参院選広島選挙区買収事件の捜査 「検察の姿勢は甘すぎる。政治家がお金に手を出す構図は変わらない」辛坊治郎が批判
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年12月27日 11時45分
キャスターの辛坊治郎が12月26日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。2019年参院選広島選挙区の大規模買収事件を巡る東京地検特捜部の捜査姿勢について、「検察の姿勢は甘すぎる。政治家がお金に手を出す構図は変わらない」と批判した。
河井克行元法務相の実刑が確定した参院選を巡る大規模買収事件。任意の取り調べを受けた木戸経康元広島市議が、東京地検特捜部の検事から不起訴にすることを示唆して供述を促されたと訴えていた問題で、最高検察庁は「不適正な取り調べだった」とする調査結果をまとめた。組織的な指示はなかったとしている。
辛坊)自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件で問題になったキックバックも同様ですが、「なぜ、政治にお金がかかるのか」ということに尽きます。何人かの政治家に話を聞いたことがあります。すると、有名な国会議員は自分の力というか名前の力で当選できますが、たたき上げで国会を目指そうとなると地方議員に莫大なお金をバラまかないと立候補させてもらえないのだそうです。いってみれば、地方議員が群がってお金を要求するということです。
では、そのお金をどこからかき集めてくるかというと、キックバックも手段の1つであるわけです。結局、国会議員に群がる地方議員がいるという構図が、この大規模買収事件の背景にあるのです。それにもかかわらず、検察はお金を受け取った側の全員を罪に問わず、お金をばらまかざるを得なかった側の罪を問いました。検察の捜査姿勢は甘すぎます。この検察の姿勢を何とかしない限り、政治家がこうしたお金に手を出す構図は変わりません。
検察は取り調べ段階では「罪に問わないから、賄賂だと認めろ」と言って、お金を受け取った側から調書を取りました。しかし、このようにして調書を取られた人物からすれば、検察の処分は間違っているとした検察審査会の議決で罪に問われたわけですから、「話が違うぞ」となります。それで、取り調べでのやり取りをぶちまけたわけです。
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