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61種類もの栄養素が含有! EPAもたっぷり含まれる意外な食品とは

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年8月30日 12時0分

61種類もの栄養素が含有! EPAもたっぷり含まれる意外な食品とは

株式会社イービス藻類産業研究所の寺井良治社長が、上柳昌彦アナウンサーがパーソナリティを務める、ラジオ番組「上柳昌彦 あさぼらけ」内コーナー『食は生きる力 今朝も元気にいただきます』(ニッポン放送 毎週月・金曜 朝5時25分頃)にゲスト出演。61種類もの栄養素が含まれるという藻「ナンノクロロプシス」について特集し、栄養素の特徴やおいしい食べ方、生産環境などについて紹介した。

EPAなど61種類もの栄養素が含まれている「ナンノクロロプシス」

上柳:今回は「ナンノクロロプシス」という「藻(も)」についていろいろとお話を伺っていきたいと思います。このナンノクロロプシスは栄養がとても豊富だそうですね。

寺井さん:そうですね、61種類もの栄養素が見つかっておりまして、もっと分析を進めていけば、100ぐらいの栄養素を含んでいると言われています。

上柳:栄養素が61種類もあるのですね。

寺井さん:オメガ3脂肪酸のEPAが多いのも、ナンノクロロプシスの特徴です。

上柳:オメガ3といえば、摂取すると血液がサラサラになると言われていますよね。

寺井さん:そのほか、「トリプトファン」とか「ベータグルカン」とか、さまざまな体にいい成分を多く含んでいます。

上柳:藻というと、サプリメントでは「クロレラ」「スピルリナ」「ユーグレナ」などありますが、こういうものと比べてどんな違いがあるのでしょうか?

寺井さん:先ほどご紹介した、オメガ3脂肪酸のEPAなどの尖った成分を多く含んでいるところが大きな特徴です。クロレラ、スピルリナ、ユーグレナなどの藻は淡水で育ちますが、ナンノクロロプシスは海に生息している海産性の藻なので、これが1番大きな違いです。海の栄養を吸収して育ちます。

上柳:ナンノクロロプシスは海で育つのですね。

寺井さん:「EPA」と聞くと、皆さんはイワシ、サバなどの青魚をイメージすると思いますが、魚がEPAを作っているわけではなく、ナンノクロロプシスが作ったEPAを食物連鎖の中で魚が摂取し、体内にためているんです。ですから、皆さんが魚から摂取しているEPAというのは、実はこのナンノクロロプシスのEPAを口にしているわけなんです。

上柳:淡水で育つ藻には、このEPAはあまり含まれていないのですか?

寺井さん:そうですね、ナンノクロロプシスの10分の1以下ぐらいですね。

上柳:ナンノクロロプシスには、他の藻に比べて「葉酸」も多く含まれているそうですね。

寺井さん:そうなんです。葉酸が多く含まれていることも特徴です。このように、さまざまな栄養が含まれていることから、ナンノクロロプシスが入ったプロテインも販売されています。

ナンノクロロプシスはどんな味なのか?

上柳:今、私の手元には粉状になっているナンノクロロプシスがあるのですが、色は抹茶よりもちょっと濃く、かなりこまかい粉ですね。においは磯の香りですが、「抹茶ですよ」って言われたら抹茶だと思うかもしれませんね。

けっこう冷たい水に溶かしてみましたが、意外と溶けました。飲んでみると、ほのかに海苔の味が広がりますが、飲みやすいですね。みそ汁に、パパっとかけてもおいしそうです。

寺井さん:まさに、みそ汁にはピッタリで“あおさ”のみそ汁の味になります。ただ、色は緑色になってしまいますが、私は大好きな食べ方です。

上柳:長ネギと油揚げのみそ汁も用意されているので、私もナンノクロロプシスのみそ汁を食べてみようと思います。この粉末状のナンノクロロプシスをどれくらい入れればいいでしょうか?

寺井さん:お好みで適当に入れて大丈夫ですよ。

上柳:(みそ汁にナンノクロロプシスを入れて――)たしかに、色は緑色になりましたね。 そして味は海藻類を入れた感じ、本当にあおさのみそ汁のようでおいしいですね!

寺井さん:抜群においしいですよね。

ナンノクロロプシスのおいしい食べ方

上柳:他にはどんな食べ方がお勧めですか?

寺井さん:ペペロンチーノを作る時に、ちょっと調味料的に入れてもおいしいです。ナンノクロロプシスを加熱すると風味が変化するので、パスタを炒めて仕上げのタイミングでちょっと振りかけていただくと、すごく香ばしい風味が広がります。

また、パンやケーキにも合います。抹茶ケーキや抹茶のパンを作るときと同じようにナンノクロロプシスを入れていただきますと、ナンノクロロプシスのいい風味がしますし、パンの場合はもちもち感、しっとり感が増すので凄くおいしく仕上がります。

上柳:どのタイミングで、ナンノクロロプシスを入れるといいですか?

寺井さん:最初の、生地を練り込むタイミングに入れてください。

上柳:とてもきれいな緑色になるでしょうね。

寺井さん:おすすめの量は1%ほどで、凄くきれいな色になります。3%入れると、かなり濃い緑色になります。

上柳:1%ということは、入れる量はほんの少しでいいのですね。

私たちは意外と藻を食べている

上柳:藻を食べたことが無いという人も多いと思いますが、実は皆さん、知らない間に意外と食べているそうですね。私も食べた記憶があまり無いのですが、どういうものに入っているのでしょう?

寺井さん:例えば、抹茶の中に藻が入っているんです。

上柳:えっ、そうなんですか?

寺井さん:緑色の退色防止のために使われています。

上柳:なるほど、見た目の色付けとして入っているのですね。でも、抹茶の味に影響するのではないですか?

寺井さん:非常に不思議なことに、お茶に入れるとお茶の味がしてくるんですよ。錯覚なんですけどね。

上柳:そうなんですか。藻が入っているなんて、まったく気づかないですよね。

寺井さん:他にも有名なものがあるのですが、某、有名なガリガリ食べるアイスキャンディーにも使われています。

上柳:あの有名なアイスですね。でも、きれいな青色ですよね?

寺井さん:あのきれいな青色は藻から抽出した色素なんですよ。

上柳:藻が使われていたなんて驚きですね。藻は意外と身近な食べ物だったんですね。

ナンノクロロプシスが石巻で生産されている理由

上柳:ナンノクロロプシスは、宮城県の石巻で一生懸命育てられているそうですね。

寺井さん:石巻はナンノクロロプシスを育てるのに本当にぴったりな場所で、海が近く、気温がちょっと低く、日照時間が長いんです。ナンノクロロプシスは光合成植物なので日光が必須なのですが、気象庁発表のデータによりますと、石巻は東日本で2番目に日照時間が長いんです。

上柳:私も震災から毎年訪ねていますが、確かにあの辺は天気がいいですよね。

寺井さん:石巻の高台に大小合わせて7つのプールがあり、そこに石巻の海水を入れてナンノクロロプシスを育てています。近くに金華山という島がありますが、金華山沖は世界三大漁場の1つで、とても栄養豊富な海水です。

――『藻は食べたことが無いからちょっと抵抗があるな』と思う方もいるかもしれないが、サプリとしてはもちろん、抹茶やアイスなどに添加されるなど、実は身近な食品だ。藻の中でもナンノクロロプシスは61種類もの栄養素を一度に摂取できるので、いつもの食生活に取り入れたら、健康維持や美容に役立つかもしれない。

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