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ゆっくりした速度で進む台風10号 山陰各地各地対応追われる 梨園では防風ネットで対策 日々変わる情報で祭りへの対応も困惑 鳥取県・島根県

日本海テレビ / 2024年8月27日 19時17分

日本海テレビ

雲間から覗く陽ざしが照り付けた8月27日の鳥取市。

中本帆乃花 記者

「午後2時の鳥取市です。この時間、陽ざしが強くなりじめっとした蒸し暑さを感じます」

熱気でまとわりつくような暑さの中、日傘をさしたり、手持ち扇風機などを使う人の姿がありました。

山陰地方の27日の最高気温は

(鳥取県)

米子市 36.9℃

鳥取市 35.7℃

(島根県)

益田市 37.4℃

大田市 36.5℃(今年最高)

を観測。山陰地方15地点で猛暑日を記録しました。

一方、台風10号の影響で暖かく湿った空気が流れ込み、急な雨が降ったところがありました。こうした中、各地で台風10号への対策が行われています。

今、最盛期を迎えている農作物もー。

三好亜美 記者

「本格的な収穫シーズンを迎えている梨、台風の接近を前にこちらの梨園では防風ネットを設置して対策を行っています」

鳥取市にある梨の観光農園。園内には約3万3000個の梨が実っています。1週間前から収穫を始め、これから本格的な収穫シーズンに入るといいますがー。

富玉園 浜岡富美 代表

「だいたい玉もよく太ってますし、天候が良かったことで、きれいな梨に仕上がってます。せっかく一年かけてここまで梨がとれるようになってからこんなことで困ります」

今年は大きく育ち出来が良いという梨。台風で風が強まると枝が揺れ、梨が落下し、売り物にならなくなってしまう可能性が…。そのため、取材した園では26日、園を囲むように防風ネットを設置。台風の進路次第では枝を固定し、さらに対策を強化する予定だといいます。

富玉園 浜岡富美 代表

「収穫をちょっとストップして(台風が)来るようでしたらそっちの方(台風対策)に集中する。台風が逸れてくれることを願ってる。防風対策をして、それでも落ちたらやむを得んです。自然には勝てません」

この園では今週末から梨狩りも始まるということで、台風の影響を案じながらの対策が続いています。

◇ ◇

自転車かそれよりもゆっくりした速度で移動している台風10号。このノロノロスピードに翻弄されている人たちもー。

島根県松江市東出雲町では、毎年恒例の祭りが無事に開催されるか、不安に感じていました。東出雲町の揖夜神社は毎年、8月28日に祭りを開催。船で袖師ケ浦の沖にある「一ツ石」に行き、豊漁祈願を行うほか、提灯を飾り付けた船を引き、街中を練り歩くパレードなどが行われます。当初台風は、祭りの開催日近くに最接近する予報だったため、中止も検討していました。

揖夜神社 総代会 永島清孝 会長

「日にちを追うごとにだんだん、遅くなってきたもんですから、なんとかやれるんじゃないかということで、昨日みんなで会議して(開催を)決めました」

ただ、海上での神事には懸念もあります。

揖夜神社 総代会 永島清孝 会長

「波が高いと船ですから、転覆したらいけませんのでね、波が高い時は、海上神事の方は中止するということですね」

さらに、街中を回る船には、ブルーシートを設置。例年、船が痛まないようカバーしていますが、普段よりきつく結び、外れないよう対策を強化していました。徐々に近づいている台風10号。神社の関係者は、例年通り祭りが開催されることを祈っています。

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