お風呂やサウナ以外にも「おしゃれでだらだら」とくつろげる「おふろcafe」
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年3月12日 11時20分
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「黒木瞳のあさナビ」(3月5日放送)に株式会社温泉道場・代表取締役社長の山﨑寿樹が出演。温泉道場について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「黒木瞳のあさナビ」。3月4日(月)~3月8日(金)のゲストは株式会社温泉道場・代表取締役社長の山﨑寿樹。2日目は、「おふろcafe」の誕生について—
黒木)埼玉県を中心に、お風呂屋さんや温泉施設の再生ビジネスを手掛けている「温泉道場」ですが、もともと山﨑さんは温泉が好きだったのですか?
山﨑)温泉、お風呂は好きでしたが、前職はコンサルティング会社に勤務していまして、観光や日帰り温泉を担当したのが直接的なきっかけです。
黒木)コンサルティング事業の会社に入り、そこでは環境ビジネスや弁護士、公認会計士などのコンサルティングに携わっていた。それで温泉施設のコンサルティングも担当なさって、きっかけになったのですね。
山﨑)そうですね。
黒木)「これから伸びていく業界ではないか」というところに目をつけられたのですか?
山﨑)温泉は日本全国にあります。当時はまだインバウンドが少なかったのですが、これから日本のなかで観光が伸びていくのではないかと思い、28歳のときに起業して始めました。
黒木)それまでに約2600ヵ所の温泉めぐりをされていたそうですが、「utatane」という3軒目のリノベーションで「おふろcafe」を思いついたのですか?
山﨑)最初(の2店舗)は、どちらかというと既存を引き継いだ形だったのですが、3店舗目は1度クローズした施設で、ゼロベースからリノベーションを考えられたのです。自分がたくさんのお風呂に入るなか、「あったらいいな」というものにチャレンジし、「おふろcafe」というブランドをつくりました。
黒木)温泉だけれど、家でくつろいでいるような自由な空間を満喫するという感じですか?
山﨑)通常の温泉施設は「お風呂に入るところ」、「ご飯を食べるところ」、「寝るところ」とそれぞれ決まっているではないですか。そうではなく、家のようにダラダラできる空間をつくりたかったのです。境目をなくすと言うか、ゴロゴロしながらお酒を飲んだり、ボードゲームで遊んだりできる空間があればいいなと考えました。
黒木)リノベーションするときにコストは掛からないのですか?
山﨑)いろいろなゾーニングを変更するためにコストは掛かりましたが、結果的に「だらだら空間」をお客様にご支持いただいたのかも知れません。
黒木)この「おふろcafe utatane」が「おふろcafe」の原点、ルーツなのでしょうか?
山﨑)そうですね。第1号です。「おふろcafe シエスタ」など、名前も100個くらい考えました。「おうちのようにくつろげる。おしゃれでだらだらかっこよく」というコンセプト、世界観で「おふろcafe」というブランドを立ち上げました。
黒木)これが3軒目であり、買い取ってリノベーションしたと伺いましたが。
山﨑)買い取った店舗と、お借りして我々でリノベーションしている店舗など、やり方はいくつかあります。
黒木)いま全国にどれくらいあるのですか?
山﨑)直営店は8拠点で、プロデュースという形で「おふろcafe」のブランドをお貸ししている店舗が5店舗あります。
黒木)温泉施設をリノベーションすることによって、地域の活性化も考えているのですか?
山﨑)お店によって、それぞれ違うテーマで設計しています。地域に合わせたテーマを決めてつくるのが我々の特徴でもあります。
黒木)その地域の食材も含めて、地域の活性化になりますものね。
山﨑)我々は「お風呂から文化を発信する」というテーマで店づくりをしています。「地域の衣食住の文化をお風呂を使って発信していく」というテーマのなかから、「地域活性」という考え方になりました。
山﨑寿樹(やまざき・としき)/株式会社温泉道場・代表取締役社長
■1983年、埼玉県幸手市生まれ。
■2006年に大学を卒業し、「船井総合研究所」に入社。温浴ビジネスチームに所属し、日帰り温泉に特化したコンサルティング業に従事。
■2011年3月、株式会社温泉道場を創業。代表取締役社長に就任。
■温泉道場では地域のお風呂屋さんを個性的な施設にリノベーション。埼玉県を中心に全国で展開する「おふろcafe」は、お風呂とサウナはもちろん、お洒落な空間で美味しいご飯や読み放題の漫画を楽しむ他、勉強や仕事をしたり、自由にくつろげる場所を創造。現在は温浴施設のみに留まらず、宿泊・複合リゾートなどを含めたさまざまな施設を運営・展開している。
■企業理念は「おふろから文化を発信する」。お風呂屋さんや温泉施設を再生することで、新たな人を呼び込み、雇用を生み、地域にお金を循環させるサイクルを確立。地域を活性化させている。
■2023年4月には、株式会社温泉道場の持株会社として「株式会社ONDOホールディングス」を設立。代表取締役に就任。「温泉道場」は、グループ会社の1つとなる。
■その他のグループ会社には「株式会社旅する温泉道場」と「株式会社埼玉武蔵ヒートベアーズ」がある。
■埼玉武蔵ヒートベアーズは、プロ野球独立リーグ・ベースボール・チャレンジリーグのプロ野球球団で、山﨑さんは代表取締役兼オーナーを務めている。
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