将来は「おふろcafe」を海外展開したい 温泉道場 社長・山﨑寿樹

黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「黒木瞳のあさナビ」（3月8日放送）に株式会社温泉道場・代表取締役社長の山﨑寿樹が出演。温泉道場について語った。

※画像はイメージです

黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「黒木瞳のあさナビ」。3月4日（月）～3月8日（金）のゲストは株式会社温泉道場・代表取締役社長の山﨑寿樹。5日目は、今後のお風呂業界について—

黒木）お風呂業界の今後について、どう考えていらっしゃいますか？

山﨑）温泉・お風呂は日本の文化だと思います。同じ温泉はないくらい、温泉の泉質は個性豊かです。それぞれのよさをたくさんの方に知っていただき、インバウンドの方にも温泉の楽しみ方を知っていただけたらと思います。

黒木）いま、いろいろと展開されていますが、会社が大きくなるにつれて困ったことや期待することはありますか？

山﨑）お店というハードは投資すればつくれますが、お店を運営するメンバーは人です。そのため、メンバーの育成が重要になります。それぞれのメンバーが輝けるような事業とメンバーとのセットは大事だと思っています。

黒木）これから期待することは？

山﨑）観光業のなかでのお風呂は、同じような温浴施設ばかりですので、地域のよさを詰め込んだ個性的なお風呂をしっかりつくっていきたいと思っています。

黒木）再生された温泉は、埼玉の他にどんな地区があるのですか？

山﨑）我々がお店として直接関わっているのは、埼玉ならびに三重が中心ですが、プロデュースは北海道から九州も含めて行っています。地域の温泉、お風呂で困っていることがあれば、地元企業と組んで一緒に事業をつくっていく。そして、お店をつくっていければと思っています。

山﨑寿樹

黒木）その際は、山﨑さんのところにご依頼すればいいのですか？

山﨑）そうですね。私はいつもいろいろな場所に行き、地域を街歩きしながらコンセプトをつくっています。それぞれ独自の地域のよさを詰め込んだお店をつくりたいと思います。

黒木）今後は「紀伊半島が伸びていく」と思っていらっしゃるそうですね。

山﨑）紀伊半島を中心に、我々のエリアカンパニー「旅する温泉道場」という会社がありますので、県というよりは少し大きめの範囲で力を入れようと思っています。

黒木）今後やっていきたいことや、手掛けたいことはありますか？

山﨑）将来的には「おふろcafe」を海外展開したいですね。日本式のお風呂を海外で展開したいです。あとは、地域活性のなかでローカルスポーツを育てていきたいと思っています。

黒木）例えば？

山﨑）我々のプロ野球独立リーグは、身近なプロ野球の裾野を地域と一緒に広げることで、野球でなくとも、結果的に地域のプロスポーツを発展させていく。アスリートとのふれあいのなかで、子どもたちが学ぶこともあると思います。そのためにも「埼玉武蔵ヒートベアーズ」を壮大な実験場として使っていきたいですね。

山﨑寿樹

山﨑寿樹（やまざき・としき）／株式会社温泉道場・代表取締役社長

■1983年、埼玉県幸手市生まれ。
■2006年に大学を卒業し、「船井総合研究所」に入社。温浴ビジネスチームに所属し、日帰り温泉に特化したコンサルティング業に従事。
■2011年3月、株式会社温泉道場を創業。代表取締役社長に就任。
■温泉道場では地域のお風呂屋さんを個性的な施設にリノベーション。埼玉県を中心に全国で展開する「おふろcafe」は、お風呂とサウナはもちろん、お洒落な空間で美味しいご飯や読み放題の漫画を楽しむ他、勉強や仕事をしたり、自由にくつろげる場所を創造。現在は温浴施設のみに留まらず、宿泊・複合リゾートなどを含めたさまざまな施設を運営・展開している。
■企業理念は「おふろから文化を発信する」。お風呂屋さんや温泉施設を再生することで、新たな人を呼び込み、雇用を生み、地域にお金を循環させるサイクルを確立。地域を活性化させている。
■2023年4月には、株式会社温泉道場の持株会社として「株式会社ONDOホールディングス」を設立。代表取締役に就任。「温泉道場」は、グループ会社の1つとなる。
■その他のグループ会社には「株式会社旅する温泉道場」と「株式会社埼玉武蔵ヒートベアーズ」がある。
■埼玉武蔵ヒートベアーズは、プロ野球独立リーグ・ベースボール・チャレンジリーグのプロ野球球団で、山﨑さんは代表取締役兼オーナーを務めている。