米大統領選 進む民主・共和両党の対立 「異なる党の支援者とは『結婚したくない』というケースも」専門家が解説
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年2月5日 17時55分
アメリカ政治に詳しい慶応大SFC(湘南藤沢キャンパス)教授の渡辺靖氏が2月5日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。アメリカ大統領選の巡り、アメリカ国内で民主党と共和党の対立が進んでいることを指摘したうえで、「自分が支持する党と異なる支持者とは『結婚したくない』というケースも出てきている。アメリカ社会は自由にものを言えなくなりつつある」と解説した。
11月5日に行われるアメリカ大統領選を巡り、共和党でトランプ前大統領が強さを見せつける中、民主党の候補指名争いの初戦となるサウスカロライナ州の予備選が日本時間の4日開票され、バイデン大統領が圧勝した。こうした中、バイデン大統領は親イラン武装勢力への報復攻撃にも踏み切ったが、今後の大統領選の行方にはどう影響してくるのか-。
辛坊)民主党と共和党の対立は、昔から激しかったのでしょうか。
渡辺)例えば友人関係ですと、かつては民主党であれ共和党であれ、「友情とは別だ」という感じで付き合えていた部分がありました。ところが最近は、相手がバイデン氏の支持者かトランプ氏の支持者かによって、「(相手のことを)理解できないのではないか」と考え、初めから付き合うのをやめる人が多い感じがします。
こうした関係性は友人のみならず、交際相手にもいえます。最近は、民主党か共和党か、相手が自分とは異なる党の支持者だと分かると、「結婚したくない」「家族の仲間入りはしてほしくない」といったケースも出てきており、かなり感情的な部分まで対立が深まっているような気がします。
辛坊)私も2年ほど前、アメリカのある家庭に招かれ、驚いたことがあります。この家庭の方は熱心な民主党の支持者で、食事の間ずっとトランプ氏の悪口を初対面の私に向かって言っていました。アメリカ人はかなり過激になっていますね。
渡辺)アメリカは本来、自由にものが言える社会のはずですが、今の雰囲気は自由にものを言えなくなりつつあります。
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