11月実質賃金3%減 20カ月連続マイナス 「いまだに政府はデフレ脱却と言っている。現実を見ろ」辛坊治郎が苦言
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年1月10日 17時25分
キャスターの辛坊治郎が1月10日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。厚生労働省が同日発表した2023年11月の毎月勤労統計調査で、物価変動を加味した実質賃金が前年同月比3.0%減で、20カ月連続のマイナスとなったことを巡り、「もらった給料で買えるものがどんどん少なくなっているのに、いまだに政府はデフレ脱却と言っている。政府は現実を見ろ」と苦言を呈した。
厚生労働省が10日発表した2023年11月の毎月勤労統計調査によると、現金給与総額(名目賃金)に物価の変動を反映させた実質賃金は前年同月比3.0%減となった。
辛坊)実質賃金のマイナスとはどういうことかというと、前年に比べて賃金も物価も上がっていて、賃金上昇率よりも物価上昇率のほうが高いため、差し引くと実質賃金が3%減になったということです。ちなみに、前月の10月の勤労統計調査では2.3%減で、19カ月連続のマイナスでした。ですから、今回発表された11月の実質賃金は20カ月連続のマイナスになったということです。
20カ月連続のマイナスということは、どんどん貧しくなっているということを意味しています。つまり、名目賃金は上がっているのに、それ以上に物価が上がっているので、もらった給料で買えるものがどんどん少なくなっているということです。したがって、20カ月連続で実質賃金がマイナスになっているというのは、楽観視していい話ではありません。
それにもかかわらず、いまだに政府はデフレ脱却などと、わけの分からないことを言っています。政府は現実を見ろ、という感じがします。
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