政倫審の“公開・非公開”議論に辛坊治郎が苦言「国会が今、すべきは政治資金規正法の穴をふさぐことだ」
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年2月26日 18時45分
キャスターの辛坊治郎が2月26日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を巡る衆院政治倫理審査会の開催形式に国会での議論が集中していることを巡り、「国会が今、すべきは政倫審の公開・非公開議論より政治資金規正法の穴をふさぐことだ」と苦言を呈した。
衆院政治倫理審査会は26日、完全非公開を求める自民党側と反対する野党側が対立した。こうした中、自民党の茂木敏充幹事長の資金管理団体から寄付を受ける政治団体「茂木敏充後援会総連合会」と、棚橋泰文元国家公安委員長の政党支部や資金管理団体から寄付を受ける「棚橋泰文後援会連合会」で、2020~2022年に使い道の詳細が分からない支出がそれぞれ全体の97%以上あったことが25日、分かった。2つの団体で計1億3500万円以上になるという。
辛坊)使い道の詳細が分からない支出がそれぞれ全体の97%以上あったというのは、表に出さなければいけない政治団体から、それほど厳密に表に出さなくてもいい別の政治団体にお金を移してしまっているからです。政治団体同士のお金のやり取りは自由なので、縛りの緩いところにお金を移し、そこで使ったお金に関しては何に使ったか分からないということですよ。そんなことができる制度は、おかしいです。
この番組で何度も言っていることですが、昨年から今年にかけて大きな問題になっているのは、政党から政治家個人に支出したお金は政党側の帳簿に記載して公表しなければならないけれども、お金を受領した側の政治家個人は使い道の報告義務がないという、政治資金規正法が“ザル法”といわれる穴です。極端なこと言えば、政党から受け取ったお金で政治家個人が自宅の池で飼う鯉を買っていても誰にも分かりません。こうした制度の穴が問題視されているのです。
政治資金規正法の穴がこれだけ誰の目にも明らかになっているわけですから、国会で今、すべきことは政治資金収支報告書を巡る一連の騒動で明らかになった政治資金規正法の穴を1つずつふさいでいくことです。それにもかかわらず、政治倫理審査会を公開にするか非公開にするかに議論が集中しています。最終的には与党が譲歩して一部もしくは全て公開になるのでしょう。そして、与党も野党も“頑張った感”を出して体裁を繕うのでしょうね。それで終わりです。これでは何も変わりません。
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