『マッチング』土屋太鳳×佐久間大介×金子ノブアキ、出会いに潜む恐怖と闇
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年2月24日 11時30分
【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1163回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、2月23日に公開された『マッチング』と『マダム・ウェブ』をご紹介します。
映画館で観たい!『マッチング』 ~この“出会い”は、運命?
異性との出会いや交流の場を提供し、出会いツールの大本命とも呼ばれているマッチングアプリ。その普及率は近年急激に増加しており、婚活や恋活にはなくてはならないアイテムとして注目を集めています。
そんな身近なアプリを題材に、“出会い”の裏に潜む恐怖を描いた映画『マッチング』。鬼才・内田英治監督による完全オリジナルストーリー。新感覚のサスペンス・スリラーが誕生しました。
『マッチング』のあらすじ
ウェディングプランナーとして充実した日々を送る一方、自身の恋愛についてはまるで奥手な唯島輪花。同僚に後押しされたことから、マッチングアプリに登録。ある男とのマッチングが成立する。
新たな出会いを期待して初デートに向かった輪花だったが、現れたのはプロフィールとはまるで別人のような男・永山吐夢。その後も執拗にメッセージを送り続けてくる吐夢に恐怖を感じた輪花は、マッチングアプリのプログラマー・影山剛に助けを求める。
同じころ、“アプリ婚”で幸せを掴んだ夫婦が惨殺される事件が連続して発生。しかも被害者たちは、輪花が勤める結婚式場で挙式を行っていたことが判明して……。
『マッチング』のみどころ
主演を務めたのは、話題の映画・ドラマへの出演が相次ぐ土屋太鳳。恋愛については常に受け身。マッチングアプリで出会いを求めたことから先の読めない恐怖へと巻き込まれていく主人公を、確かな演技力で体現しています。
そんな輪花にしつこく付きまとう永山吐夢役は、Snow Manの佐久間大介。そしてもう1人、輪花に思いを寄せる影山剛役に金子ノブアキ。3人が織りなす人間模様は必見です。
共演には片山萌美、杉本哲太、斉藤由貴、片岡礼子といった実力派俳優が集結。どこか不穏な空気に満ちた作品世界に深みを与える好演をみせています。
マッチングアプリを通じて、多くの異性と気軽につながることができるようになった現代。しかしその一方で、プロフィールと写真だけで相手を知るには、まだまだ不確かさを持ち合わせていることも否めません。
そんなマッチングアプリによる“出会い”が持つ闇の部分を、スリラー的要素へ巧みに昇華させて物語を構築したのは実に秀逸。いたるところに伏線が張り巡らされていて、テンポよく最後まで飽きがこない作品となっています。
全編に潜む本音と嘘。そして、愛と憎しみ。あなたは見抜くことができますか?
コチラも映画館で観たい!『マダム・ウェブ』 ~スパイダーマンへとつながる物語は、ここにあった!
アメリカ、ニューヨーク。救命士として働くキャシー・ウェブは、生死をさまよう大事故に遭遇。これをきっかけに、未来を予知する能力を手に入れる。
思いがけず手にしたサイキック能力に戸惑うキャシーだったが、3人の少女が謎の男に殺される未来を見てしまったことから、少女たちを救おうと決意するが……。
マーベルコミックに登場するキャラクター、マダム・ウェブを主人公にしたエンターテインメント超大作。本格ミステリーでありながら、ポップなシスターフッド・ムービーとしても楽しむことができ、これまでのマーベル映画とは一線を画す作風となっています。
3人の少女とキャシーに隠された秘密。それは是非、スクリーンで。
『マッチング』
2024年2月23日(金・祝)から全国ロードショー
出演:土屋太鳳、佐久間大介、金子ノブアキ、真飛聖、後藤剛範、片山萌美、片岡礼子、杉本哲太、斉藤由貴
監督・脚本:内田英治
原作:内田英治『マッチング』(角川ホラー文庫刊)
音楽:小林洋平
共同脚本:宍戸英紀
主題歌:Aimer「800」(SACRA MUSIC / Sony Music Labels Inc.)
制作・配給:KADOKAWA
(C)2024『マッチング』製作委員会
『マダム・ウェブ』
2024年2月23日(金・祝)からIMAX(R)ほか全国の映画館で公開
監督:S・J・クラークソン
出演:ダコタ・ジョンソン、シドニー・スウィーニー、セレステ・オコナー、イザベラ・メルセド、タハール・ラヒム、エマ・ロバーツ、アダム・スコット
日本語吹替版:大島優子、潘めぐみ、ファイルーズあい、伊瀬茉莉也、子安武人、萩原聖人、坂本真綾
原題:MADAME WEB
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(C)& TM 2024 MARVEL
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/
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