祝100周年! 映画館でお家でディズニー映画を楽しもう
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年12月30日 11時30分
WISH
【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1152回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
ディズニーが創立されてから100周年を迎えた2023年。1年を通じてさまざまなイベントが催され、オリジナルグッズも発売。映画業界では100周年に相応しい作品が劇場公開、デジタル配信されました。
そこで今回は、100周年を彩るディズニー映画をご紹介。ディズニーの未来、そして私たちの夢と希望へとつながる名作ぞろいです。
『ウィッシュ』:レガシーを受け継いだ、新たなディズニー・アニメーションの誕生
物語の舞台は、どんな願いも叶うと言われているロサス王国。お城で働く17歳の少女アーシャの願いは、100歳になる祖父の願いが叶うこと。
しかし彼女は、ある秘密を知ってしまう。それは、国民がマグニフィコ王に捧げた“願い”は、実はほとんど叶えられることがないということ。王は国民からの“願いの力”を悪用して、自分が良かれと思う願い事だけを叶え、さらなる魔力を得ていたのだ。
人々の願いを救いたいと思ったアーシャは、子ヤギのバレンティノやスターと共に、悪に立ち向かう……。
ウォルト・ディズニー・カンパニーの創立100周年を記念して製作された長編アニメーション『ウィッシュ』。
ディズニーが多くの作品を通じて伝え続けてきた、“願いの力”。それを真正面からテーマとして描き出した、100周年という節目を飾るに相応しい一作となっています。
アーシャの声を務めたのは、『ウエスト・サイド・ストーリー』でアカデミー助演女優賞を受賞したアリアナ・デボーズ。日本語吹替版ではアーシャ役の生田絵梨花をはじめ、福山雅治、山寺宏一、檀れい、鹿賀丈史といったスター俳優が勢ぞろいしました。
主題歌「ウィッシュ ~この願い~」は、アーシャが心からの“強い願い”を夜空へ向けて歌う名曲。生田絵梨花の伸びやかで力強い歌声は必聴です。
ディズニーが培ってきた歴史とアニメーション技術の集大成であると同時に、新たな歴史の幕開けとなるドラマティックなミュージカル超大作。あなたもスクリーンで、魔法を体感してみませんか?
『リトル・マーメイド』:時代を切り開いていくニューアイコンに共感
いつの時代も、世界中の女性に愛されてきたディズニープリンセス。そのなかでも『リトル・マーメイド』のアリエルは、1989年にアニメーション映画が公開されて以来、プリンセス人気ランキングでは、常に上位をキープ。
持ち前の行動力と一途な恋心を胸に、自ら幸せを掴み取っていくヒロイン像は、時代を超えて多くの人の共感を得ています。
そんな『リトル・マーメイド』の実写版がディズニー100周年記念作として公開されたことは、その歴史を考えると必然と言ってもいいかも知れません。
美しい歌声を持ち、人間の世界に憧れている人魚アリエル。嵐に巻き込まれたエリック王子を救ったことをきっかけに、人間の世界に足を踏み入れたいという思いがますます強くなる。
アリエルは3日間だけ人間の姿になる代わりに、その美しい声を海の魔女・アースラに差し出すという取り引きをするが……。
アリエルに抜擢されたのは、アフリカ系シンガーのハリー・ベイリー。キャスティングが発表された当時は、多様性の実現に積極的なディズニーらしい試みだと話題になりました。
実際に完成した作品を観てみると、ハリー・ベイリーの圧倒的な歌唱力は言わずもがな。好奇心や夢に向かって突き進んでいくヒロインの姿に、好感を持つ人も多いはず。
実写版アリエルは新時代を切り開いていくニューアイコンとして、オリジナル版と同様、これからも多くの人に支持されていくことでしょう。
『マーベルズ』:MCUフェーズ5を象徴する最重要作
『アベンジャーズ』シリーズをはじめ、世界中に衝撃と感動を巻き起こし、破格のメガヒット超大作を生み出してきたマーベル・スタジオ。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は、2023年からフェーズ5に突入しました。
フェーズ1から活躍してきた初代アベンジャーズのメンバーから、顔ぶれも変化。次世代ヒーローへのバトンタッチや女性ヒーローの台頭が進むなか、MCUフェーズ5を象徴する最重要作と言えるのが『マーベルズ』です。
本作は、アベンジャーズ最強のヒーロー、キャプテン・マーベル率いる“マーベルズ”が結成されるまでの軌跡を描いたアクション超大作。
ディズニープラスでの配信作品でお目見えした、ミズ・マーベルとモニカ・ランボーも登場。パワーを発動するたびに3人の身体が瞬時に入れ替わる……というアクションは、これまでMCU映画にはなかった斬新なもので、驚愕の一言です。
フェーズ4からは映画館での公開だけでなく、オリジナルドラマシリーズの配信もスタートしたMCUシリーズ。もちろんすべての作品を網羅していなくても十分楽しめるようにつくられてはいますが、お気に入りのヒーローに出会ったならば、やはりその周辺作品は押さえておきたいもの。
「年末年始はMCUシリーズをイッキ見!」という過ごし方もいいかも知れませんね。
『ピーター・パン&ウェンディ』:大人にこそ観て欲しい永遠の名作
アニメーション映画やミュージカル、テーマパークのアトラクションで大人気のピーター・パン。
いつも自由気ままだけれど勇敢で正義感も強い、永遠の少年。子どものころ、「ピーター・パンと一緒に空を飛びたい!」なんて夢を見た人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなピーター・パンの物語を新たに実写映画化したのが『ピーター・パン&ウェンディ』。
ディズニー創立100周年にして、オリジナル版がアメリカで公開されてから70年。メモリアルなタイミングで、新作が発表されました。
イギリス、ロンドン。幼いころから過ごした家を離れたくない少女ウェンディは、ある日、大人になりたくない少年ピーター・パンに出会う。
ピーター・パンに導かれるままに、兄弟や小さな妖精ティンカー・ベルと共に、魔法の世界ネバーランドへと旅立つウェンディ。そこでは、邪悪な海賊フック船長との出会いをはじめ、ウェンディの人生を変えるほどスリリングな冒険が待ち受けていた……。
本作の特徴は、ピーター・パンだけでなく、ウェンディも物語の中心人物として描かれていること。大人になることへの葛藤に揺れる少女の心情を見事に捉え、彼女の成長物語としても楽しめます。
コロナ禍の影響を受け、本作は劇場上映されることなく配信のみでの公開となってしまいましたが、オリジナル版に負けず劣らず、作品の完成度の高さは折り紙付き。子どもだけでなく、かつては子どもだった大人にこそ観て欲しい一作です。
『ウィッシュ』
2023年12月15日(金)から全国ロードショー
監督:クリス・バック、ファウン・ヴィーラスンソーン
脚本:ジェニファー・リー
音楽:ジュリア・マイケルズ
製作:ピーター・デル・ヴェッコ、フアン・パブロ・レイジェス
声の出演:アリアナ・デボーズ 、クリス・パイン 、アラン・テュディック
日本語吹替版:生田絵梨花、福山雅治、山寺宏一、檀れい、鹿賀丈史、大平あひる、蒼井翔太、青野紗穂、落合福嗣、岡本信彦、宮里駿、竹達彩奈
原題:Wish
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C) 2023 Disney. All Rights Reserved.
『リトル・マーメイド』
ディズニープラスで見放題独占配信中
出演:ハリー・ベイリー、ダヴィード・ディグス、ジェイコブ・トレンブレイ、オークワフィナ、ジョナ・ハウアー=キング、アート・マリク、ノーマ・ドゥメズウェニ、ハビエル・バルデム、メリッサ・マッカーシー
日本語吹替版:豊原江理佳、木村昴、野地祐翔 、高乃麗、海宝直人、仲野裕、塩田朋子、大塚明夫、浦嶋りんこ
監督:ロブ・マーシャル
原作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン
製作:マーク・プラット、リン=マニュエル・ミランダ、ロブ・マーシャル、ジョン・デルーカ
製作総指揮:ジェフリー・シルヴァー
プロダクション・デザイナー:ジョン・マイヤー
衣装デザイナー:コリーン・アトウッド
歌/音楽:アラン・メンケン
作詞:ハワード・アシュマン、リン=マニュエル・ミランダ
原題:The Little Mermaid
(C)2023 Disney Enterprises, Inc.
『マーベルズ』
出演:ブリー・ラーソン、テヨナ・パリス、イマン・ヴェラーニ、ゾウイ・アシュトン、パク・ソジュン、サミュエル・L.ジャクソン
監督:ニア・ダコスタ
脚本:ニア・ダコスタ&ミーガン・マクドネル&エリッサ・カラシク
製作:ケヴィン・ファイギ(p.g.a.)
製作総指揮:ルイス・デスポジート
日本語吹替版:水樹奈々、村中知、松岡美里、江口拓也、竹中直人
原題:The Marvels
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2023 Marvel
『ピーター・パン&ウェンディ』
ディズニープラスにて独占配信中
出演:アレクサンダー・モロニー、エヴァー・アンダーソン、ジュード・ロウ、ヤラ・シャヒディ、モリー・パーカー
日本語吹替版:山崎智史、東郷姫奈、森川智之、島田愛野、坂本真綾
監督:デヴィッド・ロウリー
製作総指揮:アダム・ボルバ、トーマス・M・ハメル、トビー・ハルブルックス
製作:ジム・ウィテカー
脚本:デヴィッド・ロウリー、トビー・ハルブルックス
原題:Peter Pan & Wendy
(C)2023 Disney Enterprises, Inc.
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/
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