自民・二階氏、次期衆院選に不出馬表明 「岸田首相に処分されたくないから」辛坊治郎が解説

キャスターの辛坊治郎が3月26日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎　ズーム　そこまで言うか！」に出演。自民党の政治資金問題を巡り、二階俊博元幹事長が次期衆院選に立候補しない意向を表明したことについて、「派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、岸田文雄首相に処分されたくないからだ」と解説した。

記者会見する自民党の二階元幹事長＝2024年3月25日午前、東京・永田町の党本部　写真提供：共同通信社

自民党の政治資金問題を巡り、二階俊博元幹事長が次期衆院選に立候補しない意向を表明したことについて、岸田文雄首相は「自民党の再起を強く促す判断で、重く受け止めた」と述べた。一方、茂木敏充幹事長は二階氏が今後、党の処分対象に含まれるかどうかについて明言を避けた。

辛坊）二階俊博元幹事長は25日の記者会見で、自身の年齢に関する質問に対し、「ばかやろう」と返していました。二階氏は85歳。威勢よく発言したのかと思ったのですが、自信がなさそうな言い方でしたね。

二階氏はもともと次期衆院選に立候補するつもりはなかったのだと思います。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題では、安倍派（清和政策研究会）をはじめとする幹部の処分をどうするかに注目が集まっています。処分の方向性は、おそらく党員資格の停止か次期衆院選で非公認という2つの選択肢が有力です。

ただし、処分対象者が「次期衆院選に立候補しない」と言えば、そもそも公認しない処分の意味がなくなります。二階氏はそこを狙い、先手を打ったのだと思います。岸田文雄首相に処分されたくないからです。考えられる処分の方向性が別であれば、二階氏の対応は違っていたと思います。いずれにしても、二階氏の「ばかやろう」会見からは、処分の方向性が党員資格の停止か次期衆院選で非公認となる可能性がよく見えてきました。