365日毎朝ラジオ体操をする神社！？ 下町に根付く千住本氷川神社にてランパンプスが合格祈願！

受験生を“みんな“で応援！『おうえんしナイト』

全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。

全国の受験生を応援する『おうえんしナイト』、今回は東京都足立区にある「千住本氷川神社」にやってきました。千住の街を守り、素盞鳴尊(すさのおのみこと）を御祭神とする千住本氷川神社にてランパンプスが合格祈願してまいります。

――さて、それでは境内に入って禰宜の渡邊喬弘さんにお話を聞いてみましょう。

渡邊：渡邊です。よろしくお願いいたします。

寺内：ランパンプスと申します。よろしくお願いいたします。

小林：千住本氷川神社さんのご由緒、創建の歴史を教えていただけますか？

渡邊：創建は1307年になります。こちらの新社殿は昭和45年に増築されましたが、鳥居から入って、まっすぐ行ったところにある大黒天を祀っているお社が旧社殿になります。

寺内：700年前！　めっちゃ歴史ありますね。

小林：どういった神様を祀られているんですか？

渡邊：八頭蛇（やまたのおろち）を討伐したという素盞鳴尊（すさのおのみこと）をお祀りしております。

小林：どんなご利益があるんですか？

渡邊：家内安全と商売繁盛の御利益が主になります。

小林：先ほど「ラジオ体操発祥の地」と書いた石碑を見たんですけど、あれはなんですか？

寺内：年中無休って書いてありました！

渡邊：毎日、お休みなしで朝の6時半からラジオ体操をやっているんです。

寺内：渡邊さんも毎日、参加されてらっしゃるんですか？

渡邊：私は参加してないんですよ（笑）。先代である私の祖父が足立区の「ラジオ体操会」という会を創設して、その会がここで始めたんです。今も有志の方が運営してくれています。

小林：それが全国に波及していったってことなんですか？

渡邊：いえいえ、ラジオ体操自体はもともとあったんですけど「この地域で始めた」ということなんです。

寺内：ここでラジオ体操が生まれたわけではなく、足立区で流行らせたよってことなんですね。

小林：ここで誕生したのかと思いました(笑)。

渡邊：あれだけしっかり石碑が建っているので、よく言われます（笑）。

寺内：でも、それくらい足立区の皆さんには馴染み深い場所なんですね。どれくらいの方が参加されているんですか？

渡邊：毎日30人くらいはいらっしゃいます。

寺内：ええ、毎日、30人！？

小林：お正月もやっているんですか？

渡邊：お正月もやりますよ。

小林：初詣とかもあるのに！？

渡邊：ここは民社といって、小さい町のお宮なので、なんとかやれております(笑)。

寺内：ここで毎日6時半に、みんなでラジオ体操しているんだ。めちゃくちゃ良いですね！

小林：ラジオ体操に毎日30人来るってすごいよ。お笑いライブもできちゃう(笑)。

寺内：毎朝ネタ一本やって（笑）。

小林：北千住に住んでる芸人はそこでネタ下ろししたほうがいいよ。老若男女、全年齢来られるわけですもんね？

渡邊：若い方も、お子様もいらっしゃいますが、基本的にはやっぱりご年配の方が多いですね。

小林：夏休みの時などはお子さんがいっぱいいらっしゃるんですか？

渡邊：隣が小学校ですので、チラシを貼り出しています。お子様たちはスタンプカードを持っていらっしゃいますよ。

寺内：そういうの昔ありましたね！

渡邊：それを今でもやっています。そして、最後におやつをお渡ししています。

小林：もらったりしたなー！　花火とかもらったわ。懐かしいな。

寺内：それがまだ根強く続いているっていうのが素晴らしいですね！　そういえば、渡邊さんは毎朝6時半は何をされているんですか（笑）？

小林：寝てんだよ！

寺内：寝てはないですよね(笑)？

渡邊：宮司が私の父なんですけど。 父が率先して――

寺内：ラジオ体操の方に参加されているんだ！

渡邊：参加はしていないんですけれども(笑)。

小林：音出し(笑)？

渡邊：音も、体操の有志の方で出していただいてるので、お掃除とかですね(笑)。宮司は4時くらいに目が覚めちゃうみたいで（笑）。

寺内：お父さんだなー（笑）。

渡邊：寝たくても寝れないようです（笑）。

小林：でも、4時はあんま聞かんよ。 5、 6時じゃない？　4時はまだ夜だよ（笑）。

寺内：どの季節でも日の出前だからね（笑）。ラジオ体操は宮司さんに任せているんですね。

小林：だから寝てるって言ってんじゃん。

寺内：そんなことは聞いてないよ(笑)。

小林：「ラジオ体操の時、何をされているんですか？」「寝てます」、なんて言うなきゃねえだろ！　寝てたとて！

寺内：お仕事が、遅くまでありますからね。

小林：遅くまであるわけねえだろ！　神社で深夜の仕事聞いたことあるか？　オンラインゲームして寝てんの（笑）！

渡邊：シーズンというか、年末年始や、お祭りの時などは遅くまでありますよ(笑)。ただ、普段はクリーンでホワイトです(笑)。

小林：お祭りもやってるんですか？

渡邊：9月の第2週の週末にやっています。大人神輿が一基と子供神輿が3基、神輿庫に入っております。

寺内：そんなに！

渡邊：9月の第2週はこの北千住一帯の神社がお祭りになるんですよ。

小林：全部！　その日は北千住が大盛り上がりなんですね。下町だからお祭り好きの方が多そうですよね。

渡邊：担ぎ手の方も多くいらっしゃいます。

寺内：御神輿が4基あると、担ぎ手の人数も必要ですもんね。

小林：本当に、北千住に根付いてきた神社なんですね。

渡邊：氏子区域と言いまして、北千住の駅前を千住本氷川神社が守っておりますので、渡御のルートで、駅前のロータリーを担いで通っているんです。

寺内：ええ！　じゃあもう花形ですね！

渡邊：ありがたいですね。地鎮祭から当社で担当しており、上棟式・竣工式とご奉仕させていただきまして、すごい数の参列者の方がいらっしゃいました。

小林：旧社殿が有形文化財に登録されていると聞きましたが？

渡邊：大黒天様を祀っているお社ですね。

※大黒天様を祀る旧社殿。

寺内：創建から、ずっと建て替えていないんですか？

渡邊：修繕はしていますけれども、建て直しは一切しておらず当時のままです。

寺内：上の方に、綺麗な彫刻というか、彫り物がありますよね？

渡邊：そこが彫刻界隈では人気で、それ目当てに来られる方が大勢いらっしゃいますよ。

寺内：やっぱりそうなんだ！

小林：旧社殿のほうがメインストリート沿いだったのっで、間違えて、はじめに大黒天の方に行っちゃたんですよ。

渡邊：新社殿に来るには鳥居からちょっと曲がりますからね。でも、周り方はご自由にしていただいて大丈夫ですよ。

※新社殿で受験生の合格祈願をするランパンプス。

寺内：でも、旧社殿は小さいながらも風格もありましたね。

渡邊：実は、ここは「千住七福神」、墨田区ならば「墨田川七福神」のように各地域に「何々七福神」というのがあって、各地の七福神を回られる方は多くいらっしゃるんですよ。

寺内：七福神巡りだ。

渡邊：千住では、年始の1月1日から7日まで1週間、千住七福神のイベントをやっておりまして、その期間は大きく境内を飾るんです。北千住駅からいらっしゃる方が多いので、千住本氷川神社がスタート地点になるんです。

寺内：スタンプラリーみたいになるってことですか？

渡邊：そうですね。無料の紙のものは自分で押せるんですけども、色紙のご用意もありまして、有料ですが、色紙をご購入いただいて、7ヵ所で200円ずつ御朱印代を納めていただくイベントになっています。

寺内：そうやって1枚の色紙が完成するんだ！

小林：7つ集めると、色紙から神龍（シェンロン）が出てくるんですか（笑）？

寺内：神龍が宝船に乗って現れる（笑）。7ヵ所全て、歩いて回れる距離にあるんですか？

渡邊：大人の足で1時間半くらいですかね。

寺内：お正月の運動がてらに最適ですね！

小林：受験生が1時間半かけて千住の七福神を周って合格祈願するのもいいってことですよね。

渡邊：もちろんです。合格祈願をする方も多くいらっしゃいますよ。運動にもなって、ご利益もあるので是非、周ってみていただければ。

小林：受験生向けのお守りはありますか？

渡邊：合格祈願のお守りのご用意があります。受験生だけでなく、何かの試験に臨む方が求めに来られますね。

寺内：渡邊さんは、千住の街に飲みに行ったりはしないんですか？

渡邊：もちろん、行きますよ(笑)。

寺内：お酒飲むところ、いっぱいありますもんね。小さい時からここで育ったんですか？

渡邊：私はここで生まれて育って、死ぬまでここにいるはず…です(笑)。

小林：飲みに行ったら「氷川んとこのあんちゃんか！」みたいに言われそう(笑)。

寺内：神社の倅として、周りはみんな知っているんでしょうね。

渡邊：なので、行ったら行ったでばったり街の方に出くわしたりしますね。

寺内：あんまり羽目外せないじゃないですか。

小林：外すよ！　神職の前に人間なんだから（笑）。

渡邊：同じ人間ですからね(笑)。

小林：千住の夜はすごそうだぜ！

寺内：本当に、あったか味があるよね。顔なじみの人が神社にいたら、そこにお参り行こうってなるもん。

小林：今まで大きい神社も行かせてもらったけど、やっぱりちょっと敷居高くて、恐縮することもありましたからね。僕も家の近くの神社のお祭りとか行くんですけど、地域を守っていただいてる神社も、日常に溶け込んで身近に感じられるし、僕は大好きなんですよ。

寺内：さきほど「民社」っておっしゃられていたけれど、どういう意味ですか？

渡邊：地域に馴染んでる町の小さなお宮を「民社」と呼びます。例えば明治神宮さんとか、神田明神さんなどは「別表神社」と言いまして、神社本庁が指定された大きい神社のことを指します。

寺内：明治神宮の方に「明治神宮の倅が飲みにきてよ」なんて言えないですもんね。だからこそ、地域に根付いている千住本氷川神社さんの良さが際立つよね。

小林：「祭り頼むぜ！」みたいなね。

寺内：周りに住んでる人はみんな知り合いみたいな感じなんですか？

渡邊：もう本当に馴染みがよくて、それこそ私は小さな頃から街の方々に育てていただきましたので。

寺内：素敵だなー。

小林：最後に今、頑張っている受験生にメッセージをお願いします。

渡邊：私もしっかり受験をしました。今はそんなに勉強してないですけれど、当時はしっかり打ち込んでやっておりましたので、大変な時期に勉強に励むことの大切さは知っているつもりです。皆さんの合格を心よりお祈りを申し上げております。頑張ってください。

ランパンプス：ありがとうございます。

渡邊：こちらこそありがとうございました。

――千住の街を守る千住本氷川神社さんに伺いましたが、いかがでしたか？

小林：本当に「まちの神社」という感じがして、こういう温かみのある神社は好きです。皆さんも、今、住んでるところの近くの神社に行くのはおすすめですね。北千住の七福神を回るのも面白そうですし、お祭りも来てみたいなと思いました。

寺内：神職さんの「地元で育った感」が良かったよね。

小林：本当に飲んでんだろうな（笑）。

寺内：周りのおじちゃんおばちゃんに頭上がらず、可愛がられてきたんだろうなっていう感じが伝わって、ちょっと話しただけでもあったかさを感じました。

小林：家の近くの神社に行くことで、お祭りとかで季節感じて、励みにするのもいいよね。

寺内：あと、6時半に30人集まるラジオ体操！　子供もお年寄りも一緒になってやってるんでしょ？

小林：良すぎるね。お近くの方は、是非、ラジオ体操にも行ってみてはいかがでしょうか？

寺内：本当にとっても素敵な神社でした！

 

 

千住本氷川神社は千住の街に根付き、地域の方の交流の中心を担う温かい神社でした。お近くに立ち寄られた際は、是非、ご参拝してみてはいかがでしょうか。

さて、次回の『おうえんしナイト』は東京電機大学にて取材をしてまいります。ご期待ください！

<千住本氷川神社>
住所：〒120-0034 東京都足立区千住3丁目22番

 

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