イルカ「どんどん愚痴言ってくださいな」 能登半島地震被災リスナーにメッセージ

1月28日（日）、シンガーソングライターのイルカがパーソナリティを務める『イルカのミュージックハーモニー』（ニッポン放送・毎週日曜7時～8時30分）が放送。

リスナーからのメールを紹介するイルカ

番組に届いたリスナーからのメールを紹介した。

「『石川県の金沢にいます』とメールを届けてくださったんですね。『エリアフリーでニッポン放送を聴いています』と、ありがとう。そういうときでも聴いてくださって、本当にありがとうございます。

『震災後、初めて能登へ行きました。目の当たりにした惨状は涙でした。家屋や道路だけではなく、人間の生活、感情全てが破壊されていました。報道されていることはほんの一部で、家族それぞれに過酷な現実があることを思い知らされました。実家はほぼ全壊』……ということで、そうですか……

『92歳の父は体調を崩して入院。87歳の母はひとりで金沢の1.5次避難所へ移り、60年以上一緒にいたのに離れ離れ』……こういうことが本当辛いですね。もちろん体調崩されたら入院が大切なんですけど、なかなか一緒にいられないということでね。『それでも命があっただけ良かったと思っています』。

で、リクエストね、くださったんですよ。『なぜか故郷を思い出す《岬めぐり》をお願いします』とくださったのね。まぁ元気な曲なんで歌っていただければと思うんですけど、その下にこうやって書いてあるの。

『イルカさんに愚痴を聞いてもらう番組ではありませんね。元気にいこう』。ってねぇ、書いてくださってんですけどもね、でも本当の仲良しにはつい愚痴を言っちゃうものじゃないですか。どんどん愚痴言ってくださいな。そう思ってくださっただけ嬉しいですよ。でも『元気にいこう』という気持ちはみんなでもっていきましょう。それじゃいただいたリクエスト、お応えしたいと思いますよ」

リスナーからのリクエスト曲である『岬めぐり』（山本コウタローとウィークエンド）をかけたイルカ。曲が終わると「リクエストとお便り、ありがとうございました」「被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。被災地の1日でも早い復旧・復興を心より願っています」とメッセージを贈ると同時に「ニッポン放送では被害に遭われた方々を少しでも支援しようと、支援金・義援金をお待ちしています」と呼びかけるイルカだった。