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「男の子を好きだ」ということをずっと隠してきた メイクアップアーティスト・僧侶 西村宏堂

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年1月29日 11時20分

「男の子を好きだ」ということをずっと隠してきた メイクアップアーティスト・僧侶 西村宏堂

黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「黒木瞳のあさナビ」(1月22日放送)にメイクアップアーティストで僧侶の西村宏堂が出演。LGBTQ+(プラス)として生きていくことについて語った。

西村宏堂

西村宏堂

黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「黒木瞳のあさナビ」。1月22日(月)~1月26日(金)のゲストはメイクアップアーティストで僧侶の西村宏堂。1日目は、幼少期からの成長と変化について—

黒木)西村さんは世界で活躍されているメイクアップアーティストでもあり、僧侶でもあり、そしてLGBTQ+(プラス)の当事者としても活動されています。「ハイヒールを履いた僧侶」とも呼ばれ、ニューヨーク国連本部やイェール大学をはじめ各地で講演し、本を出版するなど、さまざまな活動をされています。

西村)ありがとうございます。

黒木)ご自分が同性愛者だと自覚なさったのは、いつごろなのですか?

西村)幼稚園のときから他の男の子に興味があって、「あの子はかっこいいなあ」なんて思っていました。でも、「それを周りの人に言ってはいけない」というのは、3歳であったとしてもわかっていました。お姫様ごっこなどはするのですが、「あの子が好き」と言うことはしませんでした。

黒木)自分の心を閉じ込めていたという感じですか?

西村)そうですね。思ったことを言ったらいけないなと。

黒木)そんなに小さいときからですか?

西村)そうなのです。『セーラームーン』が好きで、ヒロインと同じように「かっこいい子は素敵だな」という感じで見ていました。

黒木)それを隠して生きづらさを感じながら、幼稚園・小・中・高と行かれたのですか?

西村)カミングアウトできるようになったのも、24歳のときでしょうか。それまでは隠していました。

黒木)お友達のなかにいても、疎外感を感じていましたか?

西村)自分が好きなものについてお話しできない。セーラームーンが好きとか、ディズニープリンセスが好きだと言ってしまうと、「なぜ、そんなのが好きなの?」などと言われてしまうかなと思って、それが怖かったです。「バレないように」という感じだったので、寂しい思いをしていました。そんなパーソナリティだからか、なかなか友だちができなくて、小学校・中学校・高校と、休み時間に誰もいない教室に私だけ1人、というときがよくありました。

西村宏堂

西村宏堂

黒木)当時はどのようにモチベーションを保っていましたか?

西村)「自分が周りの人に否定されている」と思っていたので、自ずと自分も相手のことを否定しないとやっていられず、「自分は寂しい思いをしているけれど、あの子だってこの科目が苦手ではないか」など、すごく意地悪な自分になってしまっていました。

黒木)そういう自分もあまり好きではなかったわけですよね?

西村)そうですね。でも、カミングアウトして応援してもらえるようになり、「自分の体験が他の人の助けになるのだ」と知りました。そこから、いままで人のことを嫌だなと思っていたけれど、「みんなも辛いことがあって、いっぱいいっぱいなのだ」と気付いたのです。

黒木)自分だけではなく。

西村)そこから、「自分のように辛い思いをしている人がいたら、励ましたいな」と思うようになりました。私の名前は宏堂ですが、昔は「広い心を持って堂々としている」という名前と相反する性格をしていたな、皮肉だなと思っていたのです。

黒木)宏堂というお名前に対して。

西村)みんなに優しくするとか、自分に自信を持つなんて無理だと思っていたのですが、年を重ねるにつれて「そういう人になれてきているのかな」と自分でも思うときがあるので、そこは成長したのかなと思います。

西村宏堂

西村宏堂

西村宏堂(にしむら・こうどう)/メイクアップアーティスト・僧侶

■1989年・東京生まれ。実家は都内にある浄土宗寺院。
■ニューヨークのパーソンズ美術大学を卒業後、ミス・ユニバース世界大会などで各国代表のメイクを行うなど、メイクアップアーティストとして活動。ハリウッド女優やモデルも担当し、世界的な活躍を続ける。※日本での美容師免許は取得していない。
■2015年、僧侶として修業し、浄土宗の認定を受ける。
■LGBTQ+の当事者でもあり、自分の経験を活かし、ニューヨーク国連本部やイェール大学で講演。啓発のためのメイクアップセミナーを行うなど幅広く活動。NHKや英BBCでも紹介されるなど、国内外から注目を集めている。2021年にはアメリカの雑誌『TIME』で「次世代リーダー」21人に選出された。
■2022年末には「紅白歌合戦」の審査員として出演し、話題を集めた。
■2023年9月号の『VOGUE JAPAN』で、コロンビア人の男性とパートナーシップを結んだことを発表。

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