『雪の花 ―ともに在りて―』松坂桃李×芳根京子、心振るわせる夫婦愛を体現した本格時代劇
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2025年1月25日 11時0分
(C)2025 映画「雪の花」製作委員会
Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね【第1230回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、1月24日から公開の『雪の花 ―ともに在りて―』と『美晴に傘を』をご紹介します。
『雪の花 ―ともに在りて―』ひとりでも多くの命を救いたい! 愛と感動の実話
吉村昭の時代小説を実写映画化した『雪の花 ―ともに在りて―』が公開となりました。本作は、疫病である疱瘡(天然痘)から人命を救うことに尽力した町医者の物語。メガホンを取ったのは、巨匠・黒澤明監督の助監督を務め、現在は本格派映画監督として日本映画界を担う小泉堯史監督。
美しい日本の四季を映し出した自然豊かな風景と共に、“人間の在り方”を問いかける。珠玉のヒューマンドラマが誕生しました。
『雪の花 ―ともに在りて―』のあらすじ
時は、江戸時代末期。巷では疱瘡(天然痘)が猛威を奮い、多くの人命を奪っていた。
福井藩の町医者で漢方医の笠原良策は、何もできない自分に無力さを感じながらも、病を治す方法を模索していた。京都に住む蘭方医・日野鼎哉に教えを受け、やがて良策は種痘の苗を福井に持ち込む。
そして妻・千穂に支えられながら、種痘(予防接種)を普及させようと奮闘するが……。
『雪の花 ―ともに在りて―』のみどころ
主人公・笠原良策を演じたのは松坂桃李。様々な困難に負けず、私財をも投げ打ち、流行病と闘い続ける。使命感に溢れる人物を、ひたむきに力強く演じる姿は必見です。
そんな良策を支える妻・千穂役は芳根京子。優しさと強さを兼ね備えた女性像を鮮やかに体現。これまでの出演作とは違った新たな魅力が感じられる好演をみせています。
そして良策を導く蘭方医・日野鼎哉役には、役所広司。場の空気を一変させるその存在感は、さすがの一言。
さらに三浦貴大、宇野祥平、益岡徹、吉岡秀隆といった実力派キャストが集結。
小泉堯史監督、そして日本映画界のレジェンドと言っても過言ではない熟練スタッフとともに、新たな時代劇の傑作を作り上げました。
本作のモデルとなった笠原良策は、実在した無名の町医者。江戸の時代に東洋医学に従事していた人物が、当時はまだベールに包まれていた西洋医学に基づく予防法を取り入れて、民衆に根付かせていく。
それがいかに困難を極めた志なのか、そして周囲からの偏見に苦しめられたかが、本作で描かれるエピソードの数々から伝わってきます。
同時に、日本の原風景や祭りを楽しむ村人の様子、良策と千穂の夫婦愛といった何気ない日常が、いかに美しく愛おしいものなのかと感銘を受ける人も多いことでしょう。
あらゆる世代の心に響く、感動のエンターテインメント作品です。
『美晴に傘を』伝えられない想いに耳を傾けてみる……
喧嘩別れした息子・光雄をガンで亡くしてしまった、漁師の善次。ある日、彼の元に光雄の妻・透子が自閉症の娘を連れて訪ねて来る。突然の訪問に戸惑いを隠せない善次だったが、彼女たちを通じて亡き息子に思いを馳せていく……。
北海道の小さな町を舞台に、家族の再生を丹念に描いた人間ドラマ『美晴に傘を』。
詩、俳句、書、擬音化。
様々な表現を通じて紡がれていく言葉の美しさに、観る者の心まで癒していく一作。
あなたの内なる声にも耳を傾けてみて。
<作品情報>
雪の花 ―ともに在りて―
2025 年 1月24日(金)から全国公開
出演:
松坂桃李
芳根京子 三浦貴大 宇野祥平 沖原一生 坂東龍汰 三木理紗子 新井美羽 串田和美 矢島健一 渡辺哲 / 益岡徹 山本學 吉岡秀隆 / 役所広司
監督:小泉堯史
脚本:齋藤雄仁 小泉堯史
音楽:加古 隆
原作:吉村昭「雪の花」(新潮文庫刊)
配給:松竹
製作:木下グループ 松竹 朝日新聞社
企画・制作プロダクション:松竹撮影所 ディグ&フェローズ
(C)2025 映画「雪の花」製作委員会
<作品情報>
美晴に傘を
2025年1月24日(金)からYEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー
出演:
升 毅 田中美里 日髙麻鈴
和田聰宏 宮本凜音 上原剛史 井上薫 阿南健治
脚本・監督:渋谷 悠
プロデューサー:大川祥吾 渋谷真樹子
撮影監督・共同プロデューサー:早坂 伸
助監督:西 貴人
照明:オカザキタカユキ
録音:寒川聖美
ヘアメイク:岩鎌智美 原 早織(Kleuren)
音響効果:吉方淳二
編集:小堀由起子
音楽:土井あかね
制作プロダクション:アイスクライム キアロスクーロ撮影事務所
配給:ギグリーボックス
(C)2025 牧羊犬/キアロスクーロ撮影事務所/アイスクライム
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「この先生に学ぶことはたくさんある」“時代劇”で医師を演じた松坂桃李が共演するたびに教えられるという“師の存在”
文春オンライン / 2025年1月25日 6時10分
-
【週末映画コラム】今時代劇が熱い 多くの人々を疫病から救った実在の町医者『雪の花 -ともに在りて-』/初めて武士階級として一揆を起こした男『室町無頼』
エンタメOVO / 2025年1月24日 8時0分
-
松坂桃李も大絶賛!芳根京子が映画『雪の花 ―ともに在りて―』で和太鼓演奏に挑戦、3ヶ月前から猛特訓
エンタメNEXT / 2025年1月21日 17時35分
-
芳根京子、和太鼓演奏初挑戦 松坂桃李も「すごい!」と絶賛する『雪の花』場面写真解禁
クランクイン! / 2025年1月21日 7時0分
-
『雪の花 ―ともに在りて―』、松坂桃李&芳根京子夫婦の絆と知られざる歴史の真実を描く特別映像解禁
クランクイン! / 2025年1月9日 17時0分
ランキング
-
1『ポスト中居』に櫻井翔・二宮和也の名前も視聴者拒否感、“金太郎飴”な番組に制作Pが抱える苦悩
週刊女性PRIME / 2025年1月27日 21時0分
-
2中江有里 フジの危機管理に疑問「事が起こって社長まで2カ月…本当に深刻さはあったのか?」
スポニチアネックス / 2025年1月27日 21時46分
-
3被害者ケアと言いながら…フジ 守ったのは中居正広氏 さらに信頼失墜
スポニチアネックス / 2025年1月28日 4時12分
-
4立川志らく、中居氏の騒動めぐり…曲解するネットに苦言「私がいつ擁護した?」
スポニチアネックス / 2025年1月27日 22時54分
-
5元文春エース記者 竜太郎が見た! 中居正広の真相、近い将来語られるのか モヤモヤの引退…フジテレビは「結婚話でもめた」適当な噓を鵜呑み 未曽有の危機的事態に
zakzak by夕刊フジ / 2025年1月28日 6時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください