『九十歳。何がめでたい』 草笛光子主演、老若男女が共感できる人生応援コメディ
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年6月22日 13時15分
【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1191回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、現在公開中の映画『九十歳。何がめでたい』『ブルー きみは大丈夫』をご紹介します。
『九十歳。何がめでたい』草笛光子、90歳にして映画単独主演!
2023年11月5日、満100歳の誕生日を迎えた作家・佐藤愛子。彼女の歯に衣着せぬ物言いが評判を呼び、世代を超えて多くの人に愛されたベストセラーエッセイが、ついに実写映画化されました。
断筆宣言をした90歳の作家と、時代遅れな中年編集者。2人の出会いが、新たな人生の扉を開く。笑えて共感できる痛快エンターテイメントが誕生しました。
『九十歳。何がめでたい』のあらすじ
断筆を宣言した90歳の作家、佐藤愛子。同居している娘、孫娘との悠々自適な生活を夢見ていたものの、いざ活動を辞めてみると、どこか空虚さを感じる。そんな鬱々とした日々を過ごしていた。
ある日、大手出版社に勤める中年編集者・吉川真也が、愛子の元へとやって来る。彼は愛子に、エッセイの連載を依頼。頑なに断る愛子だったが、吉川の粘り腰に折れて、引き受けることに。
「日常生活の中で思うことを書けば良い」と吉川からアドバイスを受けて、生きづらい世の中への愚痴や疑問を書き綴る愛子。
やがて“90歳の本音”は大反響となり、愛子の人生は大きく変化していく…….
『九十歳。何がめでたい』のみどころ
主人公の佐藤愛子役は、2023年10月に90歳となった草笛光子。意外にも、本作が映画単独初主演。草笛光子か佐藤愛子か。はたまた、佐藤愛子か草笛光子か。チャーミングにパワフルに、まるで魂が乗り移ったかのように実在の人気作家を演じています。
そして愛子とタッグを組む編集者・吉川真也役は、唐沢寿明。仕事にもプライベートにも行き詰まり感を持つ中年男性を表情豊かに体現し、新境地を開拓。
愛子と吉川による小気味良い丁々発止は必見です。
共演には真矢ミキ、 藤間爽子、木村多江、中島瑠菜、片岡千之助、オダギリジョー、清水ミチコなど、バラエティ豊かな面々が集結。強烈な個性を放つキャラクターが次々と登場する本作。俳優陣の熱演も見逃せません。
日々の暮らしの中で感じる、老いることへの戸惑いや現代社会への怒り。誰もが頭によぎることはあっても、決して口には出せない。そうした“核心”の部分に真っ向から斬り込んでいく様子は、痛快そのもの。
思わず大きく頷いたり、ほくそ笑んでしまったりと、老若男女問わず楽しめる作品となっています。
人生100年時代。年齢を重ねるって、実はとってもおめでたい!
あなたもこの映画を通じて、人生を謳歌する秘訣を見つけてみませんか。
『ブルー きみは大丈夫』孤独な少女が、個性豊かなイマジナリー・フレンドと出会ったら……
幼い頃はそばにいてくれたはずなのに、大人になると、その存在さえ忘れてしまう。自分だけに見えている空想上の友達、“イマジナリー・フレンド=IF(イフ)”。
もしも彼らが本当に存在して、大人になった今でも、あなたのことを見守ってくれているとしたら…… そんな独創的な発想から生まれた、13歳の少女とイマジナリー・フレンドとの交流を描いた物語。
いつも一生懸命だけど、空回り気味なブルー。ダンスが得意なブロッサム。おじいちゃんテディベアのルイス。
個性豊かでファンタジックなイフたちの姿に、癒しを覚えること間違いなし。ちょっぴりお疲れ気味な大人の心に優しく寄り添ってくれる、ハートウォーミングな一作です。
<作品情報>
九十歳。何がめでたい
2024年6月21日(金)から全国ロードショー
出演:
草笛光子
唐沢寿明 / 藤間爽子 片岡千之助 中島瑠菜
オダギリジョー 清水ミチコ LiLiCo 宮野真守 石田ひかり 三谷幸喜
木村多江 真矢ミキ
企画・プロデュース:岡田有正
企画:古賀誠一 石塚慶生
プロデューサー:近藤あゆみ 山田大作
原作:佐藤愛子「九十歳。何がめでたい」「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」(小学館刊)
監督:前田哲
脚本:大島里美
音楽:富貴晴美
主題歌:木村カエラ「チーズ」(ELA / Victor Entertainment)
製作:2024映画「九十歳。何がめでたい」製作委員会
制作プロダクション:スタジオブルー
配給:松竹
(C)2024映画 「九十歳。何がめでたい」製作委員会 (C)佐藤愛子 小学館
ブルー きみは大丈夫
全国上映中
監督・脚本:ジョン・クラシンスキー
キャスト[()内は日本語吹替え版]
ブルー : スティーヴ・カレル(宮田俊哉)
ビー : ケイリー・フレミング(稲垣来泉)
カル : ライアン・レイノルズ(加瀬康之)
ブロッサム : フィービー・ウォーラー=ブリッジ(三森すずこ)
ビーのお父さん : ジョン・クラシンスキー(浪川大輔)
ビーのおばあちゃん : フィオナ・ショウ(高島雅羅)
ルイス : ルイス・ゴセット・Jr(麦人)
<空想の友達“イフ”たち>
※日本語版吹き替えキャスト50音順
アンドロメダス3世 : マシュー・リス(上田燿司)
コスモ : クリストファー・メローニ(大塚明夫)
オクト・キャット : ブレイク・ライブリー(甲斐田裕子)
スーパードッグ : サム・ロックウェル(神谷浩史)
アイス : ブラッドリー・クーパー(桐本拓哉)
スペースマン : ジョージ・クルーニー(小山力也)
マジシャン・マウス : セバスティアン・マニスカルコ(島﨑信長)
スライムボール : キーガン・マイケル・キー(下野紘)
美術教師 : リチャード・ジェンキンス(諏訪部順一)
ユニ : エミリー・ブラント(園崎未恵)
アリー : マヤ・ルドルフ(高乃麗)
ロボット : ジョン・スチュワート(津田健次郎)
ガミー・ベア : エイミー・シューマー(早見沙織)
サニー : マット・デイモン(平田広明)
石けんバブル : オークワフィナ(本名陽子)
バナナ : ビル・ヘダー(森川智之)
原題:IF
配給:東和ピクチャーズ
(C)2024 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
公式サイト https://blue-movie.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/
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