政治とカネ 「最も問題なのは政治資金規正法の“例外”規定」辛坊治郎が指摘

キャスターの辛坊治郎が1月25日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎　ズーム　そこまで言うか！」に出演。「政治とカネ」の問題について、「裏金に関し、最も問題なのは政治資金規正法21条の二の2だ」と指摘した。

自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた調査チーム会合であいさつする立憲民主党の長妻政調会長＝2024年1月24日午後、国会　写真提供：共同通信社

立憲民主党の安住淳国対委員長は24日、自民党の浜田靖一国対委員長と国会内で会談し、自民党派閥の政治資金パーティーに関連して裏金を受け取っていた衆院議員は26日の通常国会召集前に衆院の各委員会の委員長や理事を辞任するよう要求した。

辛坊）裏金に関し、私が最も問題だと思うのは政治資金規正法21条の二の2です。政党から政治家個人に支出した政策活動費については、支出した政党の帳簿には誰にいくら支出したかを記載しなければなりませんが、わざわざ例外として、受け取った政治家個人には政策活動費を何に使ったかの報告義務がありません。

要するに、使い放題という現実があります。極端なことを言えば、政党から10億円をもらって、5億円は政策活動に使い、残りの5億円は懐に入れてしまっても誰にも分かりません。ただし、政党の収支報告書には記載されているため、政党が誰にいくら支出したかはたどっていくことができます。