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「学問のすゝめ」に込められた『とにかく学び続けなければいけない』という思い 慶應義塾長・伊藤公平が語る“学びの大切さ”とは

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2025年1月6日 11時37分

「学問のすゝめ」に込められた『とにかく学び続けなければいけない』という思い 慶應義塾長・伊藤公平が語る“学びの大切さ”とは

ニッポン放送でお送りしている『NEXT STAGEへの提言Ⅱ』。

伊藤公平 慶應義塾長

伊藤公平 慶應義塾長

この番組では、日本を代表する各界の著名人が毎週登場。今の日本の礎を築いた著名人たちは、何を考え、何を次世代に伝えるのか。芸能・文化・音楽・スポーツ・経済・政治など、日本を代表する各界の著名人が週替わりで登場し、自身の人生を振り返りながら、「次世代・NEXT STAGE」への提言を発信していく。

1月1日(水)の特別番組では、慶應義塾長の伊藤公平が登場。1989年、慶應義塾大学理工学部を卒業。その後、アメリカに留学し、1992年にはカリフォルニア大学バークレー校で修士号、1994年には博士号を取得した。1995年からは、慶應義塾大学理工学部で助手や助教授を務め、2007年、理工学部教授に就任。2021年5月に、慶應義塾長に就任。慶應義塾は、福沢諭吉が1858年に開いた蘭学塾を起源とする日本で最も長い歴史を持つ総合学塾で、塾長は幼稚舎から大学病院までを率いる最高責任者を務める。

慶應義塾長である伊藤が、ボロボロになるまで読み込んだという、慶應義塾の創設者・福沢諭吉の「学問のすゝめ」への思いを語った。

伊藤:「学問のすゝめ」は、小学校の頃に読んでいるんですけども。全部、通して読んだのはおそらく中学の時です。慶應の小学校、中学校に通ってましたので、比較的早くに読んでます。初めて読んだ時の感想は、やはり人生経験がないので、どちらかと言えば国語の宿題的な感覚で読んだんですけど。でも、通読をしてみると、なんて分かりやすい。しかも、竹を割ったような余計なことは何もない文章なんです。例えば今だと、こういう考え方もあるけども、またこういう人が、過去にこういうことを言ってるけども…と、ずいぶん周りくどく、いろいろと前置きをつけて、私はこう思うっていうことを書く。でも、「学問のすゝめ」は、「私はこう思う」という思うさえ書かないんですよね。タンタンタンタン、と進んでいく。相当、批判もされるんですけども。でもメッセージ性がものすごく強い。そういう文章だなというのは、中学生の時から感じました。

「学問のすゝめ」の初編が発表されたのは、明治5年。福沢諭吉は、この本を通じて何を伝えたかったのか。

伊藤:もともと、下級武士といって武士の中でも、下級からその上に行くことはできない時代でした。ですから、いくら学んでも、それ以上、上に行くことはできない。必ず門閥制度という、いわゆる昔からの制度で、どこまで行けるかが決まっているわけです。でもそれに対して封建制度がなくなり、みんな平民になった。そうなった以上、国が良くなるためには、みんなが勉強しなきゃいけない。学ばないと、例えば、政府がやることを説明しても、国民が分からないので、力で抑えつけるしかない。これは本当に国として良くないわけですよね。やはり文明的な国になるためには、みんなが学び助け合わなければいけないということを言った画期的な本ですね。とにかく学び続けなければいけないということが、書いてあります。

最後に、次の世代に向けての提言を伺った。

伊藤:「独立自尊」ですね。まず、自分で「楽しみ」を見つけなければいけない。自分の人生を豊かにするということは、自分を大切にするからこそ、他の人も大切にする。そうやって、1人1人が大切にすることで、よい家族が出来て、よい地域ができて、よい国ができて、よい世界ができる。自分は小さい存在と思いこみ過ぎずに、どうやって人生を豊かに暮らしていくのか。ニュースなんかを見ていて、自分よりもお金持ちの人がいて、うらやましく思うこともあるかもしれないけど、まず自分が健康でいることが幸せである。また、日本は戦争をせず暮らしていること。自分が置かれた立場で、幸せを見つけながら、少しづつ希望を見出していくこと。

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