ダイハツ不正 国交省、3車種の型式指定取り消しへ 「長年、新規参入を阻止してきた制度。世界的な変化のスピードに対応できるのか」辛坊治郎が疑問呈す
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年1月16日 19時5分
![ダイハツ不正 国交省、3車種の型式指定取り消しへ 「長年、新規参入を阻止してきた制度。世界的な変化のスピードに対応できるのか」辛坊治郎が疑問呈す](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/nipponhoso/nipponhoso_489723_0-small.jpg)
キャスターの辛坊治郎が1月16日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。ダイハツ工業が自動車の大量生産に必要な「型式指定」の認証申請を巡り不正をしていた問題で、国土交通省が同日、3車種の型式指定の認証を取り消す方針を明らかにしたことに触れ、「型式指定は日本で長年、新規参入を阻止してきた制度だ。このままで世界的な変化のスピードに対応できるのか」と疑問を呈した。
![ダイハツの店舗=撮影日 2023年12月20日午後、大阪市内 写真提供:産経新聞社](https://news.1242.com/wp-content/uploads/2024/01/10000000000000098943_2401161856551673511_P231220000175RS.jpg)
ダイハツの店舗=撮影日 2023年12月20日午後、大阪市内 写真提供:産経新聞社
自動車メーカーのダイハツ工業が国の認証を不正に取得していた問題で、国土交通省は3つの車種で特に悪質な不正行為が確認されたとして、大量生産に必要な「型式指定」を取り消すと明らかにした。
辛坊)この「型式指定」の制度が日本で長年、新規参入を阻止してきました。つまり、「型式指定」によって日本では新たに自動車メーカーが生まれてこなかったわけです。
日本の自動車メーカーが国土交通省から型式指定を取ろうとすると、さまざまな衝突実験を行う必要があります。このため、莫大なコストがかかることから、新興メーカーにとってハードルはかなり高いです。
一方、既存の自動車メーカーにしてみれば、型式指定の制度があるがゆえに、新興メーカーの誕生を抑えられているというメリットがあります。日本の自動車メーカーは長年、型式指定によって構造的に守られてきたわけですから、正面切って「今どき、型式指定なんて必要か?」という論争にはなりません。不祥事などを起こした際には、「今回は悪うございました」と国交省に頭を下げたほうが、長期的には得だということです。
アメリカに話を移します。アメリカの自動車製造にも基準があります。ただ、アメリカでは自動車メーカーが役所の示す基準を守らず事故などが起きた場合、自動車メーカーは莫大な賠償金を支払わされます。ですから、基準はきちんと守られるわけです。
今、世界的には電気自動車のように簡単な構造で製造できる車がありますから、中国をはじめとして新しいメーカーが次々に参入しています。こうした流れの中、日本のような型式指定という制度の下、これまでの護送船団方式のままでいいのでしょうか。世界的な変化のスピードに対応できるのか疑問です。
かつて日本とアメリカで販売された同じ車種で、アメリカで売られたほうが安全装置を多く付けられていたケースがあります。ですから、日本の基準が世界的に見て特別に厳しいとは一概に言えません。
いずれにせよ、今回の不正に関して「型式指定を取り消します。でも、売られている車については今まで通り乗ってもいいです」と言われるのは、すごく矛盾を感じます。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ダイハツ、トラック3車種2万2000台のリコール届け出…型式指定不正に絡み
読売新聞 / 2024年7月5日 14時28分
-
〈認証不正問題〉法令を〝独自解釈〟したトヨタが直面する「現場力の劣化」と「経営の責任」
財界オンライン / 2024年7月2日 18時0分
-
ダイハツ、3車種で不具合判明 リコール対応へ
共同通信 / 2024年6月25日 19時22分
-
ヤマハ「YZF-R1」などの型式指定申請時の「不適切」とは何だったのか? 国交省は何を検査しているのか
バイクのニュース / 2024年6月7日 14時10分
-
トヨタ、ホンダでも発覚、止まらぬ認証不正の連鎖 ルール破りは論外だが制度の見直しは必要
東洋経済オンライン / 2024年6月7日 7時20分
ランキング
-
1何度も叫んだ「助けて」 駆け付けたヤマト配達員らに称賛の声
毎日新聞 / 2024年7月6日 8時30分
-
2「今日はやめよう、終わり」説明の場に係長不在で立腹し面談1分、長谷川岳参院議員“威圧的言動”新たに…要職就任で挨拶に行くと「遅いのは犯罪、帰って」「反省文」も
北海道放送 / 2024年7月6日 9時9分
-
3JR常磐線で死亡事故 60代の男性が電車の下に入り込む
福島中央テレビニュース / 2024年7月6日 6時12分
-
4泉・立憲民主代表の交代論がささやかれるワケ 都知事選敗北なら責任論拡大、険しさ増す前途
東洋経済オンライン / 2024年7月6日 9時30分
-
5「畑を途中でやめると、住民から嫌われることも…」地方移住5回の49歳男性が語る、“田舎暮らし”で心が折れた瞬間
文春オンライン / 2024年7月6日 6時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)