コレクティブインパクトで社会課題解決へ 千葉市稲毛区の取り組み
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年8月11日 17時0分
「コレクティブインパクト」とは、2011年にアメリカで提唱された理念で、企業や行政、教育機関やNPO、市民などさまざまな分野の人々が各領域を越えて協力し、社会問題に取り組むことで生まれる成果を指すもの。共通の課題、共有された計測方法、相互補強による活動、定期的なコミュニケーション、組織による基盤構築の支援という5つの視点で、複数のステークホルダーが社会課題の解決に取り組む手法のことをいう。
最近、日本でもこの考え方が生まれており、そのひとつが「稲毛コレクティブインパクト」だ。千葉市稲毛区にある千葉大学研究成果活用型ベンチャーであるミライノラボと日鉄興和不動産が中心となり、2023年6月に設立。千葉市稲毛地域の価値と課題を研究し、住民の地域への関心を高め、「文教のまち・稲毛」のイメージを定着させるため、「住みたい街」「住み続けたい街」としてまちのリブランディングに取り組んでいる。
今回、学びを体験する地域住民向けのイベント「Inage Learning Summer2024」をスポーツクラブ&スパ ルネサンス 稲毛24で初めて開催した。身体と心をリフレッシュする体操やヨガ、親子で英語リトミックや、木育やクラフトワークショップ、テニス祭りにプール開放と多彩なプログラムに、千葉県長柄町産の野菜や果物などの販売が行われ、約100名が体験。それぞれ定員を決めて参加無料で実施した。
参加した方からは「普段なかなか身体を動かす機会がないのでとてもリフレッシュできた」「親子で楽しめた」などの声があり、今回、企画運営を行ったミライノラボの阿部厚司氏は、「お子様連れ中心にご参加頂けたので良かった」と述べ、田島翔太氏は「千葉市が大学と連携して文教のまちを活かしたまちづくりを進めていて、その文教のまちにふさわしい学びを一緒に体験できるものができないかと企画した。協働していくプロジェクトは初めて」と言い、「今後は毎月やっていき、定着できるものにしたい」と述べた。
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