『ファーストキス 1ST KISS』松たか子×松村北斗、愛する人と観たい珠玉のラブストーリー

Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね【第1232回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X（トーキョー シネマ クラウド エックス）」。

今回は、2月7日公開の『ファーストキス　1ST KISS』と『野生の島のロズ』をご紹介します。

(C)2025「1ST KISS」製作委員会

『ファーストキス　1ST KISS』時を超えて紡がれる、永遠のラブストーリー

最高のラブストーリーの書き手として、日本のみならずアジア圏でも絶大な信頼を得ている脚本家、坂元裕二。『ラストマイル』『グランメゾン・パリ』など、監督を務めた映画が大ヒットを記録している塚原あゆ子監督。

いま、日本のドラマ映画界で注目を集めるクリエーターが初タッグを組んだのが、映画『ファーストキス　1ST KISS』。

夫婦とは、家族とは。そして、あなたにとって“愛する人”という存在とは。誰もが一度は自分に問いかけてみたことがあるであろうテーマに踏み込んだ、不思議な手触りのラブストーリーです。

(C)2025「1ST KISS」製作委員会

『ファーストキス　1ST KISS』のあらすじ

結婚してから15年。ある日、思わぬ事故で夫の駈（かける）を亡くしてしまった硯カンナ。

夫とは長く倦怠期が続き、不仲だった。残された妻は、第二の人生を歩もうとした矢先、タイムトラベルする術を手に入れる。

戻った過去で出会ったのは、15年前の駈。まだ自分の夫になる前の彼に、カンナは再び恋に落ちる。そして、15年後に起こる出来事から彼を救いたいと思うようになり……。

(C)2025「1ST KISS」製作委員会

『ファーストキス　1ST KISS』のみどころ

主人公・硯カンナを演じたのは、ドラマ「カルテット」や「大豆田とわ子と三人の元夫」などで、これまでにも坂元作品に参加してきた松たか子。今作でも、時空を行き来しながら、20代の駈と気持ちを重ね合わせていくカンナの心情を鮮やかに体現しています。

そして夫・駈役は、高い演技力で注目を集める SixTONES・松村北斗。松たか子とは本作で初共演。二人が醸し出す雰囲気が愛おしく、彼らの恋の行方に目が釘付けになってしまう人も多いことでしょう。

共演にはリリー・フランキー、吉岡里帆、森七菜といった実力派キャストが集結。物語を彩る好演を見せています。

(C)2025「1ST KISS」製作委員会

タイムトラベルして、若い頃の夫に恋をする。何度も何度も時空を超えて、どうにかして未来を変えようと奮闘する。ちょっぴり奇想天外なストーリーのようでありながら、互いを思う気持ちが切ないほどに伝わってきて、気がつけば号泣……。

実は本作、女性だけでなく男性、しかも人生の酸いも甘いも嚙み分けた世代の方々からも共感を集めているんです。

私が拝見した時にも、上映後には涙で目を真っ赤にしたオジさま、いえ、人生の諸先輩方を多く見かけました。そしてタイトルに込められた意味に気づいた時、きっとあなたは、筆舌に尽くしがたい深い感動に包まれることでしょう。

カンナと駈の人生の結末を、スクリーンで見届けて。

(C)2024 DREAMWORKS ANIMATION LLC.

『野生の島のロズ』野生のロボットと動物たちが繰り広げる壮大な冒険ストーリー

『シュレック』や『ボス・ベイビー』など、数々の傑作アニメーションを世に送り出してきたドリームワークス・アニメーションの30周年記念作。

人間のために開発された最新型アシスト・ロボット、ROZZUM（ロッザム）134。通称“ロズ”が目覚めたのは、嵐が去った後の無人島。

ひな鳥のキラリを育てることがきっかけとなり、やがて彼女の中に“心”が芽生えてきて……。

人間が登場しない大自然を舞台に、躍動する野生生物たちの姿が色鮮やかに描き出されている本作。そこに家族や共存、多様性といった現代的なテーマが優しく寄り添っており、子どものみならず大人も心を揺さぶられること間違いなし。

スクリーンでこそ堪能してほしい感動作です。

 

(C)2025「1ST KISS」製作委員会

＜作品情報＞
ファーストキス　1ST KISS
2025年2月7日（金）から全国東宝系にてロードショー

出演：
松たか子　松村北斗
吉岡里帆　森 七菜
YOU　竹原ピストル　松田大輔　和田雅成　鈴木慶一　神野三鈴
リリー・フランキー

脚本：坂元裕二
監督：塚原あゆ子
音楽：岩崎太整
企画・プロデュース：山田兼司
製作：東宝
共同製作：AOI Pro.　ジェイアール東日本企画　ローソン　ニッポン放送
制作プロダクション：TOHOスタジオ　AOI Pro.
配給：東宝
(C)2025「1ST KISS」製作委員会

(C)2024 DREAMWORKS ANIMATION LLC.

＜作品情報＞
野生の島のロズ
2025年2月7日（金）からTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

日本語吹替えキャスト：
綾瀬はるか　柄本 佑　鈴木 福　いとうまい子　千葉 繁　種﨑敦美　山本高広　滝 知史　田中美央　濱﨑 司
本国声の出演：ルピタ・ニョンゴ　ペドロ・パスカル　キット・コナー　キャサリン・オハラ　ビル・ナイ　ステファニー・シュウ　マット・ベリー　ヴィング・レイムス　マーク・ハミル ほか

監督・脚本：クリス・サンダース
製作：ジェフ・ハーマン
音楽：クリス・バワーズ
原作：「野生のロボット」福音館書店刊（ピーター・ブラウン 作・絵、前沢明枝 訳）
字幕翻訳：林完治／吹替翻訳：桜井裕子
原題：THE WILD ROBOT
配給：東宝東和　ギャガ
(C)2024 DREAMWORKS ANIMATION LLC.

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者：八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/