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“100年に1度の逸材”棚橋弘至も2回落ちた「新日本プロレスの入門テスト」

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年3月26日 11時20分

“100年に1度の逸材”棚橋弘至も2回落ちた「新日本プロレスの入門テスト」

黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「黒木瞳のあさナビ」(3月19日放送)にプロレスラーで新日本プロレス社長の棚橋弘至が出演。プロレスの世界の素晴らしさについて語った。

棚橋弘至

棚橋弘至

黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「黒木瞳のあさナビ」。3月18日(月)~3月22日(金)のゲストはプロレスラーで新日本プロレス社長の棚橋弘至。2日目は、プロレスを好きになったきっかけと入門テストについて—

黒木)棚橋さんは100年に1人の逸材でもあり、太陽の天才児でもあり、新日のエースでもありますね。

棚橋)こういうキャッチコピーは大体、リングアナウンサーや実況アナウンサーがつけるのですが、全部自分でつけました。「100年に1人の逸材」と言い始めたのも自分です。でも、まだ新日本プロレスの歴史は51年目で、倍の数を言ってしまって……。

黒木)あと49年経ったら「100年に1人の逸材」になりますね。

棚橋)この先、新日本プロレスに私を超える逸材が現れないとなると、それはそれで我々にとっては困った問題ですね。

黒木)もともとおばあちゃんがプロレスファンだったと伺いました。カッコいいおばあちゃんですね。

棚橋)猪木さんが好きだったみたいです。私が子どものころは、プロレス中継が金曜8時にやっていたので、一緒に観ていました。その後、高校でプロレス熱が再燃して、大学に入ってからレスリングをやりました。大学に入ったときは68キロだったのですが、4年間で90キロに増やしました。実家に帰るたびに息子の体が大きくなるので、母親は「息子は大学で何をやっているのだ?」と不安になったそうです。

黒木)立命館大学の法学部出身ですよね?

棚橋)勉強もできるのです。

黒木)ポジティブな会話ですごく気持ちいいですね。筋トレは中学で始められたのですか?

棚橋)野球部のピッチャーになりたくて、筋肉がついたら球速が上がるかなと思い、書店でトレーニング入門の本を買って1ページ目から順番にやっていました。

棚橋弘至

棚橋弘至

黒木)大学に入るまでは、それほど大きな体ではなかったのですか?

棚橋)トレーニング方法は身に付いていたのですが、食事面でタンパク質を多く摂るとか、プロテインを摂るというような知識は欠けていました。大学に入り、たくさん食べ始めてから一気に体重が増えた感じですね。無茶苦茶食べていました。

黒木)そのときは「プロレスラーになろう」と思っていたのですか?

棚橋)思っていました。大学1年生のときに学部でクラス分けがあり、なりたい職業について自己紹介を行ったのです。法学部なので、みんなが弁護士や司法書士などの職業を言うなか、私が「プロレスラーになりたいです」と言ったら、しばらく誰も話しかけてこなくなりましたね。

黒木)入門テストは3回目で合格したそうですが、なぜですか?

棚橋)大学2年生のときに初めて受け、当時はすべての種目ができたのですが、合格者なしだったのです。

黒木)どんな種目があるのですか?

棚橋)基礎体力です。スクワットや腕立て伏せ、ブリッジ3分などをやりました。そのときはスクワット500回でしたが、いまは1000回やらせます。腕立て伏せは50回4~5セットを連続でやります。私が合格したときは50名が受験して、最後に5人が残り、デビューできたのは3人です。狭き門でした。

黒木)過酷な入門テストをクリアできた方しかプロレスラーにはなれないのですね。

棚橋)私は2回落ちています。でも、おかしくないですか? 100年に1人の逸材で将来社長になる男を落とすなんて、試験官たちは見る目がないですよね。

黒木)そこからプロレスラー人生が始まるのですね。

棚橋弘至

棚橋弘至

棚橋弘至(たなはし・ひろし)/プロレスラー・新日本プロレス社長

■1976年、岐阜県生まれ。
■立命館大学法学部時代にレスリングを始め、1999年、新日本プロレスに入門。10月、真壁伸也(現・刀義)戦でデビュー。
■2003年に初代U-30無差別級王者となり、その後2006年に団体最高峰のベルト、IWGPヘビー級王座を初戴冠。第56代IWGPヘビー級王者時代には、当時の歴代最多防衛記録であるV11を達成した。
■またプロレスラーとして活動する一方で、執筆の他、テレビ番組等に多数出演。2018年には映画『パパはわるものチャンピオン』で映画初主演。2016年にはベスト・ファーザー賞も受賞した。
■愛称は「100年に1人の逸材」。
■2023年12月、新日本プロレス新社長就任を発表。

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