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県道29号の崩落の影響続く… 介護が欠かせない人などへの送迎支援などに課題 観光業も大きな打撃 島根県出雲市・日御碕地区

日本海テレビ / 2024年7月19日 19時12分

日本海テレビ

大雨により崩落したままの県道29号。7月19日、島根県出雲市の日御碕地区に住む病気を抱える女性が、10日ぶりに福祉施設へ。被災地での介護の実情を取材しました。

7月9日山陰を襲った大雨により、日御碕地区へと続く県道29号が崩落。今もなお235世帯が孤立状態となっています。そんな中、7月19日の朝、日御碕側の、う回路入り口に1台の車が。やってきたのは、日御碕地区で土産物店を営む石富一男さんと娘の夕華さんです。

石富一男さん

「やだ?こわい?大丈夫、大丈夫」

てんかんなど複数の病気を抱えていて、介護が欠かせない夕華さん。7月9日の大雨以降はじめて馴染みの福祉施設へ向かいます。小雨が降る中、父・一男さんと、応援に来たスタッフに支えられ、急な斜面を登っていきます。ゆっくりと進み、反対側へ渡ると待っていた別の車へ乗り込みました。

石富一男さん

「雨だったら、こんな状態ですから支援してくださる人がいるからなんとかやれるかな…これが毎日となると、あれかもしれんけど」

しかし、夕華さんにとってこの距離の移動は大きな負担。そこで、海路での移動も検討していて、なるべく夕華さんの負担にならない方法を模索しています。

Q:嫌がる様子は無いですが?

石富一男さん

「もうくつろいでいます」

日御碕地区から出て定期的な通院が必要な夕華さん。今回は福祉施設で数日間宿泊します。

施設スタッフ

「おはよう、どげかね?大変だったね」

石富一男さん

「何とか安堵しました。ホっと力が抜けた感じ」

出雲市によりますと、日御碕地区に住む人のうち、障害福祉の支援や介護サービスが必要な人は合わせて60人ほど。

Q:支援が必要な人多いですか?

出雲市 柳 美代子さん

「たくさんおられまして、昨日も民生委員と一緒に訪問したりとか。本庁の介護保険とか障害福祉の関係と連携をとって、名簿を作って支援にあたっているところです」

出雲市では崩落現場から出雲大社バスターミナルまで無料のシャトルバスの運行を始めていますが、夕華さんのように公共交通機関を1人で使うことができない人への支援策はまだ講じられていないのが現状です。さらにー。

Q:仕事はどうですか?

石富一男さん

「収入ゼロですお土産屋なので」

「なにかしら支援が欲しいですけど…」

夏のレジャーシーズンを前に唯一の道が絶たれ、大きな打撃を受けている観光業。道路復旧のめどが立たない中、送迎や介護補助などの迅速な支援も必要です。

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