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29キロ減量に成功したアラフォー女性の挑戦「デブを理由に何かを諦める人生はやめたい」

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2025年1月31日 12時0分

29キロ減量に成功したアラフォー女性の挑戦「デブを理由に何かを諦める人生はやめたい」

置き換えダイエットクリエーター・ちゃんるいさんが、上柳昌彦アナウンサーがパーソナリティを務める、ラジオ番組「上柳昌彦 あさぼらけ」内コーナー『食は生きる力 今朝も元気にいただきます』(ニッポン放送 毎週月・金曜 朝5時25分頃)にゲスト出演。著書『アラフォーで29kg減 甘やかしダイエット』(講談社)でダイエットレシピを紹介するちゃんるいさんが、ダイエットを始めたきっかけ、実際に効果のあったダイエット方法や食事術について紹介した。

デブを理由に何かを諦める人生はやめたい……

ちゃんるいさん:太っていた当時、服のサイズは3XL~6XLぐらいでした。市販に売っている衣類は、もう、ことごとく入らなかったので、ネットショップでそういう大きいサイズを買っていました。

私は小さい頃から好きな服を着たことは一度もなく、「服は入るものの中から選ぶ」という感覚でした。40代になって痩せてから、好きなものを着ました。

上柳:でも今日は、淡いピンク色のタートルネックの、素敵なセーターを着こなしていますね。どんなきっかけがあって、ダイエットを始めたのですか?

ちゃんるいさん:40歳になる節目の年に大学時代の友人から「会おう!」と15年ぶりに連絡が来たんです。私はすごくうれしくて会いたかったのですが、『80キロを超えた太った自分を、昔の友人に見られたくない!』と思って断ったんです。「忙しい」と嘘をついて。

上柳:会いたいのに断ったのですね。

ちゃんるいさん:友達に『とてつもなく太ったな……』と思われるのが嫌で。

でも断ったあと、『もうすぐ40歳で人生折り返し地点なのに、この後の人生もデブが理由で会いたい人に会えないの? こうやって会わずして死んでいくの?』と思ったら、ものすごくショックで……。

そんなことがあって、『会いたい時に会いたい人に会いたい』『デブが理由で何かを諦める人生はもうやめたい』と思うようになり、ダイエットがスタートしましたね。

無理なダイエットはしない

上柳:どういうダイエットから始めたのでしょうか?

ちゃんるいさん:初めは本当に簡単なことで、空腹を思い出すことから始めました。私はずっとお腹いっぱいの状態で過ごしていたのですが、どうやら普通の人はお腹が空いたらご飯を食べるらしい、と知ったので。

上柳:いつも胃の中になにか入っている状態だったのですね。

ちゃんるいさん:はい。満腹が10だとすると、常に10~12の状態だったんです。

お腹が空いてから食べることを心掛けただけで、1週間で3キロ痩せました。でも、80キロ台の3キロなんて人に気づかれることはなく、誤差の範囲ですが。

上柳:他にもなにか運動とかしましたか?

ちゃんるいさん:1日5分だけ、ゲームを使って運動しました。

上柳:ダイエットというと、3日坊主になることも多いと思いますが、続きましたか?

ちゃんるいさん:たしかに、それまでは3日も続きませんでしたが、「無理なことはしない」と最初から決めていたので大丈夫でした。ダイエットをやめた途端に元の体型に戻るので、一生続けられそうなこと、無理なく今の自分にできることを考え、「まず空腹を思い出してみよう」「たった5分でいいから運動をしよう」というところからスタートしました。

上柳:ゲームを使った運動というのは、どういうものなのですか?

ちゃんるいさん:モンスターを倒しながら、その場で足踏みしたり、スクワットをちょっとしたりするゲームです。

上柳:ああ、テレビ画面を見ながらちょっと体を動かせるゲームですね。

ちゃんるいさん:私はものすごく怠惰だったので、運動をしにジムへ行くとか、外で走るなんてできるわけがないんです。80キロの私が。雨の日でも風の日でも、とにかく毎日続けられそうなゲームを選びました。

上柳:できることからやり、それを長く続けることが大事なのですね。

こんにゃくを冷凍すると肉になる

上柳:いま私の手元には、ちゃんるいさんの著書『アラフォーで29kg減 甘やかしダイエット』がありますが、表紙はかつ丼ですよね?

ちゃんるいさん:はい、かつ丼です。

上柳:ダイエットでかつ丼はOKなんですか?

ちゃんるいさん:実は、肉をこんにゃくに置き換えているカツ丼なんです。

上柳:こんにゃくなんですね。

ちゃんるいさん:冷凍したこんにゃくにパン粉をつけて、普通の揚げ物と同じように油で揚げています。

上柳:ダイエット料理なのに、油で揚げていいのですか?

ちゃんるいさん:油で揚げていいんです。こんにゃくにはカロリーがほとんどないので、油で揚げても、衣をしっかりつけてもカロリーはかなり削減できているので大丈夫です。

上柳:ただ、それでもやっぱり、こんにゃくはこんにゃくじゃないですか? 肉を食べた時のような満足感はあるのですか?

ちゃんるいさん:こんにゃくと聞くと、プルプルの食感のこんにゃくを想像すると思いますが、このレシピで使っているこんにゃくは、買ってきてすぐ冷凍しているんです。こんにゃくを凍らせて解凍し、水分が抜けるとお肉にとても近い食感になります。

お肉は高カロリーですが、こんにゃくに置き換えればほぼゼロカロリーだし、食物繊維もしっかり取れます。油で揚げているからちゃんと油の香りもあるし、サクサクの食感でおいしいですよ。

この、こんにゃくを冷凍して解凍し、水を抜くという方法なら、カツ丼以外に唐揚げにも使えます。

最強のダイエット食材「こんにゃくパウダー」

上柳:こんにゃくをパウダー状にしたものは、小麦粉の代わりになるのだそうですね。

ちゃんるいさん:そうなんです、こんにゃくパウダーはサラサラした粉になっているのですが、私はお好み焼きを作るとき、小麦粉は使わずこんにゃくパウダーで作ります。こんにゃくパウダーもこんにゃく同様、カロリーがほとんど無いのに食物繊維はしっかり取れるので、最強の食材です。

上柳:味はちゃんとお好み焼きなのでしょうか?

ちゃんるいさん:肉、ソース、マヨネーズなどはいつも通り使っていますし、ぜんぜんお好み焼きです。カロリーはかなり低いので、2枚くらい食べてもいいと思いますよ。

おにぎりはオートミールで作る

上柳:オートミールも本の中によく出てきましたが、おにぎりもオートミールで作っていましたね。

ちゃんるいさん:白米のおにぎりはカロリーも気になりますし、血糖値が上がりやすいので、ミネラルや栄養価も高いオートミールに置き換えました。

上柳:オートミールといえば、牛乳や砂糖を入れてトロトロになったものを食べるイメージですが、握れるような状態になるのですか?

ちゃんるいさん:はい、オートミールに水を少し入れてレンジで温めるだけで、握れるような硬さになります。ものすごく簡単で食べたい時にすぐ作れるので、いろんな具材を入れて楽しんでいます。

上柳:本の中では、塩昆布チーズおにぎり、チーズカレーおにぎり、サケ枝豆おにぎり、プルコギ卵、チーズおかか、サバポン酢おにぎりなどなど。どれもおいしそうで、ダイエットのために我慢している感じがないですね。

ちゃんるいさん:そうなんです、食いしん坊でも満足できますよ。

家族の体にも現れた変化

上柳:ちゃんるいさんは、ご家族がいらっしゃいますが皆さんの食事はどのようにしていたのでしょうか。家族は違うものを食べていたのですか?

ちゃんるいさん:最初は別々のメニューを食べていたので、結構面倒くさかったです。ですが、私が痩せていく様子を見て、主人が「自分も同じものでいいよ」と言ってくれたので、最終的には主人も子どもも家族全員同じものを食べるようになりました。

健康面も考えると、私がダイエット中に食べていたものの方が食物繊維も多いし、栄養価も高かったので良かったと思います。

上柳:旦那さんの体にも変化が現れたそうですね。

ちゃんるいさん:はい。夫は肥満体型ではなかったですが、自動的に体重が7キロも減りました。1日3食、晩酌もしていたのに、食事の内容が変わったことで痩せました。

――ダイエットを成功させるためには、無理なく毎日続けることが大切だというちゃんるいさん。今回紹介したように、肉をこんにゃくに置き換えたり、小麦粉の代わりにこんにゃくパウダーを使ったり、ちょっとした工夫で大きな変化を生むことができる。“我慢”ではなく、“工夫”で満足感を得られる食事なら、ダイエットを長く続けられるかもしれない。

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