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決算発表の前は10%売られていた 株価急騰する米半導体大手「エヌビディア」について専門家が言及

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年2月22日 17時45分

決算発表の前は10%売られていた 株価急騰する米半導体大手「エヌビディア」について専門家が言及

経済アナリストのジョセフ・クラフトが2月22日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。急拡大するAI需要について解説した。

※画像はイメージです

半導体大手「エヌビディア」が決算発表 純利益8.7倍、AI需要が急拡大

高性能半導体で世界の8割を超えるシェアを誇るアメリカの半導体大手エヌビディアが2月21日、2023年11月~2024年1月期の決算を発表した。純利益は前年同期比8.7倍の122億8500万ドル(約1兆8400億円)。売上高は3.7倍の221億300万ドルで、ともに過去最高となった。また2~4月期の売上高見通しは240億ドル前後で、220億ドル前後を見込んでいた市場の予想を上回った。

クラフト)エヌビディアの先物が7%近く上昇しています。重要なのは先行きの見通しです。2~4月期の240億ドルの売り上げ見通しが好感されたのではないでしょうか。引き続き、半導体主導の株価動向が確認できたということです。

「AIバブル感」があることは否めないが、期待通りの決算で株式相場はもう一段上がる

飯田)ひところはGAFAなどと言われていましたが、エヌビディアも含めて、いまは「マグニフィセント・セブン」 などと言われます。

クラフト)AIですよね。若干、何でも「AIとつければいい」というような感じがあります。確かに技術的にはインターネット以来の革命的な技術ですが、バブル感は否めません。今週、実はエヌビディアの株は10%ほど売られていたのですよ。

飯田)そうなのですね。

クラフト)市場でも期待が高すぎて「はしごを外されるかも知れない」と考え、少し売られたのです。しかし決算を見れば、ある程度は期待通りの数字になったということが好感されて、きょうから来週にかけ、株式相場はもう一段階、上がっていく可能性があります。

株価によって一喜一憂せず、長期目的で投資を考えればいい

飯田)半導体は経済安全保障の最前線なので、中国とはデリスキング、あるいはデカップリングされる流れです。そこは業績に影響しないのですか?

クラフト)現状を見る限りはないということで、好感されているのです。ただ、アメリカの景気が少しずつ鈍化するなかで、需要がどこまで影響するかは見極めていく必要があります。よく「これだけ高値でNISAを買っていいのか?」という質問を受けます。2つポイントがあって、1つは長期投資、また分散投資の意味で「5~20年先の株価を見据え、いま投資する」ということであれば、目先の株価にこだわる必要はないのです。

飯田)長期投資であれば。

クラフト)1年間のお金をすべてここで使うというよりは、「毎月分散して、下がればまた買う」という感じで平均していくのです。それから株式だけ、あるいは1銘柄だけではなく、債券や商品、あるいは株においても、アメリカや日本などいろいろ分散させることでリスクを軽減させる。そうすることで長期的に資産価値が上がっていくので、あまり株価で一喜一憂せず、長期目的で投資を考えればいいと思います。

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