本屋大賞受賞『汝、星のごとく』 凪良ゆうが明かす「憧れの登場人物」
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年1月8日 17時50分
『汝、星のごとく』(講談社)で2023年本屋大賞を受賞した凪良ゆうが1月2日、ニッポン放送「おもしろい本に出会いたい!2024年お正月スペシャル」にゲスト出演し、「喜びの中で一年があっという間に過ぎていった」と2023年を振り返った。
執筆スタイルを「人物の中にぐっと入り込んで書くタイプ」だと語る凪良は、ふたりの男女、櫂(かい)と暁美(あきみ)のそれぞれの視点で描かれる物語が交互に展開する『汝、星のごとく』を書いていた時を振り返り、「男性パートを書いている時は男性寄りの思考になりますし、女性パートを書いている時は女性寄りの思考になって」「しんどいシーンを書いていると、自分もしんどくなっちゃう」「『汝、星のごとく』を書いていた時は、日常生活も鬱々と暗く過ごしていた」と明かした。
『汝、星のごとく』の続編となる『星を編む』(講談社、2023年11月刊行)には、『春に翔ぶ』『星を編む』『波を渡る』の三篇を収録。このうち、『春に翔ぶ』は、『汝、星のごとく』の世界観を強く継いでいるが、『星を編む』と『波を渡る』は、ブレない、強い大人たちが主人公であるために、穏やかな気持ちで書けたという。
『波を渡る』では、登場人物たちの人生が長く描かれているが、「元々、長いスパンの物語を書くのが好き」とした上で、「人間、生きている限り変化し続ける、ということを書くのが好きなのかもしれないです」と語った。
番組パーソナリティ・箱崎みどり(ニッポン放送アナウンサー)によるインタビューの中では、凪良作品のテーマと、憧れの登場人物についても話した。
箱崎:凪良先生の作品を読んでいると、価値観や考え方が違う人と人の間の、埋められない溝を、否定しきらずに、描いていらっしゃる印象を受けるのですが、いかがでしょうか。
凪良:そうですね、人と人とはだいたい理解し合えない、というのが私の持論で(笑) だからそっぽ向いてりゃ良いじゃん、ということではなくて。人と人とは理解し合えないということが基本にあって、だから理解しようって、お互いが歩み寄る、それが第一歩だと思って書いているので。難しいけど、でも、人に迷惑をかけなかったら、っていう、もちろんそうなんだけど、本当に自分が何かをしたいって思ったとき、誰かに迷惑をかけるかもしれないって思っても、やりぬく瞬間は、人生では何度か必要だなって思うんですよね。誰にも迷惑をかけずに生きていくってできないから。「基本的に迷惑をかけないようにしよう、でも、いざって時は、誰に何を言われても、私はこれをやる」っていう、そういうところを、強く意識しているのかもしれないです。
箱崎:芯の強い登場人物が多いのも、先生のお考えがあって、というところなのでしょうか。
凪良:憧れなのかもしれないですよね。私、けっこう、誰かに何かを言われると、自分は迷うタイプなんですよね。だから、そういう強い、例えば、『汝、星のごとく』で言えば、瞳子さんとか北原先生っていうのが、私の憧れの人たちなんです。そこを目指して生きていけたら良いよねって、いつも思っています。
インタビューの最後に、2024年の展望について「だいぶ読者さんに待ってもらっている状況なので、今年こそ新作を出せるよう、まず新年から取り掛かるお仕事は、『美しい彼』ですね。今年は、ボーイズラブと文芸と、並行してどちらも頑張っていける年にしたいなと思っています」と語った。
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