埼玉県の山奥にある「玉川温泉」を「昭和レトロ」で再生 温泉道場 社長・山﨑寿樹
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年3月11日 11時20分
![埼玉県の山奥にある「玉川温泉」を「昭和レトロ」で再生 温泉道場 社長・山﨑寿樹](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/nipponhoso/nipponhoso_499873_0-small.jpg)
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「黒木瞳のあさナビ」(3月4日放送)に株式会社温泉道場・代表取締役社長の山﨑寿樹が出演。温泉道場について語った。
![山﨑寿樹](https://news.1242.com/wp-content/uploads/2024/03/85289f0d83a455d3348048e5020d3479.jpg)
山﨑寿樹
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「黒木瞳のあさナビ」。3月4日(月)~3月8日(金)のゲストは株式会社温泉道場・代表取締役社長の山﨑寿樹。1日目は、最初の店舗である玉川温泉について—
黒木)温泉道場は、既にある温浴施設をリノベーションして新しい価値を発信する、いわゆる「居抜き物件を活用した再生ビジネス」を得意とした企業とされています。温泉施設の再生請負人という感じでしょうか?
山﨑)北海道から沖縄まで2600ヵ所くらいの温泉に行きまして、さまざまな形のノウハウを活かしながら再生ビジネスを行う会社です。
黒木)特に人気を集めているのが、全国で展開される「おふろcafe」ということですが、どういう施設なのですか?
山﨑)我々が展開している日帰り温泉、温浴施設の一ブランドで、看板ブランドとなっております。日帰り温泉と言うと、「お風呂に入ってご飯を食べて帰る」というようなお店が多いのですが、我々の「おふろcafe」は、お風呂、ご飯以外の時間を大事に過ごせるような温泉施設です。
黒木)お風呂、ご飯以外?
山﨑)例えば暖炉やライブラリーなどを充実させ、居心地のいい空間をたくさんお店のなかにしつらえています。
黒木)赤字経営だったような温泉施設を、黒字に持っていくためにリノベーションするわけでしょう?
山﨑)赤字のお店なので、いろいろな制約や条件があるなか、居心地のいい空間をつくり、いままでに来なかったようなお客様に来ていただくのです。
黒木)「リノベーションしてください」と依頼されて請け負うのですか?
山﨑)基本的に我々から営業することはありません。我々の店を見てくださった方から「こういうお店をつくりたい」「お願いしたい」とご依頼いただくことがすべてです。
![山﨑寿樹](https://news.1242.com/wp-content/uploads/2024/03/yamazakiRS.jpg)
山﨑寿樹
黒木)最初にリノベーションなさったのは、玉川温泉だそうですね。
山﨑)昭和レトロですね。
黒木)もともとはどんな温泉だったのですか?
山﨑)「玉川温泉」と「白寿の湯」の2店舗でした。立地が微妙で、位置的には一応真ん中なのですが、埼玉県のときがわ町という山奥にあるようなお店なのです。泉質はいいのにお客さんが年々少なくなっているようなところでした。2011年にお声がけいただいて始めたのが、温泉道場のきっかけです。
黒木)最初に玉川温泉を見て、何が受けるかなと思ったのですか? ひらめき?
山﨑)結果的には昭和レトロというテーマにしましたが、そこに至るまでに3年掛かりました。山間の温泉で、観光地でもないため、どんなテーマがいいかなと思いながらお客様の様子を見てリサーチしました。現状のお客様と、若い方が来るきっかけを融合できるようなコンセプトは何かと考えたとき、「昭和レトロなら共通のイメージでいけるのではないか」とスタッフたちも含めて思ったので、「昭和30年代の世界観でいきましょう」となりました。
黒木)田舎のおばあちゃんの家に帰ってきたような癒しですか?
山﨑)そうですね。
黒木)そのなかで昭和の雰囲気の食堂や、木の図書室などがあるのですね。
山﨑)小さいお店ですけれども、そういったものを詰め込んで、結果的には若い方から地域のおじいちゃん、おばあちゃんまで来ていただけるようになりました。
![山﨑寿樹](https://news.1242.com/wp-content/uploads/2024/03/yamazakiRS.jpg)
山﨑寿樹
山﨑寿樹(やまざき・としき)/株式会社温泉道場・代表取締役社長
■1983年、埼玉県幸手市生まれ。
■2006年に大学を卒業し、「船井総合研究所」に入社。温浴ビジネスチームに所属し、日帰り温泉に特化したコンサルティング業に従事。
■2011年3月、株式会社温泉道場を創業。代表取締役社長に就任。
■温泉道場では地域のお風呂屋さんを個性的な施設にリノベーション。埼玉県を中心に全国で展開する「おふろcafe」は、お風呂とサウナはもちろん、お洒落な空間で美味しいご飯や読み放題の漫画を楽しむ他、勉強や仕事をしたり、自由にくつろげる場所を創造。現在は温浴施設のみに留まらず、宿泊・複合リゾートなどを含めたさまざまな施設を運営・展開している。
■企業理念は「おふろから文化を発信する」。お風呂屋さんや温泉施設を再生することで、新たな人を呼び込み、雇用を生み、地域にお金を循環させるサイクルを確立。地域を活性化させている。
■2023年4月には、株式会社温泉道場の持株会社として「株式会社ONDOホールディングス」を設立。代表取締役に就任。「温泉道場」は、グループ会社の1つとなる。
■その他のグループ会社には「株式会社旅する温泉道場」と「株式会社埼玉武蔵ヒートベアーズ」がある。
■埼玉武蔵ヒートベアーズは、プロ野球独立リーグ・ベースボール・チャレンジリーグのプロ野球球団で、山﨑さんは代表取締役兼オーナーを務めている。
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