岸田政権が裏経済スローガン「“安い国日本”からの脱却」を発表しない理由
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年2月5日 12時55分
ジャーナリストの須田慎一郎が2月5日、ニッポン放送「新行市佳のOK! Cozy up!」に出演。1月の米雇用統計について解説した。
1月の米雇用統計、就業者数が市場予想を大きく上回る
新行)アメリカの1月の雇用統計が2月2日に発表されましたが、非農業部門の就業者数が前月比で35万3000人増加し、18万人程度の増加を見込んでいた市場予想を大きく上回りました。この状況をどうご覧になりますか?
「よいインフレと悪いインフレの混在型」のアメリカ経済
須田)相変わらず、好景気が続いている感じがしますよね。「利下げがあるのではないか」と言われていましたが、利下げが少し遠のいたためアメリカの株は買われるでしょうし、アメリカに投資資金が集まるでしょうから、「円売り・ドル買い」の動きになる。結果的に円安につながっていくと思います。
新行)円売り・ドル買いに。
須田)物価も上昇してインフレが進んでいくでしょう。ただ、勘違いしてはいけないのは、アメリカで起こっているのが「よいインフレと悪いインフレの混在型」だということです。
新行)混ざっているのですか?
須田)よいインフレだと所得が上がり、需要が増えていくので、「もの不足になって物価が上がる」という状況です。それに加えて一昨年(2022年)のロシアによるウクライナ侵攻を引き金として起こった原材料価格・エネルギー価格の高騰による「悪いインフレ」があり、これらが混在しています。
岸田政権の「裏経済スローガン」である「“安い国日本”からの脱却」
須田)日本の場合は、悪いインフレオンリーなのですよ。よいインフレは起こっていない。そういった意味でも、日本はまだ利上げする環境ではありません。日米金利差の拡大がまだ少し維持されるのではないでしょうか。実は、岸田政権が表に出していない「裏経済スローガン」があります。「安い国日本からの脱却」です。
新行)安い国からの脱却。
須田)これを表に出すのがなぜダメかと言うと、国民生活や市民生活が苦しいのに、物価高騰を容認しようという動きになっているからです。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
トランプが息巻く「追加関税」世界経済への影響度 BNPパリバ証券チーフエコノミストの河野龍太郎氏に聞く
東洋経済オンライン / 2024年11月27日 8時0分
-
トランプシフトに動くグローバルマネー。したたかなヨーロッパ、為替に振り回される日本、そしてアメリカは?
Finasee / 2024年11月21日 13時0分
-
米金融政策なお制約的とFRB当局者、次期政権など不透明要因
ロイター / 2024年11月13日 9時20分
-
「円安」時代の次は「ドル高」時代へ。ドル/円は今月160円も?
トウシル / 2024年11月12日 9時53分
-
ドル/円153円台前半。152円台は個人投資家が買い待ち
トウシル / 2024年10月30日 9時45分
ランキング
-
1緊急走行中の救急車など4台が絡む事故 20代から40代の男性3人けが
STVニュース北海道 / 2024年11月27日 6時47分
-
2バスタオルあのニオイ消す方法、洗濯機 嫌なニオイの原因は? 知って得する「大掃除術」【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月26日 22時11分
-
3イノシシに襲われ男児骨折 兵庫・姫路、6人重軽傷
共同通信 / 2024年11月27日 8時29分
-
4兵庫・加古川の小2女児刺殺、小4刺傷容疑の男を再逮捕へ…「好みの女の子を尾行し刺した」供述
読売新聞 / 2024年11月27日 0時0分
-
5有名脱毛サロンが破産手続き 返金困難と告げられた会員女性「腹立たしい」 賃借料など膨らみ資金繰り悪化か
CBCテレビ / 2024年11月26日 18時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください