチェックして、「この言葉はいまは一般の方々でも使っているな」とか、「いまは専門家だけが使っているな」と理解した上で、「そのままカタカナで言っていいのか、それとも意味を補足しながら言うのか」などを考えています。
黒木)例えば、「アイ・ラブ・ユーだったらわかるでしょう」というようなことまで通訳するときがあるではないですか。「この言葉なら日本の方にわかりやすいだろう」と通訳していくのですよね?
田中)あまりにもスピードが速く、考えている時間がない場合は、「アイ・ラブ・ユー」と言われたら「愛してる」、下手したら「私はあなたを愛してる」と自動翻訳機のような翻訳をしてしまうこともあります。
黒木)ケース・バイ・ケースだと思いますが、本当に大変なご職業ですね。
田中)そのあとは反省しています。
![田中慶子](https://news.1242.com/wp-content/uploads/2023/11/12cd577af08f3fd8c4a23b0976c66074.jpg)
田中慶子
田中慶子(たなか・けいこ)/同時通訳者
■愛知県出身。
■劇団研究員、NPO活動を経てアメリカ最古の女子大であるマウント・ホリョーク大学を卒業。
■帰国後は衛星放送、外資系通信社、NPO勤務ののち、フリーランスの同時通訳者に。
■天皇皇后両陛下、総理大臣、ダライ・ラマ、テイラー・スウィフト、ビル・ゲイツ、デビッド・ベッカム、U2のBONO、オードリー・タン台湾デジタル担当大臣などの通訳を経験。
■2010年、コロンビア大学でコーチングの資格を取得し、現在は通訳の経験をもとに、ポジティブ心理学なども取り入れたコミュニケーションのアドバイスをするコーチングの分野にも活動を広げている。
■2020年、慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科修了。著書に『不登校の女子高生が日本トップクラスの同時通訳者になれた理由』、『新しい英語力の教室 同時通訳者が教える本当に使える英語術(できるビジネス)』。
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