今後も「付かず離れず」が続く中国とEUの関係
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年12月5日 17時40分
中国の習近平国家主席(中国・陝西省西安市)
戦略科学者の中川コージが12月5日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。中国とEUの関係について解説した。
中国・EU首脳会議が12月7日に北京で開催
飯田)欧州連合(EU)のミシェル大統領とフォンデアライエン委員長が、北京で習近平国家主席と会談すると報じられました。「北京詣で」のようなことが続いているのでしょうか?
中川)EUとの関係は付かず離れずという感じです。この間も自動車関連の規制でやり合っていましたが、EUも政治的には中国に厳しい姿勢を見せなければなりません。一方で、経済的には中国市場を捨てることはできないわけです。今回、ウクライナ情勢が起き、EUとしては中国も外せない部分がありますし、中東の問題も起こっているなかで、ある意味では中東問題から外れている中国というプレイヤーを遠ざけるわけにはいかないでしょう。
飯田)中国を遠ざけることはできない。
中川)EU側はその辺りの二面性を出しつつ、付き合わなければいけない。中国側としても当然、米中対立の問題もあるので、いままで通りEUを引き寄せておきたい。それぞれ思惑があるのですが、接近する動機は十分にあるという感じです。
ネタがなくなるとEUから人権問題が出る
飯田)少し前までのEUは、人権の話などで拳を振り上げている印象がありました。ウクライナ情勢のなかで、「振り上げてばかりもいられない」というような台所事情があるのですか?
中川)どちらかと言うと、ネタがなくなると人権の問題が出る気がします。ベースに人権があるというよりも、ベースには経済協力があり、国際情勢など、外交的なところでの駆け引きがある。とりあえず何もない空白のときに人権問題がよく出る印象です。
飯田)そういうときにカードとして切り、1つ何かを取ろうという考えなのでしょうか?
中川)経済的につながっているのであれば、EU側としては「人権についてもきちんと叩いておく必要がある」という感じなのでしょう。「先に人権が出てきているかどうか」は、いままでの傾向を見ているとそんなにないですね。
飯田)一帯一路の列車は動き続けているわけですからね。
中川)もちろん一帯一路も対外政策ではあるのですが、経済的な不調という中国自体の理由から、最初の5~10年のような積極性はないですね。
外部リンク
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1時速194キロ暴走は危険運転 遺族「当然の判決」 量刑には疑問も
毎日新聞 / 2024年11月28日 21時0分
-
2セブンの一部店舗、「万引き犯」とされる人物の顔写真を公開 SNSでは賛否両論...本部の見解は?
J-CASTニュース / 2024年11月28日 18時48分
-
3原発の汚染水処理めぐり12億円を詐取か…64歳の会社役員の男を逮捕 架空の発注があったかのように装った疑い
MBSニュース / 2024年11月28日 19時40分
-
4「僕は無実です。独房で5年半くじけずに闘い続けて良かった」2歳女児への傷害致死罪に問われた父親に『逆転無罪判決』
MBSニュース / 2024年11月28日 18時25分
-
5財源明確化、国民民主に求める=年収の壁で「論点」提示―自公両党
時事通信 / 2024年11月28日 16時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください