最近目立つ「押し買い」とは? 国民生活センターに聞く生活トラブル対処法
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年5月1日 17時50分
![最近目立つ「押し買い」とは? 国民生活センターに聞く生活トラブル対処法](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/nipponhoso/nipponhoso_506867_0-small.jpg)
5月1日(水)の『飯田浩司のOK! Cozy up!』(ニッポン放送 毎週月~金曜日 朝6時~ 生放送)では、様々な生活トラブルが起きやすいとされる、新生活・新年度のこの時期に、国民生活センターを独自取材。最近の具体例と、その対策についてレポートした。
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国民生活センター
ニッポン放送 『飯田浩司のOK! Cozy up!』5月1日(水)朝6時~8時 生放送
新生活や新年度のあわただしさの中、この時期は様々な生活トラブルが起きやすいとされている。日々形を変えて、詐欺まがいの勧誘や契約のトラブルが頻発しているということで、番組ではきょう1日(水)、その具体例を取り上げて解説した。
全国の都道府県にある「消費生活センター」には、年間90万件もの様々な相談、トラブルが寄せられている。その内容を集約し、注意喚起を呼びかけているのが、「独立行政法人 国民生活センター」。今回、飯田浩司が国民生活センターを訪ね、いまどういった手口・トラブルが目立つのか、「生活に潜む落とし穴 注意したい契約や勧誘のトラブル」について聞いた。
こうした生活トラブルは、高齢者にありがちなのかと思いきや、実はどの年代にも起こっており、代表的な“年代ごとのトラブルの特徴”について、国民生活センターの渡邊優一氏と加藤良太氏に取材。若者では「インターネットで依頼したロードサービスのトラブルが急増」し、一方高齢者では「皿の買い取りのはずが大切な貴金属も強引に買い取られる訪問購入トラブルが急増」しているとのことだ。
【国民生活センター 取材要旨】
■若者の「インターネットで依頼したロードサービスのトラブルが急増」
最近、インターネットで依頼したロードサービス業者とのトラブルがある。出先で車が急に動かなくなって、スマホのインターネットで検索し、たまたま出てきた業者に「安い」と書いてあり依頼すると、思った金額と違い、「実際は高い」「払えない」というトラブル。
例えば、基本料金が3000円/5000円と書いてあったのでお願いすると、最終的に7万円請求されたというケース。内訳は「緊急対応費」「祝日対応費」といった名目で加算されたと説明される。件数は、21年度と22年度を比較すると、3.3倍。急激に増えていると言ってよい。
その場で払わないということがなかなか難しく、払ってしまう方が多いが、のちほどクーリングオフが出来る場合もあるので、納得できない場合は消費生活センターに相談してほしい。
<対策について>
自分で車の任意保険を契約している場合はある程度、内容とか、相場感が分かることもあるが、大学生などはなかなかわかりづらい。保険にロードサービスがついていることもあり、あわててネットで探して依頼するのではなく、自分が入っている保険会社に連絡してみるという選択肢もある。
■高齢者に目立つ「訪問購入トラブル」押し買いとは?
高齢の方のトラブルで目立っているのが訪問購入のトラブル。 能登半島地震にかこつけて、被災地を支援するために不要な皿や洋服を集めている、と丁寧に勧誘をしてくる。実は貴金属の買取が目当てで、強引に買取を勧めるいわゆる「押し買い」。売りたいと望んでいないのに、強引に買い取られてしまう。
きっかけは電話でまず勧誘されることが多く、親切心につけこむかたちで勧誘が行われる。高齢者はアクセサリーや指輪など何かしら持っているが、二束三文で買い取られる。大幅に安い金額で買い取られ、後悔されて相談に来る。2023年度8,000件以上の相談が寄せられ、過去6年で最高になっている。
<対策について>
取引ルールとして「8日間以内に解除できるクーリングオフ」が出来る。しかし悪質な業者がなかにはいて、質など流してしまって解除できないことがある。納得のいかないことがあったら消費者ホットライン「188(いやや)」に電話をすると、最寄りの消費生活センターを案内してもらえる。また、警察に相談に持ってもらうには、全国統一で「#9110」に電話を。
このほか、放送では触れられなかったが、一番は「家に上げない」、買取を望まないのなら電話勧誘の時点で断るといったポイントも挙げられる。知らない人を家に上げるのは危険で、強盗被害につながる可能性はゼロではない。断捨離で不要なものを整理すると言う場合もあり、こうした心理に付け込んで勧誘する。
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