「地震危険度マップ」が招く誤解を辛坊治郎が批判 「無批判にたれ流すマスコミは反省すべきだ」
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年1月11日 18時50分
キャスターの辛坊治郎が1月11日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。全国地震動予測地図が招く誤解を指摘したうえで、「地震危険度マップを無批判にたれ流すマスコミは反省すべきだ」と批判した。
辛坊)地震学者の皆さんが莫大な補助金を得て作る全国地震動予測地図が定期的に公表されています。いわゆる地震危険度マップで、メディアでも大々的に取り上げられます。この地図は、今後30年以内に震度6弱以上の地震が起こる確率がどのくらいあるかを示したものです。「そんなことが分かるのか」とも思いますが、日本の地震学者は「分かる」と言っています。
メディアは無批判にこの地図を掲載していますが、この地図で確率が高いと示された場所で起きた大地震はほとんどなく、いわゆる空白域に限って大地震が発生しています。私は何度も言い続けています。「日本に住んでいる限り、どこでも、いつでも、震度7の地震がくるかもしれないという心構えで災害備蓄をしてください。耐震診断してください。海沿いでは大津波に注意してください。内陸では、直下型地震の場合に家が潰れない限りは滅多なことでは死にませんから、まず家が潰れないことを第一に考えてください」と。
能登半島に関しては2020年以降、群発地震が起きていました。阪神大震災のときも、それまではほとんど地震がなかった場所で群発地震が頻発した後に起きました。ですから、群発地震が起きていたら、大地震にかなり警戒しなければならないはずです。
ところが、能登半島では大地震を誰も想定していませんでした。なぜなら、2020年に発表された全国地震動予測地図では、能登半島の大半が発生確率0.1~3%のエリアだったからです。0.1~3%というと、1000~1万年ぐらいに1度あるかどうかという確率です。
こうした地図を見せられたら、能登半島の住民は「自分が生きている間に大地震はこないだろう」と思いますよ。群発地震によって、本来ならば大地震に備えなければいけないところ、逆に全国地震動予測地図が安心材料として使われてしまった感があります。地図を作っている側は注意喚起を目的としているのでしょうが、地図を見せられる側はそう思わないですよ。
さらに、メディアが無批判に大きく報じた全国地震動予測地図が、住民の警戒心を妨げるほうに役割を果たしてしまったともいえます。メディアは無批判に地震危険度マップをたれ流すことを反省すべきだと、私はつくづく思います。
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